【考察】次の上場中止は、どれ？

【№1260】

過去の市場別･上場中止は？

2017年から2022年直近までの上場中止【39社】を市場別に分析してみました。

【東証一部】
　4社ありますが、2社は”ウイングアーク1st.”。同社は、2021年3月16日に無事上場しましたが、2度も上場中止をしました。残りの2社は、”キオクシアホールディングス”と、今回の”住信SBIネット銀行”ですから、東証一部上場のIPOは余程のことがないかぎり上場中止にならないことが分かります。
【東証二部】
　3社の内訳は、バリオセキュア（4494）・ＳＡＮＥＩ（6230）・ヤマイチエステート（2984）ですが、すべて2020年の新型コロナウイルスの影響で上場中止をしたものです。
東証一部と同様に、経営基盤が確立している東証二部も余程のことがないかぎり上場中止になりません。
【JASDAQ】
　意外と少ないですね。やはり、マザーズとはひと味違うといったところでしょうか。
【マザーズ】
　28社と全体の71.8%を占めていまが、IPOは例年6割以上がマザーズ上場のIPOですから、中止も多くなります。マザーズと言えば、新興企業。新興企業が経営基盤・事業基盤が確立しているとは言い難く、外部環境・内部統制等内部の問題で上場中止が多くなるのはやむを得ないのでしょう。

次の上場中止は、どれ？

【守谷輸送機工業：東証二部】
　仮条件発表済ですが、公募・売出価格が仮条件の上限で決まらないと、中止があるかも？
【TORICO：マザーズ】
　VCが多いので、中止はないでしょう。
【メンタルヘルステクノロジーズ：マザーズ】
　VCの売出が多いので、中止はないでしょう。
【ギックス：マザーズ】
　VCはいますが売り圧力がないので、資金が集まりそうです。中止はないでしょう。
【ノバック：東証二部】
　VCはないが、売り圧力（ロックアップなし）があります。ロードショーの結果次第では、中止があるかも？
【セカンドサイトアナリティカ：グロース】
　VCからの売出は多くない小型案件。特に問題なく上場するのでは？
【エフビー介護サービス：スタンダード】
　売出は創業者一族なので、まず中止はないのでは？
【サークレイス：グロース】
　VCなし。売り圧力なし。小型案件。想定価格も安価。中止されるとは考えにくいですね。

　今後のウクライナ情勢や株式市場の動向等さっぱりわかりませんので、どこが上場中止になるなんて予想できるものではありません。… あらら f(^^;)
大まかですが、VCの勢力が強ければ上場してくるでしょうし、またVCがいなくとも公募・売出価格が想定価格でいけそうならば（資金調達ができそうならば）上場してくるのだろうと考えています。

では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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