【№1960】
規模の大きい”トライアルホールディングス”ですが、公募割れリスクはどうでしょうか??
『初値は期待できないが、公募割れはない』と予想するぞ!!
事業詳細と社名由来
”トライアルホールディングス” の事業概要は、『小売、物流、金融・決済、リテールテックなど、各事業を中心とした企業グループの企画・管理・運営(純粋持株会社)』ですが、具体的なイメージが思い浮かびません。九州にお住いの読者様ならば『ディスカントストアのトライアル』のこと? ・・・ と思われるでしょうか。3つの事業を展開していますが、売上比率から見ると『24時間営業のデスカウントストア』を運営する会社といってよいようです。
ー 事業詳細 ー
九州地盤のディスカウントストア大手。小売業者や食品・消費財メーカー向けのリテールAI(人工知能)事業、リゾート関連施設の運営や建築・不動産管理なども手掛けている。中核子会社トライアルカンパニーの社名には、「挑戦(トライアル)し続ける仲間(COMPANY)たち」という意味が込められている。
トレイダーズウェブ IPO銘柄詳細より抜粋
1974年4月に家電製品販売業「あさひ屋」として福岡市博多区にて創業し、81年7月に株式会社化した。84年10月にトラアルカンパニーに商号変更し、家電量販店の店舗拡大を経てディスカウント業態の多店舗化を推進してきた。
2015年9月にトライアルホールディングスを設立し、持ち株会社体制に移行した。23年4月にグロース市場に上場する予定だったがブックビルディング終了後に延期された。その後、経営破綻した青森のスーパー業者から一部事業をは同年10月に承継したほか、24年2月には東急グループから大分と阿蘇のゴルフ場2箇所を買収した。
1.流通小売り事業
ディスカウントストア「TRIAL」を九州中心に全国展開している。生鮮食品や総菜をはじめとした食品を強みに、日用消耗品などの生活必需品から家電製品やアパレル用品、ホビー用品などまで幅広く取りそろえており、一部店舗を除いて24時間営業している。グループ内に弁当・総菜の製造や生鮮食品の加工を行うプロセスセンターやセントラルキッチン、飲料製造工場を有するほか、プライベートブランド(PB)商品も展開している。
店舗数は2023年末現在、売り場面積約8000㎡のメガセンター24店、約4000㎡のスーパーセンター(SuC)183店、約1400㎡のsmart 68店、約1000㎡以下の小型店36店の計311店舗(うち九州120店舗)を有する。
2.リテールAI事業
買い物体験の向上やリアル店舗の運営改善、広告・販売促進活動の効率化などに資するプロダクトやソリューションを提供している。大半はグループ内販売だが、一部外部の小売業者や消費財メーカーにもサービス提供している。
主力プロダクトはセルフレジ機能付きカート「Skip Cart」であり、グループ外も含めた導入店舗数は208店舗、導入台数は1万9401台に上る。そのほかデータ分析プラットフォーム「MD-Link」とそのインフラ基盤「e3-SMART」、棚状況を監視する「AIカメラソリューション」、店頭における広告・販売促進ツール「インストアサイネージ」などを開発している。
3.その他
旅館施設「久織亭(くおりてい)」「虎の湯」「古民家煉(ね)り」やゴルフ場を運営するリゾート関連事業と、建築・不動産管理などを行っている。
2023年6月期の連結売上高構成比は、
・流通小売り99.7%(グロサリー31.0%、デイリー18.2%、フレッシュ24.2%、生活12.2%、ハード9.5%、アパレル2.6%、その他2.0%)
・リテールAI 0.1%(情報サービス0.1%、その他0.0%)
・その他0.2%。
仮条件
想定価格 | 1,550 円 | ①仮条件下限 < 想定価格 ②仮条件下限 = 想定価格 ③仮条件上限 > 想定価格 > 仮条件下限 ④仮条件上限 = 想定価格 ⑤仮条件上限 > 想定価格 |
仮条件 | 1,600 円 ~ 1,700 円 | |
ステータス | ⑤ | |
公開価格レンジ | 1,600 円 ~ 1,700 円 | 仮条件下限の80%以上、上限の120%以下 なし |
当初から海外向け販売を予定していましたが、意外と海外の評価が高そうです。これが強気の仮条件を出してきた背景なのかもしれませんね。『海外の評価が良い → 海外向け販売比率が上昇』ですが、これって『国内向け販売が減少 = 当選本数の減少』 ということでなので素直には喜べませんが、・・・ 。f(^^;)
国内向け | 海外向け | |
公募 | 12,001,700株 → 6,745,500株 | 9,198,300株 → 14,454,500株 |
