【承認】”ギックス” 難易度と売り圧力

【№1231】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

“ギックス”が上場承認されました。
このIPOは大丈夫でしょうか?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

公募割れしなくとも、初値が公募の倍になったIPOはいまだなし。
その上、初値後の株価は酷すぎる。
このままIPO投資を続けて良いか、不安にもなるな!!

  当ブログ承認記事のポイントは、以下の3点です。
   ◆社名由来・意味 ⇦ 管理人の趣味です。f(^^;)
   ◆難易度 ⇦ 承認時点の主幹事抽選枠予想から当選難易度を考察
   ◆売り圧力 ⇦ VCの有無と上場初日に売出可能な株式の算出

社名由来・意味

 ”Garbage In, Garbage Out” という言葉があります。GIGO(略)は、計算機科学および情報技術の分野における概念なのですが、直訳は「ゴミを入れるとゴミが出る」。つまり、「”無意味なデータ”をコンピュータに入力すると”無意味な結果”が返される」という意味です。

同社にはこの概念に対するアンチテーゼがあり、「Garbage in ”Something Valuable” out」というもの。「一見するとゴミのように見えるデータであっても、我々の手によって ”価値のある何か” を見出します」というメッセージであり、これが社名の由来とのことです。

英語社名の”GiXo Ltd.”は「Garbage in ”Something Valuable” out」の頭文字を取って ・・・ あれ? Xがありません。管理人の想像ですが、”Something Valuable”を、未知なるもの(X)としたのではないでしょうか? はずれているかもしれませんが … あらら f (^^;)

しかし、同社は遊び心をお持ちのようです。設立日は、2012年12月12日ですからね。… あはは f(^^;)

IPO Outline

会社名 株式会社 ギックス [9219]
本店所在地 東京都港区
上場市場 マザーズ
新市場移行 グロース市場に上場する予定
今後、同社からの新市場区分の選択申請に基づき上場する市場区分を決定
設立年月日 2012年12月12日
業種別分類 サービス
事業概要 アナリティクスを用いたデータインフォームド事業
データを活用した各種コンサルティング業務及びツールの研究開発
上記ツールを用いた各種サービスの提供
規模 中型(時価総額58.8億円、吸収金額12.7億円)※想定価格ベース
上場予定日 3月30日
幹事会社 野村SBI、三菱UFJモルガン・スタンレー、楽天、いちよし
BB期間 3月14日~3月17日
抽選発表 3月18日
発行株数 5,193,400 株
公開株数 1,190,800 株
公募: 300,000 株 + 売出: 735,500 株 + OA: 155,300 株
(公募内訳:新規株式発行 300,000 株、自己株式処分 – 株)
売出比率,OR 売出: 61.8 % OR: 21.7 %
想定価格 1,070 円
海外向け販売 なし
難易度 主幹事(野村)の予想抽選枠は、810本。(現時点)
難攻不落の野村なので、当選は難しいですね。・・・ あらら f(^^;)

事業の内容

 同社は、戦略コンサルティングの“データを用いて考える”という思考法と“データを考える材料に昇華する”高度なアナリティクス能力を組み合わせた、新しいタイプのプロフェッショナルサービス集団です。
クライアント企業の経営課題解決、競争力強化のために、データを用いて物事を理解・判断する「データインフォームド」を推進しています。※データインフォームド(DI/Data-Informed)は、データを用いて考える思考態度。

 提供するサービスは大きく「個別課題解決」と「共通課題解決」に分類されます。
「個別課題解決」は、個別の企業・事業の状況に応じた、データを活用した判断の在り方を検討する「DIコンサルティング」と、その判断を継続的に行うために必要な、データ活用の仕組み(基盤)を構築・運用する「DIプラットフォーム」の2つのサービスで構成されます。
「共通課題解決」は、先述したDIコンサルティング、DIプラットフォームの中で得られたノウハウや独自のツール群を活用し、ソフトウェア・サービスである「DIプロダクト」を提供しています。

業 績
(単独決算)

回次 第5期 第6期 第7期 第8期 第9期
決算年月 2017/6 2018/6 2019/6 2020/6 2021/6
売上高(百万円) 146 247 383 618 722
経常利益(百万円) ▲24 45 46 42 51
当期純利益(百万円) ▲24 40 25 36 51

2022年6月期の業績予想

  第10期(実績) 第10期(見込)
  2021/12(2/4期) 2022/6 前年同期比
売上高(百万円) 443 966 +33.8%
経常利益(百万円) 16 14 ▲71.4%
当期純利益(百万円) 10 6 ▲86.6%

同社の発表によると、2022年6月期の業績見通しにつきましては、売上高 966,182 千円と前期比 33.8%増になりますが、、販売費及び一般管理費 448,234 千円が前期比 49.3%と増え、営業利益 20,515 千円(前期比 62.5%減)、経常利益 14,516 千円(前期比 71.4%減)、当期純利益 6,869 千円(前期比 86.6%減)となる見込み。

経常利益とは、企業が通常行っている業務の中で得た利益のこと。
当期純利益とは、一会計期間(通常は1年間)に会社が活動した結果の全収益から、全ての費用・法人税等を差し引いた利益のこと。

手取金の使途

充当先(予定) 金額
新たなコンテンツや新技術への研究開発費及び開発を行うための運転資金 206,000 千円
優秀なエンジニアの採用及び人件費 195,000 千円
残額 37,000 千円
438,000 千円

売出株放出元

株主 関係他 売出株数
FinTech ビジネスイノベーション投資事業有限責任組合 VC 285,500 株
田中 耕比古 取締役 250,000 株
花谷 慎太郎 取締役 150,000 株
網野 知博 代表取締役 50,000 株
  735,500 株

VCの有無

VC : 3

売り圧力

発行株数 5,193,400 株
売出株数 735,500 株
残(株主保有株) 4,457,900 株
・90日ロックアップ 4,146,700 株
・1.5倍等解除① 0 株
・ロックアップなし② 311,200 株
・第三者割当増資③ 311,200 株
上場初日に売却可能性のある株数(①+②-③) 0 株

ストックオプション(新株引受権)

・ストックオプション(行使可能) 143,700 株(96,600 株)

※ストックオプションの行使可能株数が 96,600株ありますが、ここにも90日ロックアップ、および第三者割当増資があるため、実質の行使可能株数は 0株になります。 ・・・ f(^^;)


では、また (^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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