【分析】公募割れリスクは? BB最終スタンス!! PHCホールディングス

【№1004】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

大賢者
管理人は今回のBBスタンスをかなり検討したようですね。
どのような公募割れリスク分析をしたのでしょうか?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

初値予想からではなく、別の角度から分析したようじゃ!!
BB締切日に記事をアップするとは、何をどう分析したのかな?

初めに

ー 管理人の東証一部上場銘柄に対するBBスタンスの考え方 -

 管理人のIPO投資経験は5年目です。この間、IPO(東証一部上場銘柄)へのBBスタンスもいろいろと変わりました。

ビギナーの頃:右も左もわかりません。判断なんかできないので、とりあえずキャンセル可能なところで申し込み公募価格を見てから最終判断。申し込んでもなかなか当選しないものです。

慣れてきた頃:初値は公募近辺が多いのが、東証一部銘柄の特徴。初値売りの場合、初値>公募なっても利益はしれている。公募割れしてもしれているが、やはり損失は嫌なので、早々にスルー(ポイントのためにSBI証券に100株だけ申込)することにしていた。

最近:IPOになかなか当選できないので、申し込みを前提に公募割れリスクを真面目に検討するようになる。東証一部銘柄の特徴として、公募割れの損失はしれている。また、公募割れしても長期で見ると徐々に株価は回復していく傾向があります。どこまで時間がかかるかは、銘柄ぞれぞれですが ・・・。

ということで、公募割れリスクを取って申し込んでみる。初値>公募ならば売却するし、初値<公募ならばしばらくホールドしても良いがが最近の考え方です。

一般論になりますが、IPO投資を初値売りを基本とされている方は、あまり儲からないうえに、公募割れ=損失となる東証一部銘柄への申し込みはスルーで良いと思います。逆に、しばらくホールドできる方は、チャレンジしてみても良いでしょう。

しかし、今回のPHCホールディングスの仮条件は、3,250円~3,500円。公募価格が下限で決定しても、100株で 325,000円になるためホールドすると今後のIPO申込資金が …。1,000円台だったら良かったですね。 ・・・ ムムム f(^^;)

公募需要から分析

 IPOの初値が公募以上になるのは単純な話で、公募価格が安価ということもありますが、初値で買いたいという需要が多いかどうか!! 言い換えれば、初値買いのセカンダリー投資家次第ですね。
しかし、セカンダリー需要はわからないので、公募需要 = BB参加者数で分析してみることにします。

楽天証券 低倍率IPOの公募割れ状況

上場 銘柄 倍率 初値上昇率 初値売却益
2020年12月 ローランド 3倍 -4.7% -1.46万円
2020年09月 雪国まいたけ 5倍 -4.6% -1.0万円
2019年12月 ランサーズ 8倍 +15.3% +1.12万円
2019年08月 ステムリム 10倍 -7.0% -0.7万円

 倍率が低い = BB参加者が少ないと公募割れリスクが高いことがわかります。しかし、損失額はしれています。※値がさIPOの場合は公募割れすると、損失額も大きくなる。
正確な倍率がわかるのは、抽選倍率を公開している楽天証券1社だけなので、参考としてみました。f(^^;)

“PHCホールディングス” BB参加状況

 日興・三菱の”PHCホールディングス”のBB期間は、9月29日(0:00)~ 10月5日(三菱:11:00、日興:17:00)です。

ー 申込受付番号 -
10月5日(0:30すぎ)

日興 : 15557 、三菱 : 5520

締切時刻まで1日もないので、この番号を最終申込番号とみなすと、
2社の倍率は、日興【約5.1倍】三菱【約2.1倍】とかなり低倍率になりそうです。
※抽選枠は、日興【3,046本】・三菱【2,652本】と予想

楽天証券低倍率IPO実績を参考にすると、 けっこう公募割れリスクは高そうです。

先日、”シンプレクス・ホールディングス”(東証一部)が上場しました。共同主幹事は”SMBC日興証券”と”みずほ証券”でしたが、このIPOにも海外向け販売がありました。
国内向け販売株数確定後のシンプレクスの予想抽選枠(日興)は、2,547本。申込受付番号は、16577。倍率は【約6.5倍】となりますが、仮条件は強気(想定価格を上振れ)、公募価格は仮条件上限で決定と”PHCホールディングス”とは違うので参考にして良いかどうか? … あらら f(^^;)
ただ、初値は公募を割らなかっただけで、公募近辺(+40円)だったことは東証一部IPOの特徴(傾向)が出ていました。

申込受付番号は本当にBB参加数(実態)なのか?