売出 | 1,653,100株 | |
OA | 3,427,900株 | |
計 | 17,082,700株 → 11,826,500株 | 9,198,300株 → 14,454,500株 |
国内向け公募比率が56.6%から31.8%へ下がった結果、当選52,562本が消滅しました。・・・ あららですね。f(^^;)
抽選枠予想
予想抽選枠は、総合証券ならば「割当株数×10%」、ネット証券(楽天等)は「×100%」と考えれば良いのですが、実際にはそうなりません。個人顧客への抽選配分・店頭配分の前に、機関投資家などへ配分される(差し引かれている)からです。大した差ではありませんが、管理人はそこを過去のデータを基にちょっとだけシビアに計算しています。f(^^;) |
証券会社 | 割当株数 | 比率 | 予想抽選枠 | 難易度 | 申込 | 結果 |
大和 | 5,700,900 株 | 67.9% | 5,017 本 | 当選しやすい | ○ | |
三菱 | 1,054,900 株 | 12.6% | 971 本 | 厳しい | ○ | |
MUSS | 24,300 株 | 0.3% | – 本 | – | ||
シティグループ | 269,800 株 | 3.2% | – 本 | – | ||
野村 | 337,200 株 | 4.0% | 310 本 | ほぼムリ | ○ | |
みずほ | 337,200 株 | 4.0% | 310 本 | ほぼムリ | ○ | |
SBI | 337,200 株 | 4.0% | 1,517 本 | 厳しい | ○ | |
・ポイント枠 | 759 本 | |||||
FFG | 202,300 株 | 2.4% | – 本 | 口座なし | – | |
日興 | 136,500 株 | 0.8% | 59 本 | ほぼムリ | ○ | |
・ステージ | 30 本 | |||||
マネックス | 136,500 株 | 0.8% | 607 本 | 厳しい | ○ | |
auカブコム | 485 本 | 厳しい | ○ | |||
大和コネクト | 201 本 | 口座なし | – | |||
計 | 8,398、600 株 |
※その他にOAが、[3,427,900株]あります。
初値予想
大手2社の初値予想は 1,900円~2,100円ですが、この時点の初値予想はあてになりません。管理人の初値予想ですが、以下の理由から『初値は期待できないが、公募割れはないだろう』です。
・テーマ : 小売業はいまいちですですね。f(^^;)
★業績 : 売上・利益とも右肩上がり。(^^)
・時価総額 : 1,864.8億円(前提:仮条件の上限)
・吸収金額 : 290.4億円(前提:仮条件の上限)
※グロース市場へ上場するIPOとしては大きく、荷もたれ感あり。f(^^;)
★売り圧力 : ほぼなし。!(^^)!
・VC : いない。
※株主のSBIグループ代表 北尾吉孝 氏の40万株があり初値売却可能ですが、問題ない規模です。
・仮条件 : 強気ですが、海外の評価ありということで高くは感じません。
・同日上場 : 上場日未定のため不明。おそらく同日上場は2社と推定しますが、2社ならば問題なし。
★市況 : 地合い良し。2024年度IPOの初値は堅調なので、IPOに資金流入の流れあり。!(^^)!
BBスタンス
『公募割れはないだろう』と考え、ペナルティのある三菱UFJモルガン・スタンレー証券しかり申込可能なところにはすべて申し込む予定です。一昨日からBBが始まっていますが、まだ申し込んでいません。・・・ というか、ブログを更新してから申し込むつもりでしたが、すっかり忘れていました。IPOブロガーとは思えませんね。f(^^;)
委託幹事の抽選枠ですが、auカブコム証券が大和コネクト証券より多いと考えます。グループ会社の三菱UFJモルガン・スタンレー証券および大和証券の抽選枠は圧倒的に大和証券が多いのですが、面白いことに委託幹事では逆転しています。これは過去データの分析から導かれたものです。
2024年のIPOはまだ始まったばかりですが、すでに読者様からも当選報告をいただいています。管理人もここいらで今年度の初当選をしたいものです。最近特に運に見放されているようで、正直まったく当選できるとは思えないのですが ・・・ 。f(^^;)
では、また (^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
♥ 読者様に幸運がありますように ♥
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