【分析】酷い!! “PHCホールディングス”の配分状況

【№1170】

My tears don’t stop. 

<strong>冒険者</strong>
冒険者

昨年の公募割れした大型IPOといえば、”PHCホールディングス“です。
どのような配分状況だったのでしょうか?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

後味の悪いIPOになったな。どれ、配分実績を調べてみるか!!

公募割れのうえに、初値天井!!

“PHCホールディングス”は公募割れした悲しいIPOですが、状況は悪化し初値天井の状態。

PHCホールディングス 含み損・騰落率

上場来高値(2021.10.14) 上場来安値(2021.12.23) 終値(2022.01.14)
3,120円 1,901円 1,969円
▲13,000円(▲4.0%) ▲134,900円(▲41.5%) ▲128,100円(▲39.4%)

※含み損は、公募(3,250円)で100株をホールドした場合です。
※上場来高値は、上場初日の高値(=初値)です。(>_<)


IPOの初値売りで損切りするのは辛いのですが、初値売りが正解だったようです。f(^^;)

さて、”PHCホールディングス”のVCは(2)で、「KKR PHC Investment L.P.」と「LCA 3 Moonshot LP」。最終的に現在所有している株数は、【5,580万株】、【571万株】。※四季報より抜粋
180日のロックアップがかかっていますが、2022年4月12日以降売却が可能になります。売却してくると株価が更に下落してしまうかも? そう簡単に売却できる株数ではありません。立会外分売があるかもしれませんね。… ムムム f(^^;) 

配分実績は?

 共同主幹事は、SMBC日興証券株式会社、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社、野村證券株式会社、みずほ証券株式会社。委託幹事は、auカブコム証券、岡三オンライン証券。

ー 配分枠実績 -
(表A)

証券会社 抽選配分枠 裁量配分枠
日興 2,242本 6.1% 34,690本 93.9% 36,932本
三菱 3,608本 13.3% 23,453本 86.7% 27,061本
野村 2,134本 9.9% 19,451本 90.1% 21,585本
みずほ 1,334本 11.1% 10,720本 88.9% 12,054本
SBI 566本 56.2% 441本 43.8% 1,007本
楽天 1,066本 100% 1,066本
マネックス 533本 100% 533本
auカブコム 2,343本 100% 2,342本
岡三オンライン 2本 40.0% 3本 60.0% 5本

※岡三オンライン証券の裁量配分枠(3本)は、ステージS・Aを対象とした抽選(2回)の本数

ー 当選者・裁量配分者と一人当り平均配分実績 -
(表B)

証券会社 当選者数 一人当り平均 裁量配分者数 一人当り平均
日興 2,242人 100株 5,000人 690株 7,242人
三菱 1,941人 180株 2,465人 950株 4,406人
野村 2,134人 100株 3,005人 640株 5,139人
みずほ 1,334人 100株 2,011人 530株 3,345人
SBI 463人 120株 188人 230株 651人
楽天 1,066人 100株 1,066人
マネックス 533人 100株 533人
auカブコム 1,819人 120株 1,819人
岡三オンライン 2人 100株 3人 100株 2人

※岡三オンライン証券の裁量配分者数(3人)は、ステージS・Aを対象とした抽選(2回)の当選者

ー 複数株配分実績 -
(表C)

証券会社 200~5,000株 5,100~10,000株 10,100~50,000株 50,100株~
日興 4,208人 47人 1人 1人
三菱 2,618人 43人 15人 0人
野村 2,414人 13人 2人 0人
みずほ 1,697人 3人 0人 0人
SBI 157人 0人 0人 0人
auカブコム 442人 0人 0人 0人

分析・解析

 表Aの抽選配分率を見ると、SMBC日興証券と野村證券の抽選配分率が10%未満です。申し込めば全プレだったようです。

また、表Aの抽選配分率を見ると、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、auカブコム証券は、13.3%・100%ですが、表Bの一人当たりの平均配分株数を見ると、180株・120株です。この2社も申し込めばかなりの確度で当選したと考えられます。

 さて、SMBC日興証券の申込受付番号は、16230。この番号は、通常抽選・裁量配分の申込者の合計です。表Bの当選者数・裁量配分者数は、2,242人・5,000人(計:7,242人)ですので、抽選申込後に申込取消をされた方が、8,988人いたということになります。購入辞退はペナルティの対象になりますが、抽選申込の取消にはペナルティはありません。
しかし、8,988人ということは、抽選申込の取消率:55.4%。半分以上の方が取消をされたわけです。それだけ公募割れを回避された方が、多かったことになりますね。… ムムム f(^^;)

管理人の独り言

 表Bの裁量配分を受けた方の一人当たりの平均配分株数を見ると、共同主幹事のSMBC日興証券・三菱UFJモルガン・スタンレー証券・野村證券・みずほ証券の一人当たりの配分株数はなかなかのものです。三菱の平均配分数など、950株もあります。
公募割れリスクが高かった”PHCホールディングス”です。各社の証券マンは、がんばって店頭口座のお客様に購入いただいたのでしょう。売り切らないと、証券会社も損失を出してしまいます。

店頭口座の多くのお客様が、公募割れした”PHCホールディングス”をご購入されたわけです。公募割れのうえに初値天井状態です。担当の証券マンを恨みたくなるでしょうが、投資は自己責任です。
しかし、SMBC日興証券の店頭口座のお客様の中には、50,100株以上の裁量配分を受けられた方がお一人いらっしゃいます。現在もホールドされていたら、含み損は▲64,178,100円。ひえ~!! f(^^;)
まぁ、購入時には、162,825,000円もの資金が必要でしたから、お金持ちの方であることは間違いないのですが … あらら f(^^;)


では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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