【雑記】バレンタインデーなので、ゴディバ(チョコ)の由来を調てみたら?

【№1867】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

いくらIPOがないからって、ゴディバの由来ですか?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

バレンタインデーは1年に1回。まぁ、いいじゃないか!!

バレンタインは、どうして「チョコレートを贈る日になったのか?」

 本日は、バレンタインデー(St. Valentine’s Day)です。これはキリスト教圏の祝いで、主に欧米で毎年2月14日に行われるカップルが愛を祝う日とされて、家族や親友などと祝う人もいます。

一般に恋人や家族など大切な人に贈り物をすることが習わしとなっているのですが、なぜか日本では「女性が男性にチョコレートを贈る日」になっています。チョコレートを贈る日になった背景をご存じの読者様は多いことでしょう。管理人も知ってはいたのですが、『仕掛け人は誰?』ということで、調べてみました。

 海外の行事であるバレンタインデーを一番最初に紹介したのは、神戸のチョコレートメーカー『モロゾフ』が、外国人向けの英字新聞『ザ・ジャパン・アドバタイザー』に載せた「愛の贈り物としてチョコレートを贈りましょう」というチョコの宣伝で1936年(昭和11年)のこと。いやいや、87年も前のことですか!! f(^^;)

 残念ながら、チョコを贈るブームにはにはなりませんでした。1936年の日本では、未遂のクーデターである『二・二六事件(にいにいろくじけん)』が起こっています。翌1937年には、日中戦争(支那事変)が始まり、太平洋戦争(1939年9月1日~1945)になっていくのですから、嗜好品であるチョコの販売にはムリがあったのかもしれません。

15年後の1951年(昭和26年)、戦後復興期に「モゾロフ」は再度、真っ赤なハート型パッケージのチョコでバレンタインを宣伝!! それに大阪の阪急百貨店が目をつけ、毎年の恒例企画になっていったとのこと。

 要は、日本の「バレンタインデー のチョコ」は関西から始まり、関東では1958年(昭和33年)に「メリーチョコレートカンパニー(東京都大田区)」が、新宿伊勢丹に「バレンタインセール」の看板を出しました。しかし売れたのは、板チョコとメッセージカードがそれぞれ5枚。まったくダメだったのですが、懲りずに翌年もバレンタインデー企画を敢行。諦めずに続けた結果、1960年(昭和35年)~65年にかけて新聞や雑誌にたくさんの広告が出され、バレンタインデーの知名度が上がっていったようです。

ゴディバ(GODIVA)の社名由来と、ロゴ(シンボルマーク)の由来

 『ゴディバ』は、ベルギー(ブリュッセル)に本社を置く国際的なチョコレートメーカーですが、旧社名は『ショコラトリー・ドラップス』で創業は1926年(大正15年・昭和元年)。社名は、『ドラップスさんちのチョコレート専門店・』という意味。『ドラップス』は創始者のお名前ですが、非常にシンプルな社名です。

最近はあまり見かけなくなってきましたが、日本の社名も昔はシンプルでした。先日上場申請を取り消した『成城石井』の前身は、『石井食料品店』でした。

もともと、ゴディバの名称は、『ショコラトリー・ドラップス』のチョコのブランド名(商標)。日本にもお菓子のブランド名が社名になった会社があり、それは『株式会社 ブルボン(旧社名 北日本食品工業株式会社)』ですね。(^^)

 ゴディバ(GODIVA)の社名由来は、11世紀の英国の伯爵夫人『レディ・ゴディバ』。同社のロゴ(シンボルマーク)には、この『レディ・ゴディバ』が描かれているのですが、よく見ると『馬に跨った裸婦』なのです。なぜ裸 ・・・ ?

 領主レオフリック伯爵とその美しい妻レディ・ゴディバの伝説は、1043年、英国の小さな町コベントリーで生まれました。レオフリック伯爵は、コベントリーの領主に任命され、この小さな町を豊かで文化的な都市へ発展させようと決意しました。

 大変信心深かったレオフリック伯爵とレディ・ゴディバは、初めに大修道院を建設しました。修道院はさまざまな宗教的、社会的活動の中心となり、この成功により伯爵の野心はますます燃え上がり、次々と公共の建物を建てては、領民から取る税を増やします。あらゆるものを課税の対象とし、肥料にまで税金をかけ、領民は重税に苦しみます。

 心優しいレディ・ゴディバは、貧しい領民にさらに重税を課すことがどんなに苦しいことか、伯爵に税を引き下げるよう願い出ました。伯爵は断りましたが、彼女は何度も訴えます。ついに議論に疲れた伯爵は、彼女に告げます。「もしおまえが一糸まとわぬ姿で馬に乗り、コベントリーの町中を廻れたなら、その時は税を引き下げて建設計画を取り止めよう。」

 翌朝、彼女は一糸まとわぬ姿で町を廻りました。領民たちはそんな彼女の姿を見ないように、窓を閉ざし敬意を表しました。そして伯爵は約束を守り、ついに税は引き下げられました。

GODIVA公式サイトより

『ゴディバ』に社名変更したのが、1945年。この年は第二次世界大戦が終わり、ベルギーはドイツから解放された年です。時代を考えさせられますね。f(^^;)

 余談ですが、馬に裸で跨ったゴディバ夫人の伝説は有名らしいのですが、この伝説は史実ではないことで歴史家の意見は一致しているそうです。まぁ、ゴディバ公式サイト(日本語版)では、上記の通り伝説が史実であるかのように記述されていましたが ・・・ 。

管理人の独り言

 『ゴディバ』は1972年に日本で販売を始めた海外チョコのパイオニアとして、一粒400円は当たり前という高級チョコの新しい概念を定着させました。日本での販売開始は1972年(昭和47年)で、当時の日本は「横井庄一さん帰還・連合赤軍あさま山荘事件・札幌オリンピック開催・沖縄返還・田中角栄内閣発足・日中国交正常化・パンダが初来日」が主な出来事でしたね。

 チョコレートの国内売上高は、5,470億円。ゴディバの日本での売上高は、400億円。国内売上高の1割にも満たないのですが、ゴディバのチョコレートを世界一売り上げる国は、なんと日本だったのです。

ちなみに、最も売上高世界一のチョコレート菓子は、江崎グリコの『ポッキー』です。「チョコレートコーティングされたビスケットブランド」としてギネス世界記録に認定され、2019年の世界の推定売上高は5億8990万ドル(約620億円)とのことです。へー!! そんなに売れているとは思いませんでした。

 バレンタインデーにちなんで、(日本の)チョコを贈るバレンタインデーの背景、高級チョコ『ゴディバ』の社名由来をネタにしてみたのですが、調べると意外なことが次から次にわかり、けっこう面白く管理人自身楽しめました。『ゴディバ』しかり、バレンタインデーがチョコを贈る日になった日本しかり、ある意味、チョコレートは平和の象徴なのかもしれません。

 なお、IPOの社名由来は当ブログのいちコーナーですが、今回は世界の『ゴディバ』。社名由来の記事も、たまにはワールドワイドなネタも悪くないですね。f(^^;)


では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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