 以前から、SMBC日興証券の受付申込番号(締切ギリギリ)は申込総数なので、BB参加状況を図るバロメータとブログで書いてきました。申込番号はネット申込だけでなく、店頭からの申込も含まれていますし、キャンセルも含まれています。あくまでBB参加者の目安としていましたが、今回 東証一部IPOでのキャンセル実態を調べてみました。

SMBC日興証券(主幹事) 予想倍率【A表】

上場 銘柄 予想抽選枠 申込受付番号 予想倍率
2020年12月 ローランド 2,007本 記録なし
2020年10月 DmMiX 2,274本 記録なし
2020年09月 雪国まいたけ 2,713本 18793 約6.9倍

上記は、昨年度SMBC日興証券が主幹事(共同主幹事含む)であった東証一部IPO(海外向け販売あり)です。予想抽選枠は、目論見書(訂正分)から最終的な日興の抽選枠を計算したものです。
ところが、実際の抽選枠 = 当選本数は ・・・ ?
※DmMiXは、ダイレクトマーケティングミックスの銘柄略称です。

SMBC日興証券(主幹事) 抽選枠実態【B表】 

銘柄 配分総数 用意された抽選枠 抽選枠(実績) 店頭配分枠 店頭配分者
ローランド 24,883本 2,489本(10.0%) 743本(3.0% 24,140本 6,070人
DmMiX 34,349本 3,435本(10.0%) 2,123本(6.2% 32,226本 4,849人
雪国まいたけ 59,196本 5,920本(10.0%) 1,617本(2.8% 55,597本 8,682人


ごちゃごちゃしていますが、A表とB表を比べるとキャンセルの実態がわかります。計算式は以下のとおりです。

キャンセル数 = 申込受付番号【A表】 – 店頭配分者【B表】 – 抽選枠(実績)【B表】

・雪国まいたけ: 18,793 – 8,682 – 1,617 = キャンセル 8,994人(キャンセル率:47.9%
・ローランド、DmMiX: 申込受付番号を確認していないので(スルーしたので)、不明。f(^^;)

上記3銘柄はすべて公募割れしています。東証一部上場銘柄なので、当初から公募割れリスクがあるD級銘柄でした。
結果的に”雪国まいたけ”しかサンプルがないのですが、SMBC日興証券の東証一部銘柄は申し込んでもキャンセルが多いことがわかります。これから言えることは、公募割れリスクがあるIPO(特に東証一部上場銘柄)の申込受付番号はBB参加者(実態)と大きく乖離してるので、番号はBB参加度合いのバロメータとは言い切れないということです。… あらら f(^^;) ブログに書いていたことが嘘になってしまった。あれー!! (>_<)
まぁ、分析してみてわかったことですけどね。f(^^;)

 ※補足説明(キャンセル計算式の考え方)
 上記【B表】を見ると、本来10%の抽選枠があるはずなのに、抽選枠(実績)は10%以下です。これは、申込んだら”全プレ”だったのではないでしょうか? ならば、申込受付番号(とりあえず申し込んだ参加者)から、店頭配分者と抽選枠(実績)を差し引いた残りが、キャンセルと考えました。日興はペナルティのある会社なので、当選後の購入キャンセルより、申し込んでBB締め切り前までにキャンセルしたものの方が圧倒的に多いと思えます。 

管理人の独り言

 公募割れするかどうかは、本来ならば初値予想ができればわかります。しかし、初値予想はプロの大手予想会社でもけっこう外しますので、とても管理人にできるレベルのものではありません。

ならばと、今回はBB参加状況から公募割れのリスク度の分析にチャレンジしたら、分析の精度はともかく、「PHCホールディングスの公募割れリスクはかなり大きい」という結果が出ました。

う~ん f(^^;) 前回の”シンプレクス・ホールディングス”は公募割れ覚悟(しばらくホールドしても良い)で攻めましたので、、今回は様子見でスルーでもいいかな?

では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

デルタ株の感染拡大。いやになりますね。
気を緩めることなく、ストレスを溜めずに
日々基本的な感染防止に努めましょう!!
貯めて良いのは「IPOチャレンジポイント
・・・あははf(^^;)

手洗いは有効ですね!!

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