【承認】”レパトア” 難易度と売り圧力

【№1214】

3/1修正 : 売出・OAの株数の変更あり

“レパトア”は、”Repertoire Genesis”(レパトア ジェネシス)の銘柄略称です。(^^)

<strong>冒険者</strong>
冒険者

バイオベンチャー系のIPOですか!!
毎回、あまり評価は良くなかったような?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

「君子危うきに近寄らず」で、良いかもしれんな!!

  当ブログ承認記事のポイントは、以下の3点です。
   ◆社名由来・意味 ⇦ 管理人の趣味です。f(^^;)
   ◆難易度 ⇦ 承認時点の主幹事抽選枠予想から当選難易度を考察
   ◆売り圧力 ⇦ VCの有無と上場初日に売出可能な株式の算出

社名由来・意味

 社名 “Repertoire Genesis”(レパトア ジェネシス)の”レパトア”とは、”レパトア解析”のこと。
“レパトア解析”とは、 様々な生体情報の多様性を解析すること(レパトアは元々英語のレパートリーと同義のフランス語)。また、”ジェネシス”は、創世記。

TCR/BCRレパトア解析は、我が国の科学技術イノベーション政策に関する調査、分析、提案を中立的な立場で行うJST研究開発戦略センター(CRDS)による2019年の報告書の中でも、「今後重要になると考えられる重要研究・技術開発テーマ群」に位置づけられており、近年注目度が高まってきている技術とのことです。

社名には、「レパトア解析の創世記」という意味が込められていると考えて正解でしょう。(^^)

IPO Outline

会社名 Repertoire Genesis 株式会社(レパトア ジェネシス)[9217]
本店所在地 大阪府茨木市
上場市場 マザーズ
新市場移行 グロース市場に上場する予定
今後、同社からの新市場区分の選択申請に基づき上場する市場区分を決定
設立年月日 2014年10月14日
業種別分類 サービス
事業概要 免疫多様性解析を基盤とした新規診断法・治療法の開発支援
規模 中型(時価総額66.3億円、吸収金額31.3億円)※想定価格ベース
上場予定日 3月18日
幹事会社 みずほ、SMBC日興、SBI、あかつき、いちよし、
岩井コスモ、東海東京、丸三、楽天
BB期間 3月2日~3月8日
抽選発表 3月9日
発行株数  3,114,000 株
公開株数 1,911,300 株
1,676,700 株
公募: 930,000 株 + 売出: 732,000 株 + OA: 249,300 株
公募: 930,000 株 + 売出: 528,000 株 + OA: 218,700 株
(公募内訳:新規株式発行 930,000 株、自己株式処分 – 株)
売出比率,OR 売出: 38.3 % OR: 47.3 %
売出: 31.5 % OR: 41.5 %
想定価格 1,640 円
海外向け販売 あり
難易度 公募の半数未満が海外向けに販売される見込み。
国内向けとして、主幹事(みずほ)の予想抽選枠は、936本(現時点)。
創薬バイオベンチャー系にしては少なく、当選は容易ではなさそうです。 f(^^;)

事業の内容

 同社は、がんや自己免疫疾患、感染症などの幅広い疾患分野において、免疫系を応用したこれまでにない新しい医療開発(基礎研究、予防、診断、治療)を支援する事業を展開。
特徴的なのは、同社が免疫系の多様性と特異性についての把握に必須となる次世代型のTCR/BCRレパトア解析を開発した点。このレパトア解析により、①がん免疫療法の有効性評価、バイオマーカー開発、②免疫療法の開発、③自己免疫疾患のバイオマーカーの利用、④ワクチンの作用機序の解明(ワクチンの開発)につながるということです。(^^)

業績(実績)

回次 第3期 第4期 第5期 第6期 第7期
決算年月 2016/12 2017/12 2018/12 2019/12 2020/12
売上高(百万円) 68 144 145 218 417
経常利益(百万円) ▲124 ▲194 ▲193 ▲126 20
当期純利益(百万円) ▲125 ▲197 ▲201 ▲128 17

※単独決算です

業績(見込・予想)

回次 第8期 第9期
決算年月 2021/12 2022/12
  見込 同期比 予想 同期比
売上高(百万円) 602 +44.4% 777 +29.1%
経常利益(百万円) 6 ▲233.3% 92 +143.3%
当期純利益(百万円) 4 ▲325.0% 14 +250.0%


経常利益とは、企業が通常行っている業務の中で得た利益のこと。
当期純利益とは、一会計期間(通常は1年間)に会社が活動した結果の全収益から、全ての費用・法人税等を差し引いた利益のこと。

手取金の使途

充当先(予定) 金額
設備資金 132,000 千円
借入金返済 100,000 千円
新規人材の採用費及びその人件費 436,000 千円
技術への研究開発投資 460,000 千円
運転資金 641,327 千円
1,769,327 千円

売出株放出元

株主 関係他 売出株数
UTEC3号投資事業有限責任組合 VC 408,000 株
Beyond Next Ventures 1号投資事業有限責任組合 VC 204,000 株
鈴木 隆二 代表取締役会長 36,000 株
新井 理 取締役 36,000 株
松谷 隆治 従業員 27,600 株
北浦 一孝 従業員 18,000 株
坂田 恒昭 取締役 2,400 株
  732,000 株
528,000 株

VCの有無

VC : 2(1,530,000株、49.1%

売り圧力

発行株数 3,114,000 株
売出株数 732,000 株
528,000 株
残(株主保有株) 2,382,000 株
2,586,000 株
・180日ロックアップ 1,422,000 株
・90日ロックアップ 918,000 株
1,122,000 株
・ロックアップなし① 42,000 株
・第三者割当増資 42,000 株
上場初日に売却可能性のある株数(①) 0 株

※1.5倍のロックアップ解除はありません。

ストックオプション(新株引受権)

・ストックオプション(行使可能) 352,500 株(277,500 株)

※行使可能なストックオプションが277,500株あるのですが、第三者割当増資で発行されたストックオプションも277,500株あるため、実質行使可能は0株の可能性があります。どのストックオプションが第三者割当増資なのかが不明のため、行使可能株数を特定できません。


では、また (^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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