【雑記】”ダウの犬”って、負け犬のことなんですか?

【№1383】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

「負け犬」って酷すぎませんか?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

もともとが英語なので、訳し方・使い方は微妙なのじゃ!!

“ダウの犬”って、どんな犬?

 株式投資をしていると、「ダウの犬」という言葉をよく見ます。米国株投資をされている方においては、お馴染みの投資法ですね。(^^)

この”ダウの犬”とは、英語では「Dogs of the Dow」と言うのですが、う~ん f(^^;) そのまんまの直訳。これは、1991年に発表された米国のファンドマネジャー、マイケル・オヒギンズ氏の著書「ビーティング・ザ・ダウ(Beating The Dow)」で提唱された投資法のこと。
「The Dow」は「NYダウ」のことで、「Beating」の意味は「たたく」。「買いたたく」の英語は、「beating down of prices」なので、「ダウ株を買いたたく」になるのでしょうか?

著書「Beating The Dow」の邦題は「ダウの犬投資法」。なぜ、犬なんだ? どんな犬なんだ? ・・・ ですよね。

“ダウの犬”って、どんな犬?

 調べていたら、この「犬」とは、「負け犬」を指すと出てきました。え~!! 「負け犬投資法」なんですか? 「負け犬」は、かなり侮辱的な言葉ですから、いくらなんでも酷すぎます。(>_<)

そもそも、日本語の「負け犬」という英語があるのでしょうか?
「負け犬」の英語には2つあり、1つ目は「a loser」で「負けた人」「敗者」を意味します。2つ目は「underdog」。おっ!! ここで「dog」が出てきましたが、意味は「(競争などに)負けた・負けそうな方, 敗者」。対義語は「top dog」。
ニューアンス的には、「underdog」は「立ち直る」可能性を感じさせる言葉なので、loserと違って必ずしも侮辱的な言葉ではありません。

負け犬投資法ではなかった!!

 「ダウの犬投資法」とは、米国を代表する株価指数の一つであるNYダウ(「ダウ・ジョーンズ工業株平均株価」「ダウ工業株30種平均」)の中から高額利回りの銘柄に投資を行うことで、高いリターンを得ることを目指す投資戦略です。

「配当利回りが高い銘柄」をただ選ぶだけでは、株価が上がると見越して買ったのに下がってしまう可能性があり、また業績が悪化してしまい、価格が上がるどころか無配当になるケースもあります。

しかし、NYダウを構成する30銘柄はどれも米国を代表する優良企業です。「ダウの犬投資法」ではこの30銘柄の中から選ぶため、投資先企業の倒産リスクなどが極めて低いというメリットがあります。
なるほど ・・・ では、日本株で「ダウの犬投資法」は応用できるのか? ・・・ ですよね。f(^^;)

以上から、「ダウの犬」とは「株価が安くなっているNYダウ株」であり、「Beating The Dow」は、「株価が安くなっているNYダウ株(バリュー株)投資法」ということですが、邦題「ダウの犬投資法」は、いったい誰がタイトルにしたのでしょうか。

確かに原著には「Dogs of the Dow」と書いてあるし、インパクトのあるタイトルとは思いますが、日本語で「犬」はちょっと微妙になります。「負け犬」「犬死」、「犬畜生」、「犬侍」・・・ 。良い意味では使われません。日本人は「犬」に恨みでもあるのでしょか。う~ん f(^^;)


では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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