【IPO】グラフィコ 承認

昨日は一挙に3社。本日も1社承認。記事が追いつきませんが、マイペースがブログ継続のコツでしょうか!? 何たって「還暦ブロガー」ですからね!!・・・あらら(^^;)

社名由来

 同社の旧社名は「スタジオグラフィコ」で、実はもともとデザイン会社。同社の社長である長谷川純代 氏の経歴を調べてみました。
「広告を制作する側に興味を持ち始め、デジタル化の時代が来ると考え、独学でグラフィックデザインを学んだ」とのこと。社名はこの辺りからきているのでしょうか!?・・・う~ん(^^;)
※グラフィックデザイン:Graphic Design(主に平面上に表示される画像や文字、色彩などを介して情報、メッセージを伝達する手段)。

新規上場への再トライ

 同社は、過去(2015年12月)新規上場予定でしたが、突然の上場中止。中止発表日は、抽選結果発表日!! 最悪のドタキャンをやらかしてしまったわけです。あ~あ!!・・・(^^;)
5年前と比べてもあまり意味はありませんが、上場概要を比較してみます。

  前回(2015年12月上場予定) 今回(2020年9月上場予定)
上場市場 マザーズ JQスタンダード
公募株数 150,000 株 80,000 株
売出株数 130,000 株 200,000 株
OA 42,000 株 42,000 株
公開株数 322,000 株 322,000 株
発行済株数 800,000 株 800,000 株
吸収金額(承認時想定) 約6.3億円 約12.4億円
時価総額(承認時想定) 約17.3億円 約33.9億円
想定価格 1,970円 3,850円
仮条件 1,970円~2,160円 未発表
主幹事 大和証券 SBI証券
売上 17.9億円
2015年6月(単:19期)
33.7億円
2019年6月(単:23期)
経常利益 1.7億円
2015年6月(単:19期)
2.0億円
2019年6月(単:23期)

上場先がマザーズからJQスタンダードへ!!
 マザーズ、ジャスダックは、ともに新興市場。ジャヤスダックは、利益の額について原則的に経常利益1億円以上が求められている点と、純資産額が2億円以上であることが求められるという点がマザーズと異なります。また、上場申請のための報告書(通称Ⅱの部)の作成が求められている点もマザーズと違います。
ジャスダックの方がマザーズより、上場のハードルは高そうですね。(^^;)

想定価格が約2倍!!
 公開株数は同じ(公募と売出の比率は違う)ですが、想定価格が約2倍になっています。売上も約2倍になっていますので、想定価格は妥当!? でも、利益は・・・う~ん(^^;)
想定価格が倍ですから、当然吸収金額・時価総額も倍ですね。

主幹事が変更!!
 新規上場の再トライで市場の変更はありますが、主幹事の変更!! 実はこれ、たいへん珍しいケースです。過去9年間(2011年~2019年)の上場中止・延期した会社で、新規上場へ再トライした場合、主幹事は同じでした。前回も大和証券・SBI証券は、取り扱い証券会社だったのですが、主幹事が交代。大和証券と喧嘩でもしたのでしょうか!? それとも、前回ドタキャンされた大和証券が降りたのか!? ・・・う~ん(^^;)
前述の「過去9年間(2011年~2019年)の上場中止・延期した会社」は、下記記事に まとめてありますよー!! (^^)

特徴

 JQスタンダード上場の中型案件(想定時価総額33.9億円、想定吸収金額12.4億円)。
事業は「健康食品・化粧品・日用雑貨・医薬品等の企画製造販売」ですが、 化粧品『スキンピース』、美容雑貨『優月美人』、ダイエットサプリ『なかったコトに!』など数々のユニークな商品を企画・製造・販売してきたグラフィコ社といったほうが早いですね。

目立った特徴は、商品企画開発から、マーケティング、プロモーション、セールスまでを一貫して行い、それぞれにベストな生産方法や工場を選出して製造する機動的なファブレススタイル(製造設備を自社で保有せず、外部へ製造委託する業務形態)をとっている点です。
しかし、ファブレス企業は、外部委託業者に問題が発生した場合、経営的なリスクが生じます。

生活用品や化粧品は、新商品を発売しても0.1%%しかヒットしないとされるシビアな世界です。
「生活者が必要としている」「使用実感が高い」「ポジティブな気持ちになる」商品を企画開発。常に使う人の立場で考え、シーズ(原材料や技術等に基づく製品アイデアや消費者自身が気が付いていないニーズ)を探り、ニーズを把握し、「①調査→②企画→③開発→④宣伝→⑤販売」の5アクションで、複数のヒット商品を生み出していることは評価できます。(^^)

