【失望売り】始値ストップ安で一気に公募割れ!! イメージ･マジック

【№1388】

冒険者

「失望売りでストップ安」とは、何があったのですか？

大賢者

業績の下方修正じゃ!!

“イメージマ･ジック”は、どんなIPOだった？

　”イメージマジック”は、3ヶ月前（3月3日）にマザーズへ上場した中型IPO。事業内容は「オンデマンドプリントプラットフォームの提供、オリジナルプリントグッズの販売及び製造、IoT等を活用した製造に関するシステム及び関連機器の開発、販売及びコンサルティング」で、直近の業績は売上高は急拡大しており、利益に関しても順調に拡大してきています。

結果、仮条件（1,640円～1,740円）は、想定価格（1,840円）を大きく下離れしましたが、公募･売出価格（1,740円）と上限で決定。初値（2,800円）は公募の約1.6倍で、初値売りで10.6万円（税・手数料考慮せず）のまぁまぁの成績でした。

“イメージマ･ジック”の業績予想は？

業績予想
（3月3日発表）

	2021年4月期（実績）	2022年4月期（予想）	前年同期比
売上高（百万円）	4,330	5,333	+23.2%
営業利益（百万円）	220	450	+103.8%
経常利益（百万円）	221	429	+94.1%
当期純利益（百万円）	152	330	+116.2%

業績予想の前提条件

　オンデマンドプリントサービスの売上高予想は、過去2年間の実績をもとに季節変動要因等を勘案し、リスティング広告、自然検索、ダイレクト等の流入経路別のトランザクション数に想定受注単価を乗じて算出。
　また、法人顧客である連携パートナーからの売上高予想は、顧客からヒアリングした事業計画や直近6ヶ月間の売上高から実現可能性の高い予想値を勘案して算出。

上記、赤字の部分がポイントです。

いきなり業績の下方修正!!

業績予想の修正
（6月3日発表）

	前回発表予想	今回修正予想	増減額	増減率
売上高（百万円）	5,333	4,896	▲436	▲8.2%
営業利益（百万円）	450	305	▲144	▲32.2%
経常利益（百万円）	429	286	▲142	▲33.1%
当期純利益（百万円）	330	234	▲95	▲29.0%

修正の理由

　当期の売上高のうちオンデマンドプリントサービスの売上高につきましては、前回発表予想 4,763 百万円に比して、今回修正予想 4,427 百万円であり、増減額△336 百万円（増減率△7.1％）の要因は、主に一部パートナー企業からの受注減であります。一部パートナー企業では、キャンペーンの効果が限定的であったこと、プロモーション施策が不調であったこと、競合が増加してきたことから販売不振に陥り、当社が計画していた受注を獲得するに至らず、前年同期比増ながらも、通期業績予想数値を下回る見込みとなりました。
　今後は、パートナー企業との情報コミュニケーションを強化し、プロモーション施策等を実施することで、集客の回復が期待できるものと考えております。
　また、オンデマンドプリントサービスにおいては、自社サイト「オリジナルプリント.ｊｐ」の過去の実績をもとに、トランザクション数に想定受注単価を乗じて通期予想売上高を算出しておりましたが、ＥＣ市場における巣ごもり需要が落ち着いてきたこと、ロシア・ウクライナ情勢による経済不安並びに昨今の消費財の値上がりを受けた消費者の志向の変化を背景に、トランザクション数は計画に対して大幅に下回りました。トランザクション数の落ち込みを補うために積極的なリスティング広告施策を実施いたしましたが、計画に対する下振れを補うには至らず、広告効果は低調に推移いたしました。

失望売りでストップ安!!

イメージマジック（7793）　1ヶ月日足チャート

【失望売り】株価の上昇を期待して購入した株式が、上昇の見込みがないと判断して売却すること。業績の悪化などの悪材料が出た場合に行われることが多い。
野村證券　証券用語解説集

　上場後初の決算発表の前に、いきなり下方修正。これぞ、まさに失望売りです。本日（6/6）の初値は、1,556円（▲24.3%）のストップ安。※終値（6/3）：2,056円。
公募（1,740円）以上をキープしていましたが、今回の失望売りで一気に公募割れになってしまいました。(>_<)

本日の出来高（267,800株）は、上場来で2番目の規模です。失望売りをストップ安とするなら、売られた株数は、始値（ストップ安）の出来高の 52,200株。

新規上場したIPOが、決算発表の前に業績の下方修正するなんて、ちょっとマズイですね。主幹事は、みずほ証券でしたかー!! (>_<)

では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。