【№1297】
IPOを上場初日に買いたいとき、”注文受付価格の範囲”があるのですが ・・・ ?
つまり、初値買い(セカンダリー)の”注文受付価格”のことじゃな。
はじめに
本日上場した”セカンドサイトアナリティカ”(5028)は、管理人の予想も大きく外れ、上場初日には寄りませんでした。2022年はこれで16社目の上場となりましたが、上場2日目に持ち越したIPOはこれが初めてです。市場再編後、新市場への上場第一号でもあるのでいつも以上に買いが集まった感がありますが、これで今後のIPOが上向きになって欲しいものです。(^^)
さて今回は、初値が上場2日目に持ち越したIPOが出たらアップしようと考えていたネタ = 「IPOの不思議な注文受付価格」です。
IPOの不思議な注文受付価格とは?
まず、基本的なところから ・・・。
上場初日の株価は、公募・売出価格から始まり、上方へ10分単位・下方へ3分単位で、設定された更新値幅で気配値(売買の合致点)が上下に動きます。
買い注文が売り注文より多い場合、気配値は上がって行きますが、スタート価格の2.3倍までが上限。稀に、2.3倍の気配値のちょっと上で初値が付くことがありますが、それは特別気配の更新値幅があるから。逆に気配値が(2.3倍+特別気配の更新値幅)より大きければ、初値は翌日に持ち越しになります。
初値買い(セカンダリー)を行う場合、小生は成行でなく指値で注文を出すのですが、新規上場したIPOには注文受付価格の範囲があります。本日上場した”セカンドサイトアナリティカ”の注文受付価格は ・・・ ?
上場初日
開始 | 1,390円 | |
上限 | 3,200円 | 2.3倍 |
下限 | 1,043円 | 0.75倍 |
更新値幅 | ||
上方へ | 54円 | |
下方へ | 30円 | |
注文受付価格の範囲 | ||
上限 | 5,560円 | 4.0倍 |
下限 | 348円 | 0.25倍 |
上場2日目
開始 | 3,200円 | |
上限 | 7,360円 | 2.3倍 |
下限 | 2,400円 | 0.75倍 |
更新値幅 | ||
上方へ | 160円 | 3.0倍 |
下方へ | 50円 | 1.7倍 |
注文受付価格の範囲 | ||
上限 | 12,800円 | 4.0倍 |
下限 | 800円 | 0.25倍 |
注)注文受付価格の範囲が適用されるのは、初値が付くまでです。f(^^;)
管理人の独り言
”セカンドサイトアナリティカ”の場合、気配値の上限は公募価格の2.3倍(3,200円)。特別気配の更新値幅(70円)を足しても、3,270円。つまり、この価格が上場初日における初値の上限です。
しかし、注文受付価格は、公募価格の4倍(5,560円)までOK。公募の2.3倍に対して4倍までの注文価格を受け付けるって、いったいどんな意味があるのでしょうか?
板(本日15時)では、気配値(最終)3,200円と表示されていて、買い(658,200株)、売り(425,200株)。買い越し(232,900株)で、合致点は、3,400円でした。
明日の注文受付価格の上限は12,800円です。初値が3,400円で決まるならば、随分差があります。
ちなみに、この注文受付価格は初値が付くまでだけなので、明日仮にに3,400円で寄ったらその後の注文受付価格の範囲は、通常の範囲。つまり、上限(ストップ高)は、4,100円(+700円)。下限(ストップ安)は、2,700円(▲700円)までに変更されます。
なぜ、上限4倍もの価格で注文を受け付けるのか不思議なので、小生の担当(某証券会社)に問い合わせてみました。回答は、「このようなシステムになった理由・背景は不明。ただ、昔はこのような注文受付価格の制限はなかった。」・・・ で、わからず。(>_<)
制限がないのも問題のような気もしますが、「注文受付価格の範囲が公募価格の0.25倍~4倍」というは実に謎です。管理人が謎と感じるのは「4倍もの注文価格上限で、買い注文をする方がいるとは思えない」からです。どうして、このような価格幅(上限・下限)なのでしょうか? う~ん f(^^;)
お恥ずかしいのですが、IPOブロガーをやっていてもわからないことが多いのです。読者様でわかる方がいれば、是非ともご教授をお願い申し上げます。(^^)
では、また(^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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