【歴史的IPO】IPO閑散期なので、NTT新規上場の昔話でも!!

【№1494】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

IPOの昔話は、何か役に立つのですか?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

役立つとは思えんが、NTTの新規上場じゃ。それなりに面白いぞ!!

NTTが新規上場したのは、35年前です!!

 読者様は、35年前おいくつでしたか? 管理人は当時26歳(現62歳)。社会人3年目でした。f(^^;)

NTTは1985年(昭和60年)に民営化され、1987年(昭和62年)2月9日に東証へ上場しました。公開価格は、1,197,000円。といっても、これ1株です。
主幹事は、野村證券・大和証券・日興証券 ・・・ そして、今は無き山一證券!! 取扱証券会社は、トータル226社。⇦ ブログの承認記事に書ききれません!! f(^^;)

なお、現在のブックビルディング方式ではなく、「一般競争入札方式」。つまり、証券会社による「売り出しの取り扱い」でしたが、どうやってIPOに申し込んだのでしょうか? 1株申込だったようですが、携帯もネットもない時代なので、固定電話 or 店頭で申し込むしかなかったはずですね。f(^^;)

 時代は「貯蓄」です。今ほど投資が盛んではなかったのですが、NTTの上場はけっこう盛り上がっていました。当時勤務していたビルの1階に証券会社(日本勧業角丸証券、現在の”みずほ証券”)があり、NTT上場の際には、その証券会社から「NTTのIPOに申し込んで欲しい」と、申込葉書をもらったことがありました。今から考えると、「勧業角丸証券に口座がない私に、よくも申込葉書を配ったものだ!!」と今でも不思議に思っています。
ちなみに、管理人は株式投資について何も知らなかったので、申し込みませんでした。f(^^;)

注)政府は過去6回に渡りNTT株を売り出していますが、当記事は第一次売出についてのことを書いています。

NTTの初値とその後!!

 公開価格は、1,197,000円。上場初日は買いが殺到し、値がつかず。翌10日、初値は、160万円
当時は今ほどIPO投資も盛んでなかったので「IPO」ではなく、「新規公開株」と言っていたでしょうか。「初値売り」という考えもあまりなかったのかもしれませんが、初値売却益は403,000円です。

その後も「買い」は止まらず、公開から2ヶ月の4月には、史上最高値の318万円まで高騰。NTTは、当時の時価総額世界一を記録しました。まさに、「Japan as №1」ですね。(^^)
「政府が売り出す株で損をするはずがない」ということで、個人投資家が群がった結果です。とは言え、NTTの上場は個人投資家の裾野拡大に一役買いました。

申し込んでおけば良かった!!」と、ちょっぴり後悔しましたが、実は当時「管理人は、100万円も持っていなかった」ので、申し込めないと思っていたわけなのです。まったくお恥ずかしい話ですね。(>_<)

 しかし、熱狂が暗転したのは同年10月。ブラックマンデーで米国株が急落したことを受け、225万円まで暴落。1989年末まで上がり続けた日経平均株価より一足先にNTTの株価は下げ始め、バブル崩壊が追い打ちをかけました。1990年代初頭には初値の3分の1(約53万円)に低迷。こうなると、塩漬けで売りに売れません。

塩漬けNTT株を売らずに長期保有したら?

 上場から20年後の2017年2月9日の終値は、4,863円。
過去2回の株式分割の実施前に引き直すと972,600円になります。そして、過去の配当金を再投資せず手元に積み重ねると約27万円で、トータル1,242,600円。公開価格が1,197,000円でしたので、約5万円のプラス。
同様に株価そのものが公開価格を上回ったのが、2017年11月13日。一時は、公開価格の約2.7倍まで高騰し、バブル崩壊とともに公募割れしたNTT株。

公開価格まで戻ってくるのに約20年ですか。う~ん f(^^;)


では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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