【抽選枠予想】 “ハッチ･ワーク（148A）” VCの売り圧力がスゴイ!!

【№1964】

冒険者

そんなに売り圧力が多いのですか？

大賢者

ロックアップ解除株が、公開株数以上あるのじゃ!!

事業詳細と社名由来

　　”ハッチ”という社名を見たとき、（卵が）孵化する”Hatch”ではなかろうか？　IPOに関連する言葉に”スタートアップ”。一般的には起業や新規事業の立ち上げを意味する言葉ですが、特に革新的なアイデアで短期的に成長する企業を指します。
ここから”ハッチ・ワーク”社の事業は、起業や新規事業の立ち上げ支援を行う（孵化を支援する）会社かと思いましたが、これがまったく違いました。“ハッチ・ワーク” = “蜂のお仕事” なので、『養蜂業』。それはそれで面白いのですが、養蜂業のIPOがあるとも思えませんね。

事業内容はともかく、蜂（働きバチ）の仕事ぶりといえば･･･。ものすごく働いているような感じがします。社員の『残業時間』はどれくらいなんでしょうか？ f(^^;)

　余談ですが、この”Hatch”という英単語を中学一年生の授業で習ったことを不思議と覚えています。中一で習うにしては、「孵化する」なんてけっこう難しいというか日常生活で使わない英単語だったと思います。なぜなら、今まで使ったことは一度もありません。(^^)

ー　事業詳細　ー

　月決め駐車場のDX（デジタルトランスフォーメーション）推進と不動産賃貸・管理運営の二本柱。月決め駐車場のマッチングやオンライン管理支援サービス提供、会議室やスモールオフィスの貸し出しなどを展開している。
　社名はスタートアップなどで使われる「ふ化する」（HATCH）と、世の中の仕組みや経済活動全体の「はたらき」（WORK)が相互に作用し、世の中に価値を生み出し続ける個と組織であり続けたいと考えから名付けられた。

１.「月極イノベーション事業」
(１)APソリューションサービス
　月決め駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」を運営しており、サイトに掲載された駐車場のマッチングサービスを提供している。また、駐車場を一括で借り上げ自社運営し、利用者へ転貸するサブリースも手掛けている。

(２)APクラウドサービス
　月決め駐車場オンライン管理支援サービス「アットパーキングクラウド」を展開しており、管理会社からはシステム利用料、駐車場利用者からは初回保証料・月額保証料・決済手数料などを収受している。駐車場契約希望者は検索から申し込み、契約、決済までを全てオンラインで完結でき、管理会社は物件情報の募集、審査、契約手続き、利用料回収といった多くの管理業務を自動化できる。

２.「ビルディングイノベーション事業」
(１)会議室サービス
　貸し会議室サービス「アットビジネスセンター」と企業内の使われていない時間帯の会議室をシェアする会議室シェアサービス「シェア会議室」を展開している。
　運営方式はオーナーからフロアを借り上げたうえで設備機器・備品などを設置し、会議室の利用料などをすべて得る「直営方式」と、貸し会議室の運営業務のみを受託し、収益はレベニューシェアにより一定割合を配分する「委託方式」の２種類がある。

(２)オフィスサービス
　ミドル世代向けインキュベーション型コミュニティーレンタルオフィス「インスクエア」を運営している。フロント対応や郵便物の受け取り・電話受付・ITサポートなど各種サービスも提供している。
　このほか、オフィスビルのテナント募集から、契約書作成・締結、資金管理などビル経営を総合的にサポートする「プロパティマネジメント（PM）」、建物や各種設備の管理から衛生・清掃管理、警備管理までのメンテナンス業務を提供する「ビルメンテナンス（BM）」サービスも手掛けている。

　2023年12月期の売上高構成比は、
・月極イノベーション事業54.1％〔APソリューションサービス4.7％、APクラウドサービス35.0％、その他の収益（リース会計基準による賃料収入など）14.4％〕
・ビルディングイノベーション事業45.9％〔会議室サービス35.8％、オフィスサービス4.7％、その他の収益（同）5.5％〕。
トレイダーズウェブ　IPO銘柄詳細より抜粋

仮条件

想定価格	1,680 円	①仮条件上限＜想定価格 ②仮条件上限＝想定価格 ③仮条件上限＞想定価格＞仮条件下限 ④仮条件下限＝想定価格 ⑤仮条件下限＞想定価格
仮条件	1,680 円～ 1,800 円
ステータス	④
公開価格レンジ	1,344 円～ 2,160 円	仮条件下限の80％以上、上限の120％以下

抽選枠予想

　予想抽選枠は、総合証券ならば「割当株数×10%」、ネット証券（楽天等）は「×100%」と考えれば良いのですが、実際にはそうなりません。個人顧客への抽選配分・店頭配分の前に、機関投資家などへ配分される（差し引かれている）からです。大した差ではありませんが、管理人はそこを過去のデータを基にちょっとだけシビアに計算しています。f(^^;)

証券会社	割当株数	比率	予想抽選枠	難易度	申込	結果
日興	283,900 株	93.6%	227 本	厳しい	○
・ステージ			114 本
SBI	6,000 株	2.0%	27 本	ムリ	○
・ポイント枠			14 本
岡三	3,000 株	1.0%	3 本	絶望的	–
東海東京	3,000 株	1.0%	2 本	絶望的	–
松井	3,000 株	1.0%	27 本	ムリ	○
アイザワ	1,500 株	0.5%	0 本	抽選なし	–
極東	1,500 株	0.5%	– 本	口座なし	–
東洋	1,500 株	0.5%	– 本	ネット申込不可	–
岡三オンライン			1本	絶望的	–
計	303,300 株

※その他にOAが、[45,400株]あります。

初値予想

　大手2社のBB時点の初値予想は 3,400円～3,700円。これは公開価格（仮条件の上限と想定）の約1.9倍～2.1倍になります。
正直、今回の大手予想には疑問を感じます。設立は2000年6月と20年以上経過していますが、グロース市場への上場です。ならば、成長性があるかといえば･･･？　管理人が気になるのは、VCが10もあり公開価格の1.5倍でロックアップ解除される株数が公開株数より多いという点。また、同日上場が4社になる点。確かに小型IPOの初値は高騰しやすいのですが、さすがに大手予想になるとは思えません。
まだBB時点なので、管理人の初値予想は『公開価格の1.5倍は超えない』にしておきます。f(^^;)

・テーマ　：　DX、不動産テック？
★成長性　：　業績からは感じられない
★業績業績　：　売上は右肩上がりだが、3期連続赤字での上場。f(^^;)
・時価総額　：　31.4億円（前提：仮条件の上限）
★吸収金額　：　5.9億円（前提：仮条件の上限）!(^^)!
　※グロース市場へ上場するIPOとしては小型で、荷もたれ感なし。!(^^)!　
★売り圧力　：　公開株数（348,700株）に対し1.5倍でロックアップ解除される株数が365,800株もある。f(^^;)
・VC　：　10
・仮条件　：　強気
★同日上場　：　4社同日上場。他に、L is B（145A）、ソラコム（147A）、JSH（150A）あり。
・市況　：　地合い良し。2024年度IPOの初値は堅調なので、IPOに資金流入の流れあり。!(^^)!