【分析】”地場証券”と”IPO”

【№906】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

大賢者~!! ”地場証券”ってなんですか?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

地場証券とは、「主に個人投資家を対象に地元を営業エリアとして活動している小規模な証券会社」のことじゃ。今回は、IPOを地場証券で狙えないか?という視点で分析してみた。

分析の背景

 今回、地場証券を分析してみたのは理由があります。ネットで「IPO当選しにくい・しやすい証券会社」で検索していたら、「主幹事によくなる大手総合証券会社より、上光証券の方がIPOに当選しやすい」という記事(2018年7月)を見つけました。ちょっと古い記事なんですが … あはは f(^^;)
上光証券を過去のIPOで見たことはありますが、ネット申し込みができない証券会社でしたので特に調べることもありませんでした。
同社は、株式交換で北洋銀行の完全子会社(2018.10.01)となり、社名を「北洋証券」に変更(2019.4.1)しています。

北洋証券は札幌市を地盤に8拠点(本支店)ですが、道内にしかありません。北海道だけをエリアとした個人投資家向け地場証券というわけです。

北洋証券の分析

ー 意外と多いIPO抽選枠実績 -

 IPOは、すべて委託幹事としての取り扱いです。ネット経由の申し込みもできないので、IPOブログで”北洋証券”等の地場証券が紹介されることはまずありません。
しかし、ネットで申込可能な委託幹事で比較すると、抽選枠は”DMM.COM証券”・”岡三オンライン証券”より断然多い。
特に、委託幹事でこれほど抽選枠(10本)があることが驚きです。深掘りしてみたら、下記赤字の銘柄の主幹事は、すべて「いちよし証券」。いちよし証券は準大手の総合証券会社で、全国に支店展開をしていますが(決して支店数は多くない)、北海道だけ支店がありません。何か提携しているのでしょうか?

・2021年実績
 イー・ロジット(3月上場)10本
・2020年実績
 インバウントテック(12月上場)5本
 かっこ(12月上場)5本
 ジオコード(11月上場)10本
 プレミアアンチエイジング(10月上場)5本
 rakumo(9月上場)5本
 トヨクモ(9月上場)10本
 ティアンドエス(8月上場)10本
 アイキューブドシステムズ(7月上場)5本
 ニッソウ(3月上場)3本
 関通(3月上場)5本
 フォーラムエンジニアリング(3月上場)5本
 キッズスマイルホールディングス(3月上場)5本
 コーユーレンティア(2月上場)10本

ー 意外なIPO抽選ルール -

 同社の「募集等に係る株券等のお客さまへの配分に係る基本方針」を見て驚きました。抽選配分率が100%なのです。同社にはオンライン専用口座はなく、店頭口座しかありません。よくあるケースとして、取り引きの多い店頭口座のお客様を優遇して配分率は、抽選配分10%・店頭配分90%です。
つまり、北洋証券は店頭口座があれば取引度合いに関係なく、平等に抽選が受けられることになります。もしかして、IPOの穴場証券(地場証券)では?

不思議な地場証券?

ー 口座開設方法が不明 -

 管理人が不思議と思った点は、北洋証券のホームページ(公式サイト)に口座開設の方法が記載されていません。一般的に「口座開設」等のボタンがありクリックすると口座開設手順等が出てくるのですが、まったくありません。いったいどうやって口座を開設したらよいのでしょうか?
ちなみに、ホームページには、”Q&A”も”お問い合わせ先”もなし。店舗へ直接電話をして聞くしかありませんね。…あらら f(^^;)

地場証券についていろいろ調べていたら、「地場証券の口座開設は紹介制」というところもあることがわかりました。この辺の知識は、管理人にはまったくなかったので驚きです。北洋証券の口座開設が紹介制かどうかは不明ですが、少なくとも口座開設可能な方は北海道にお住いの方限定のような気がします。

管理人の独り言

ー 地場証券とのつきあい方 -

 北洋証券の取扱商品・勧誘方針等を詳細に見ていくと、地場証券として同社は「道民のための財産形成・資産運用を長期にわたってお付き合いをしていきたい」ように感じられます。となると、短期的にIPO当選を狙うための地場証券ではなく、10年20年30年先を見据えた財産形成・資産運用として付き合う地場証券であり、IPOはオマケなのかもしれないと感じています。

IPO当選の視点で地場証券(北洋証券)を今回取り上げましたが、不明なことも多く正直よくわかりません。有効かどうかは不明確のままですが、口座開設は道民の方しかできそうもないので、あとは北海道の読者様にお任せいたします。

福岡県の読者様には、地場証券のFFG証券はどうでしょうか? などなど、読者様がいらっしゃるエリアでの地場証券を調べてみるのも面白いかもしれませんね。「付き合い方次第では、地場証券はメリットが大きい証券会社?」の可能性はあります。(^^)

ー 所感 -

 ネットでIPOに申し込めない地場証券でしたので、いままで気にすることもありませんでした。今回の記事を書くにあたり、いろいろと調べてみたら「口座開設が紹介制」のところもあるなんて驚きです。IPOブロガーをやっていますが、知らなかったことも多く勉強になったなぁと感じています。f(^^;)

では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

変異種(デルタ株)と言われても、目に見えません。
気を緩めることなく、ストレスを溜めずに
日々基本的な感染防止に努めましょう!!
貯めて良いのは「IPOチャレンジポイント
・・・あははf(^^;)

手洗いは有効ですね!!

2つのブログランキングに登録しています。
同じカテゴリー(IPO・新規公開株)ですが、
INとPVでは登録者が大きく違います。
・・・ムムムf(^^;)