【考察】 “トライアルホールディングス” の割当株数・抽選枠は?

【№1952】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

グロース市場に大規模IPOが上場してきますが、当選確度はどうですか?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

少々早いが、各証券会社の割当株数と抽選枠を予想してみるかな!!

はじめに

 読者の皆様は既にチックされていると思いますが、昨日3月度のIPO(株式会社 トライアルホールディングス)が上場承認されました。上場予定日は3月21日~26日と流動性のあるパターンですが、過去に上場延期をしただけに幅を持たせた新ルールは有効的なものになったことでしょう。

昨年4月12日に東証グロースへ上場予定でしたが、上場9日前に(4月3日の抽選発表日 =公開価格決定日)に上場延期を発表。延期理由は以下の通りでした。

 2023年3月8日、2023年3月26日及び2023年3月29日開催の当社取締役会において決議いたしました当社普通株式の東京証券取引所グロース市場への上場に伴う募集株式発行及び株式売出しに関し、2023年4月3日開催の当社取締役会において、昨今の金融機関の破綻等を契機とした混乱が続く中、株式市場に関する動向等を総合的に勘案し、募集株式発行及び株式売出しの中止並びにそれに伴う当社普通株式の東京証券取引所への上場手続きの延期を決議いたしましたので、謹んでご報告申し上げます。
なお、今後の上場手続きの再開時期につきましては、今後の株式市場の動向等を見極めた上で、総合的に判断する予定です。

トライアルホールディングス 2023年4月3日 プレスリリース より

 約1年も前のことなので、『金融機関の破綻等を契機とした混乱』って何だっけ?
調べてみれば、『2023年3月の5日間で、米国の中小銀行3行が破綻し、世界の銀行株が急落し、規制当局が世界的な破綻の連鎖を防ぐために迅速に対応した』。破綻した銀行は、Silvergate Bank・Signature Bank・シリコンバレー銀行(SVB)の3行。そういえば、そんなことがあったなぁ ・・・ ですね。f(^^;) 

“トライアルホールディングス”の割当比率・予想抽選枠は?

 さて、大型IPOだけに初値が気になるところですが、それは置いておいて今回は『大型IPOの引受会社の抽選枠予想から見たプレ当選確度』を考察してみたいと思います。

“トライアルホールディングス”は、海外向け販売があります。最終的な国内向け・海外向けの販売株数の内訳は公開価格と同時に発表されますが、現時点の内訳は以下の通りです。

  国内向け 海外向け
公募 12,001,700株(56.6%) 9,198,300株(43.4%) 21,200,000株
売出 1,653,100株   1,653,100株
OA 3,427,900株   3,427,900株
17,082,700株(65.0%) 9,198,300株(35.0%) 26、281,000株

 引受各社の割当比率は既に決まっています。ここから逆算すると、引受各社の予想抽選枠が見えてきます。

トライアルホールディングス 予想抽選枠

種別 証券会社 割当株数 割当比率 予想抽選枠
共同主幹事 大和 8,192,900株 60.0% 7,210本
共同主幹事 MUMSS 2,184,700株 16.0% 2,010本
共同主幹事 MSMS -株 -本
共同主幹事 シティグループ 546,200株 4.0% -本
平幹事 野村 682,800株 5.0% 628本
平幹事 みずほ 682,800株 5.0% 628本
平幹事 SBI 682,800株 5.0% 3,073本
平幹事 FFG 409,600株 3.0% -本
平幹事 日興 136,500株 1.0% 120本
平幹事 マネックス 136,500株 1.0% 1,229本
13,654,800株 100% 14,897本

割当株数の合計は、公募株数+売出株数です。他にOAで3,427,900株あります。

・MUMSS : 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
・MSMS  : モルガン・スタンレーMUFG証券

管理人の独り言

 『予想抽選枠がこれだけあれば、当選できるのでは?』と思ってしまいます。とはいうものの、当選しやすいIPOほど初値は ・・・ ムムム。 f(^^;)

 話は変わりますが、本日の日本経済新聞トップ記事のタイトルは『非上場株投信』・『振興資金調達しやすく』・『投信協が解禁』。けっこうインパクトのあるニュースでした。要は、『個人投資家がIPOの前の成長段階で、非上場企業への投資機会が得られるようになる』ということです。

現状、東証グロースに新規上場してくる新興企業の時価総額が低いという、小粒上場の問題があります。2022年度のIPO時の平均時価総額は101億円でした。時価総額が小さいまま上場すると、資本力のある機関投資家は投資対象とせず、株主は個人投資家に偏ります。結果、売買が薄くなると新株発行による資金調達も難しくなり、成長を加速することができない悪循環に落ちるという問題です。

ここから考えると、IPOする前に成長する。できればユニコーンになってから新規上場してくれると、大型IPO → 当選本数の増加、ユニコーン → 大型でも期待できる初値 ・・・ ではないでしょうか。

毎年1社はユニコーンが上場するようになれば、IPO投資もさらに活況を呈することでしょう。その時まで、管理人はIPOブロガーをやっているのかなぁ~? f(^^;)


では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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