【承認】ヤプリ

社名由来・意味

 同社の旧社名は、「ファストメディア株式会社(2013年2月設立)」。
アプリ運営プラットフォーム「Yappliシステム」をリリース。・・・と、ここでヤプリの名称が・・・。Yappliには、“Your Appli = あなたのアプリ”という意味が込められています。
ここでいう「あなた」は、スマートフォンアプリ アプリを活用してビジネスを成功させたい、世の中を便利にしたいと思っている人であり、そのようにして生まれたアプリによって豊かな生活を送れる人でもあります。
現在の社名は、企業イメージを明確にし、事業成長速度を一層上げるため、サービス名に合わせて変更したという、よくあるパターンです。

 話は変わりますが、「ヤプリ」の設立は、2013年2月14日。ヤプリの前日に上場する「いつも」の設立は、2007年2月14日。偶然とはいえ「バレンタインデー」です。設立日にこだわりはありませんが、これも新興企業の特徴なのでしょうか!? ・・・あらら f(^^;)

会社概要

 同社の事業は、「アプリ開発技術がなくてもノーコード(プログラミング不要)でネイティブアプリを開発、運用できるクラウド型のアプリ運営プラットフォーム(Yappliシステム)の企画・開発・販売。
ネイティブアプリとは、アプリケーションソフトウェア(Application software)の略で、スマートフォンやタブレットで動作するコンピュータ・プログラムのこと。

Yappliシステムの状況

  2015年 2016年 2017年 2018年 2019年
契約アプリ件数(件) 61 132 231 317 429
累計アプリダウンロード数(千) 1,792 5,919 14,615 28,729 46,926
月次解約率(%) 2.92 0.90 0.98 0.95 0.82
月額利用料割合(%) 59 62 70 75

・2016年12月期より測定を開始したため、2015年12月期について記載を省略
・累計アプリダウンロード数:Yappliシステム上で開発されたアプリの累計ダウンロード数
・月額利用料割合:売上高全体に占める月額利用料の割合

Yappliシステムの機能性・利便性が顧客企業から評価され、Yappliシステムの契約アプリ件数、累計アプリダウンロード数は順調に推移しています。(^^)

売上は右肩上がり。しかし、利益は!? 赤字上場です。

 同社が運営するアプリ運営プラットフォーム事業においては、システムの機能性・利便性の向上及び市場シェアの獲得が重要と考え、先行的にシステム開発人員に係る人件費やマーケティング活動費用として広告宣伝費を投下しています。
このため、当社は過年度の業績に関して継続的に赤字を計上しており、2018年12月期及び2019年12月期において、営業キャッシュ・フローがマイナスの状況となっています。同社では今後も収益性の向上に努め、費用対効果を見ながら、先行的な投資を継続する方針。
このようなIT系企業は先行投資が必要となり、上場時に赤字であることが多いですね。(^^;)

管理人の独り言

マザーズ上場の大型案件(想定時価総額345.2億円、吸収金額164.9億円)

㈱富士キメラ総研公表の「2020デジタルトランスフォーメーション市場の将来展望」(2020年9月)によれば、この市場規模は2030年度には3.0兆円に到達すると予測されております。
一方、日本は他国と比較すると人口に対するIT技術者の割合が0.86%(世界32位)と低く(※1)、また、このようなデジタル化を下支えするIT人材の供給は年々不足が拡大していくと予測(※2)されています。
さらに日本では、欧米と比較すると、IT企業に就職するIT人材の割合が高く(※3)、非IT企業は益々エンジニアリソースの不足を強いられる傾向にあると推察されます。

※1 ヒューマンリソシア株式会社「世界各国のIT技術者数」2020年3月より
※2 経済産業省「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(IT人材等育成支
   援のための調査分析事業)- IT人材需給に関する調査 –」みずほ情報総研委託2019年3月よ
   り
※3 経済産業省「ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開」2018年9月より

市場のニーズもあり、同社に成長性を感じます。

しかし、公開規模がでかく、5,572,000株もあります。需給でいえば、初値の高騰は難しいIPOでしょう。
また、VCもうじゃうじゃです。1.5倍でロックアップ解除+ロックアップなしが、2,277,200株(株主上位10名)もあります。
主幹事であるみずほ証券の抽選枠は、約3,800本と予想します(現時点)。かなり当選しやすいので、初値高騰がなくとも公募割れしない限り、美味しいIPOかもしれませんね。(^^;)

