【考察】このままでは、2022年のIPOは悲惨な状況になるのでは?

【№1173】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

悲惨な状況って、何がいけないのですか?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

いろいろあるが、大きな要因は同日上場のレベル(社数)じゃな!!
同日上場2社はまだしも、3社以上になると初値が ・・・。

はじめに

 2021年の新規上場したIPOは125社と、2007年以来14年ぶりに100社を超えました。2020年が93社でしたので、32社も増えたことになります。
背景として考えられることは二つあり、一つ目は「新型コロナの影響で2020年に上場を中止した会社が、2021年に上場」。※2020年の上場中止は18社。そのうちの6社が2021年に上場。
二つ目は「2022年4月の東証の市場再編を前にした駆け込み上場」が多かったことです。・・・ と言っても、どのIPOが駆け込み上場だったかは、わかりませんね。・・・。f(^^;)

さて、2022年IPOは、何社上場してくるでしょうか?

2022年の上場社数は?

 主幹事を務める大手証券各社にヒアリングをすればある程度見えるとは思いますが、管理人には聞けるつてもないので、正直わかりません。”昨年同等” or “100社超” になると想定して、シュミレーションをしてみます。
3月と12月に上場が多いのはIPOの特徴ですが、四半期(3月・6月・9月・12月)に集中しています。決算月の関係でしょうが、おそらく今後変わることはないでしょう。

下記に、昨年一昨年の月別上場実績を表にしてみました。仮に2022年のIPO上場数が “昨年同等” or “100社超” になるならば、どの月に何社ぐらい上場してくるか、イメージができるというものです。f(^^;)

2020年・2021年IPO上場実績と2022年上場承認数

 2020年2021年2022年
 社数社数社数
1月0社0.0%0社0.0%0社0.0%
2月3社3.2%7社5.6%5社 
3月24社25.8%13社10.4%?社 
4月1社1.1%11社8.8%  
5月0社0.0%0社0.0%  
6月6社6.5%22社17.6%?社 
7月7社7.5%9社7.2%  
8月4社4.3%4社3.2%  
9月9社9.7%14社11.2%?社 
10月8社8.6%4社3.2%  
11月5社5.4%9社7.2%  
12月26社27.9%32社25.6%?社 
93社 125社 5社 

分析・解析

 昨年同等の上場があるならば、2022年12月も必然的に上場ラッシュとなるでしょう。昨年12月は、記録的な上場ラッシュでした。「市場再編前の駆け込み上場」が背景と言われていますが、上場月の比率を見れば2020年とさほど変わりません。もともと12月は多いので、駆け込み上場が大きな要因なのでしょうか?

直近で管理人が不安に感じるのは、2月~3月上場です。市場関係者による「市場再編前の駆け込み上場は2022年1月~3月も続くとみられる」のコメントがあります。
市場再編前の駆け込み上場があった場合、2月はまだしも3月はとんでもないことになります。つまり、昨年12月同様に「同日上場が頻発し、初値が滅茶苦茶になるのでは?」

もともとIPOはマザーズ上場が圧倒的。そのマザーズ市場(全体)の現状は、目も当てられません。また、IPOの初値パフォーマンスも下落傾向ですし、直近にマザーズへ上場したIPOは、その後は惨憺たる株価です。※管理人の担当証券営業には、「マザーズ銘柄へ手を出さないように!!」と言われました
最悪の事態は考えたくありませんが、「明るい2022年IPO」とは、ちょっと想像し難いですね。f(^^;)

ともあれ、2月~3月に上場してくるIPOには駆け込み上場してくる会社、つまり、「上場の審査は通過したが、上場するにはちょっと早いのでは?」と思われる会社もあるかもしれません。特に同日上場のIPOには、細心の注意を払って臨むことにしましょう。… ムムム f(^^;)

しかし、プライム・スタンダード・グロースの市場再編は、何のために行ったのでしょうか? 管理人は個人投資家の一人として、「東証に対し、IPOを含め日本市場に資金が集まるようにしていただきたい」と思うばかりです。

では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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