【Q&A】”IPO乞食”ってそもそもなに?

【№902】

<strong>使い魔</strong>
使い魔

ひよこさん。使い魔のケンシロウです。
冒険者(IPO投資家)は、IPO乞食と言われていることをご存知ですか?

<strong>冒険者</strong>
冒険者

え~!! そうなんですか。当然、良い意味ではないんでしょうね!!
大賢者~!! なぜ”IPO乞食”なんですか~?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

冒険(IPO投資)をする限り、知識として知っていた方が良いな!!
目につきにくく頻繁には聞かない俗語、スラングじゃな!!

差別用語なのか?

 差別用語とは何か? 特定の属性を持つ人々に対する否定的差別を意図して使用される俗語や表現を指し、侮蔑するための蔑称を含む。差別語と公的に認定されていなくても差別的に使用される表現は「差別語」または「避けられるべき言葉」とみなされることがあるとのこと。
また、差別用語への対応としては、一般に日常会話においては禁句、主要メディアにおいては放送禁止用語として扱われる。つまり、自主規制で使用を自粛しているということです。f(^^;)

“IPO乞食”をネットで調べてみたら、けっこう面白いことがわかりました。数多くヒットしたのではなく、逆に少ないのです。
念のために”乞食”を検索すると ・・・ なるほど!! ”乞食”は放送禁止用語であり、差別用語。ならば、“IPO乞食”も差別用語になるような気がします。
前述の「面白いこと」と言うのは、ネットで証券用語等を検索すると、各証券会社の証券用語集がヒットするのですが、”IPO乞食”ではヒットしません。ヒットしないとは証券用語には存在しないので、差別用語にあたる自主規制の対象と証券会社がみなしていることがわかりますね。

面白いことは他にもあり、用語集には”優待乞食”もありませんが、”いなご投資家”は出てきます。”乞食”は差別用語でも、”いなご”は違うからでしょうか? 素朴な疑問です。f(^^;)

どこが乞食なの?

 厳密には、”IPO乞食”とは”IPO投資家”のことではありません。「IPOのみを目的とした投資、運用手段を過度に行うIPO投資家」を指した言葉のようです。”優待乞食”も、優待のみを目的として ・・・ で同じです。
過度に行うとは、具体的に以下のようです。
多くの証券会社に口座を作り、ブックビルディングに応募する。(個人でIPOに参加)
家族の口座を複数作って、さらに当選チャンスを増やす。(家族でIPOに参加)

多くの証券口座を作り、または家族でIPOに参加することは、ルール上何も問題はありません。NGになるのは、家族でIPOに参加した場合、借名取引(仮名取引)という違反行為となる可能性があるという点が指摘されます。違反してなくても、それを証明するのは大変です。

個人であれ家族であれ複数の証券口座からIPOの申し込みをする行為は、IPOをくれくれとあさましく欲しがる乞食のようだと揶揄されているのでしょう。

本音と建前

管理人は、”IPO乞食”は「本音と建前から生まれた言葉」ではないか?と考えています。

その1.複数の証券口座からIPO申込(重複申込)はNG
 根底に「重複申込があるとBBの実需の把握が困難になり、公募価格に影響を与えかねない」があり、ここからNG論が出てくるのですが、BBとは何?を理論的に考えると、目的である実需把握の重要性は理解できますが、その目的を達成するための手段が実現化できていないことがあります。システム化できないので、各社の抽選ルールはバラバラ。会社によってNGとしているところもあれば、OKとは言わずともNGとも言わない、言わばグレーのままにして抽選を受けつけている会社がある現状で、一方的にIPO乞食と言われる筋合いはありません

その2.IPO投資は素晴らしい投資法
 IPO投資だけしかしない。どこに問題があるのでしょうか? IPOにはなかなか当選しないでの、儲かりません。しかし、IPO投資を分析すると株式投資の手法の中で損をしない点でかなり優れた投資法と言えます。優れているがゆえに、IPO投資だけしかしない投資家がいても不思議ではありません。“IPO乞食”はIPO投資だけしかしないことに対する、やっかみ・妬み・羨みとも思えます。誰が誰に向けた言葉ですかね?

その3.証券会社は旧態依然で傲慢
 IPOの個人への抽選配分率は、各社バラバラですが、大手総合証券会社は基本的に抽選配分10%:店頭配分90%です。この10%にIPO投資家が群がるわけです。たった10%に群がるIPO投資家は、証券会社から見れば面白くない存在かもしれません。
IPOの歴史を調べていると、「自主規制となっている抽選配分10%以上」には背景があることがわかります。証券各社の抽選配分があまりにも不透明すぎて投資家の不満が爆発した経緯があります。つまり、業界の自主規制を作らざるを得なくしたのは自分たちでありながら、IPO投資家を毛嫌いするのは傲慢ではないかと思えます。
とはいえ、”IPO乞食”は誰の口にも出ません。禁句ですからね。f(^^;)

IPO乞食”は、まさに”本音と建前”の差別用語ですね。

管理人の独り言

 今回の記事は、東洋証券がIPOメディア総研の抽選をネット申込不可にしたことがきっかけです。抽選は間違いなく実施されます。抽選参加資格が店頭口座限定になっただけですから、何ら問題はありません。※この点では、いちよし証券のルール改定も同様ですね。
IPOブロガーの立場から管理人は「残念」というだけで、東洋証券にクレームをつけているのではありません。f(^^;)

東洋証券のメディア総研について、抽選枠・参加者をデジタルに分析してみます。
メディア総研のIPO配分率を公開株数は34.5万株から考え。抽選枠は、抽選配分枠 255本(10%)・店頭配分枠 2、295本(90%)と予想します。
参加者は2021年3月の口座数をベースに計算すると、255本の抽選枠に参加可能な方は、店頭口座(147,063人)、オンライン口座(21,479人)であり、今回この21,479人が申込不可となったわけです。255本の抽選枠のために、口座全体のたった12.7%しかいないオンライン口座を締め出した背景はなんなのだろうと考えてしまいます。f(^^;)

現在、証券業界では各社生き残りに必死です。ネット証券は手数料をどんどん下げます。しかし、利益の源泉となる手数料を下げることは、誰も得をしません。体力勝負で、相手に消えてもらう戦略なのでしょうか?
今回の東洋証券で、証券業界におけるサバイバルの厳しい現状を垣間見たような気がしています。

では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ワクチン接種が開始されましたが、私はいつ!?
気を緩めることなく、ストレスを溜めずに
日々基本的な感染防止に努めましょう!!
貯めて良いのは「IPOチャレンジポイント
・・・あははf(^^;)

手洗いは有効ですね!!

2つのブログランキングに登録しています。
同じカテゴリー(IPO・新規公開株)ですが、
INとPVでは登録者が大きく違います。
・・・ムムムf(^^;)