【雑記】相場を示す『牛と熊』は、どこから来た?

【№1943】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

今度は、ブルとベアですか?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

ブル・ベアの由来を知っておるのか?

ブル・ベアはどこから来た?

 前回記事は『株価チャートの赤と青』でしたが、これは日本独自の表示方法でした。せっかくなので、逆に日本の相場ではあまり使われない『ブル・ベア』の由来も調べてみました。

これは読者様もご存じの通り、相場の強気・弱気を示す言葉です。角を下から上に振り上げる雄牛(Bull)の攻撃の姿が相場の上昇と重なることから『強気相場』のシンボルが『ブル』になったとされています。一方『熊(Bear)』は爪を上段から振り下げ攻撃をすることから相場が下向きになる『弱気相場』が『ベア』になったと考えられています。

ここまでは様々なメディアやネット等で説明されている『ブル・ベア』の由来ですが、なぜ『牛と熊』なのか? この『角を下から上へ突き上げる仕草、前足を振り下ろす仕草』は、後付け(こじつけ)のように感じましたのでさらに深く調べてみたところ ・・・ 。

『牛と熊』の由来には諸説があるそうですが、面白いものをご紹介します。

 日本語のことわざに、『捕らぬ狸の皮算用』があります。これに該当する英語は、『Don’t count your chickens before they hatch.』。直訳すれば『卵がかえる前にひなを数えるな』なので、確かに『捕らぬ狸の皮算用』になります。この他に、『Catch the bear before you sell its skin.』。直訳すれば『熊の皮を売る前に熊を捕らえよ』で、これまた『捕らぬ狸の皮算用』になります。

また、スペイン語にも同じような言い回しがあり、『No hay que vender la piel del oso antes de haberlo cazado.』。直訳すれば『しとめる前の熊の皮は売ってはいけない』です。

この熊の出てくることわざが生まれた経緯にこそ、『ブル・ベア』の真の由来があるのではないかというものです。

 欧州には昔から「熊」の皮を取り扱うブローカーがいました。彼らはしばしば「熊」の取引相場が今後下落することを見込んで、現物(熊)が手元に無い状態で買い手に熊の皮を売る契約をしていました。予想通り熊の価格が下がったところで猟師から「熊」を仕入れて納品し、差額が手に入るといういわゆる信用売りです。思惑と反対に「熊」の価格が上がったら損失となるのでこのことわざはこのような取引を戒めるものと想像できます。

 一方、「牛」のブローカーは牛の価格が将来値上がりすると予想した上で、銀行借り入れ等によりクレジット(信用)で牛を購入し、その後牛の価格が値上がりしたところで買い手に売却し、返済額との差額を懐に入れるという、「熊」とは逆の相場観で取引を行っていました。これは信用買いです。

ゼロから学べるアイザワ投資大学より抜粋、一部加工

 つまり、上記の『熊』は『弱気:売り』から入り、『牛』は『強気:買い』の取引を行うというところから『ブル・ベア』につながったというものですが、この説はなかなか筋が通っていて管理人は気に入っています。

ブルといえば ・・・ あれですか?

 『ブル』といえば、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の近くに『チャージング・ブル』があります。読者様はこの画像を見て、『あぁ、これね!!』と思われたことでしょう。

管理人は『ウォール街のシンボル』として認識していました。今回の『ブル・ベア』を調べていたら、これまた面白かったので紹介します。

牛の銅像『チャージング・ブル』を制作したのは、彫刻家アルトゥーロ・ディ・モディカ氏(2021年12月に80歳で死亡)です。
ところが、この像の作成はニューヨーク市、ニューヨーク証券取引所等が依頼したものではありません。1989年12月にニューヨーク証券取引所前に無許可で設置された『ゲリラアート』だったわけです。ちなみに、作成には1987年のブラックマンデー(株価大暴落)が起因しています。

警察はこの銅像を押収し撤去しましたが、人々の激しい抗議によりニューヨーク市公園・保養局は正式に設置を決めました。現在この銅像は、証券取引所から2つ南のボウリング・グリーン(公園)の広場に設置されています。

勝手に作って、勝手に設置しただけの像。そりゃ撤去されますよね。しかし、この芸術的ジョークを人々は受け入れ、撤去の公的な抗議運動が繰り広げられたそうです。実にアメリカ的な話です。

管理人の独り言

 ウォール街のトレーダーの中には、縁起担ぎに毎朝チャージング・ブルを触ってから出社する人もいるといいます。その気持ちは、よ~くわかります。ブル・マーケット(アグレッシブで楽観的な繁盛市況・上昇相場)の象徴であり、ウォール街のシンボルですからね。

よくわかるのですが、管理人は別の思いをこの『チャージング・ブル』に持っています。

 たいへん古い映画(1956年)ですが、アメリカ映画に『十戒』という作品があります。ご覧になられた読者様もいらっしゃると思いますが、これは歴史映画であり旧約聖書の出エジプト記を原作として制作されたスペクタクル映画。聖書に書かれている紅海が割れ、その中をモーセなど出エジプトの民が海の中を進むクライマックスシーンはあまりに有名。まぁ、神様が出てくると何でもありになってしまうのは各国共通です。

管理人はチャージング・ブルで、この映画『十戒』のワンシーンを思い出します。『紅海を渡った後、モーセは10日間シナイ山に籠り、十戒を神から授かります。一方その間にヘブライ人達は神に対する信仰を忘れ、偶像崇拝を始めて享楽に耽っていた。山を下りてその有り様を見たモーセは神の怒りを知れと、その十戒を刻んだ石板を偶像に投げ入れると大地が割れて火が燃え盛り、罪深き人々はその割れた大地の間に落ちていった。』のシーンです。

モーゼの十戒(その1)は、『わたしの他に神があってはならない』ですから、犯した罪(偶像崇拝)に怒るのはわかります。問題はその偶像なのです。作られた偶像は、『金の子像』でした。

チャージング・ブルは1987年のブラックマンデー以降に作られました。その後、2007年にはリーマンショックが起きたわけです。管理人はチャージング・ブルは、『強気相場・上昇相場でも浮かれるなよ!!』という戒めのように感じてしまうのです。f(^^;)

 ところで、『十戒』は何と読むのか?
実は、『じゅっかい』だと今日まで思っていました。ところが、『じゅっかい』では『十戒』と変換しないので、今回『じっかい』であることがわかりました。何事も勉強ですが、 何ともお恥ずかしい話です。f(^^;)


では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2つのブログランキングに登録しています。
記事が面白かったら、応援の意味で下記の
バナー」をクリックしてくださいね。(^^)

PVアクセスランキング にほんブログ村
にほんブログ村 株ブログ IPO・新規公開株へ
分析大好きProf.新城の株式投資【ホイホイIPO投資術】 - にほんブログ村