新規上場会社概要

社名 [コード] 株式会社ヤプリ [4168]
銘柄略称・英訳名 M-ヤプリ  Yappli,Inc.
会社URL https://yappli.co.jp/
上場予定日 2020年12月22日 上場承認日 2020年11月13日
上場市場[業種] マザーズ[情報通信] 設立 2013年2月14日
事業内容 スマホアプリの開発・運用・分析をノーコード(プログラミング不
要)で提供するアプリプラットフォーム「Yappli」の運営
業績(直近) 売上は右肩上がりだが、利益が!? 赤字上場です。
仮条件決定日 12月2日 BB期間 12月4日~10日
公開価格決定日 12月11日 購入申込期間 12月14日~17日
想定価格 2,960円    
発行済株式総数  11,313,600 株(承認時) 吸収金額(承認時) 約164.9億円
発行済株式総数 11,663,600 株(上場時) 時価総額(承認時) 約345.2億円
公募(新株発行) 350,000 株 公開株数 5,572,000 株
公募(自己処分) – 株
売出 4,495,400 株
OA 726,600 株
売出株比率  % OR  %
売出放出元
VC:太文字
YJ1号投資事業組合 1,787,800 株
グロービス4号ファンド投資事業有限責任組合 893,300 株
Globis Fund Ⅳ, L.P. 535,600 株
Salesforce.com, inc. 420,000 株
Eight Roads Ventures Japan Ⅱ L.P. 293,700 株
テクノロジーベンチャーズ4号投資事業有限責任組合 158,400 株
庵原保文 140,800 株
佐野将史 140,800 株
黒田真澄 82,800 株
川田尚吾 42,200 株
株主構成
ロックアップ
 [株主上位10名]
180日ロックアップ 計:5,243,500 株 ⇦実質株数
 庵原保文(同社代表取締役社長)
  2,348,100 株[18.72%] 内、140,800 株を売出へ
 佐野将史(同社取締役)
  2,348,100 株[18.72%] 内、140,800 株を売出へ
 黒田真澄(同社取締役)
  828,900 株[6.61%]

180日・1.5倍ロックアップ 計:687,200 株 ⇦実質株数
 YJ1号投資事業組合
  2,102,400 株[16.76%] 内、1,787,800 株を売出へ
 グロービス4号ファンド投資事業有限責任組合
  1,112,700 株[8.87%] 内、893,300 株を売出へ
 Globis Fund Ⅳ, L.P.
  667,200 株[5.32%] 内、535,600 株を売出へ
 テクノロジーベンチャーズ4号投資事業有限責任組合
  180,000 株[1.43%] 内、158,400 株を売出へ

ロックアップなし 計:1,590,000 株 
⇦実質株数
 Eight Roads Ventures Japan Ⅱ L.P.
  1,133,700 株[9.04%] 内、293,700 株を売出へ
 原田智法(同社取締役) 750,000 株[5.08%]
 Salesforce.com, inc.
  420,000 株[3.35%] 内、420,000 株を売出へ
手取金の使途 ①新規顧客獲得の促進のために要する広告宣伝費
②アプリ運営プラットフォームのサービス拡充及び技術開発のための
 人件費に充当する予定
取扱証券会社 主幹事 : みずほ
平幹事 : 大和、野村、SBI、マネックス

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コロナに過敏になりすぎず、日々基本的な感染防止に努めましょう!!

手洗いは有効ですね!!

第3波が来ています。
新型コロナウイルスでの国内での死亡率は低下していますが、
感染しても無症状のケースも増加していると聞きます。
お勧めしてよいのかわかりませんが、
どうしても気になる方は、検査キットが販売されています。
1回分の料金は、高くありません。
ご関心のある方は、サイドバーの広告を参照願います。
注意事項
検査キットは、新型コロナウイルスの予防・自身の感染について
陽性・陰性を確約するものではありません。

気休めの検査キットなど不要かもしれませんね。
愛する家族・人のために、細心の注意を払いましょう。

お願いします

2つのブログランキングに登録しています。同じカテゴリー(IPO・新規公開株)ですが、登録数が大きく違います。同じ順位になっていません。 ・・・あらら f(^^;)

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