ヒット商品があるのは強みなのですが、それだけで売上が成り立っているわけではありません。
主力商品である「オキシクリーン」「なかったコトに!」「フットメジ」の2020年6月期における全売上高に占める割合は、それぞれ58.7%、13.9%、16.5%と、全体の89.2%を占めており、特定の商品に依存している状況にあります。
特に「オキシクリーン」 は、酸素パワーで衣類等の汚れ・シミを落とす酸素系漂白剤。衣類だけでなくキッチンやお風呂など家中の汚れにも使用でき米国大手家庭用消費材メーカーであるChurch & Dwight Co., Inc.が世界展開するブランドで、内国企業において、唯一、日本オリジナル商品の販売を含む独占販売権を取得している商品。

メジャーなコートブランドに「バーバリ」があります。この取り扱いといえば「三陽商会」です。しかし、バーバリーという大黒柱を失い(ライセンス契約の打ち切り)、今年の6月には「経営危機で身売りか!? 」とのニュースが流れました。
独占販売権とライセンス契約はちょっと違いますが、「オキシクリーン」の売上比率が高いグラフィコ社の今後のビジネス展開は気になりますね。
同社のヒット商品は、女性向け商品の企画・マーケティングやデザインに精通している創業者であり代表取締役の長谷川純代 氏の双肩にかかっています。
会社的には、社長に依存することなく、同じ水準で商品を企画出来るようしていかなければならないのですが・・・。⇦シビアな視点での分析です・・・あらら(^^;)

ヒット商品ブランド名の紹介
フットメジ  ⇦足は一番汚れるのに、こうした専用商品はなかった!!  足裏の目地ですか!?(^^;)
  洗って足の角質や菌・ニオイをケアできる「足用角質クリアハーブ石けん」等のフットケア
なかったコトに! ⇦なんちゅうネーミングですか!? (^^)
  食事のおともに飲むことで、気にせず食事を楽しめるサプリメント
優月美人  ⇦管理人には理解できないネーミング!! ・・・あらら(^^;)
  韓国の「よもぎ蒸し」をイメージして開発された、下着に貼る携帯カイロ。体を温めることで
  冷え性や生理痛の改善につなげることを目指す「温活」ってこと。 就活・婚活に続く「〇活」
  ですかー!?

新規上場会社概要

社名 [コード] 株式会社グラフィコ [4930]
英文社名 GRAPHICO,Inc.
会社URL https://www.graphico.co.jp/
上場予定日 2020年9月24日 上場承認日 2020年8月19日
上場市場[業種] ジャスダック[化学] 設立 1996年11月7日
事業内容 健康食品・化粧品・日用雑貨・医薬品等の企画製造販売
業績(直近) 売上・利益ともに右肩上がり
仮条件決定日 9月2日 BB期間 9月4日~9月10日
公開価格決定日 9月11日 購入申込期間 9月15日~9月18日
想定価格 3,850円    
発行済株式総数 800,000 株(承認時) 吸収金額(承認時) 約12.4億円
発行済株式総数 880,000 株(上場時) 時価総額(承認時) 約33.9億円
公募株数 80,000 株 公開株数 322,000 株
売出株数 200,000 株
OA 42,000 株
売出株比率 62.1% OR 36.6%
売出放出元
VC:太文字
長谷川 純代 160,000 株
嶋津 貴和    40,000 株
VC(売出/保有)
 [株主上位10名]
なし
ロックアップ
 [株主上位10名]
180日ロックアップ
長谷川純代(同社代表取締役社長) 550,900 株(内160,000株は売出)
嶋津貴和 220,000 株(内、40,000株は売出)
村松太郎 20,000 株
水谷直人(同社取締役) 13,760 株
甲正彦(同社取締役) 9,800 株
遠藤幸子(同社監査役) 8,540 株
秦俊二(同社取締役) 6,600 株

ロックアップなし
若松里子(同社従業員) 6,600 株 
高鳥忠明(同社従業員) 4,900 株
グラフィコ従業員持株会 3,600 株
手取金の使途 ①業容拡大に伴う仕入資金等の運転資金、②WEB・テレビ等の広域プロモーションの広告宣伝費用、③新商品開発に伴う費用、④新規採用に係る採用費及び人件費、に充当する予定
取扱証券会社 主幹事 : SBI
平幹事 : 大和、日興、いちよし、岩井コスモ、藍澤、東洋

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コロナに過敏になりすぎず、日々基本的な感染防止に努めましょう!!

手洗いは有効ですね!!

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