【№1613】
“キューブ” の初値は、どうなったのですか?
初値売りに、何かあったのですか?
ドラマがあるのじゃ!!
“キューブ” の初値は?
初値が心配された “キューブ” ですが、初値は公募割れすることなく、堅調に着地しました。・・・ とは言っても、初値は【2,190円】で、公募(2,140円)の1.02倍。100株の初値売りなら、利益はたったの5,000円(税金・手数料考慮せず)。
そして、初値形成後は ・・・ 軟調な展開!! ・・・ ムムム f(^^;)
ー キューブ(7112) 上場初日のチャート -
上場初日に公募割れは避けていただきたものです。
「公開価格の過小値付け問題」はどこにいったのやら?
初値売りが正解?
キューブ 四本値
初値 | 高値 | 安値 | 終値 | 出来高 |
2,190円 | 2,275円 | 1,875円 | 1,920円 | 3,552,600株 |
+2.3% | +6.3% | -12.4% | -10.3% | ⇦ 公募比 |
+5,000円 | +13,500円 | -26,500円 | -22,000円 | ⇦ 含み損益 |
初値売却率
公開株数 | 初値出来高 | 初値売却率 |
1,651,400株 | 386,200株 | 23.4% |
※便宜上、当ブログでは、「初値出来高 ÷ 公開株数」を初値売却率としています。
“キューブ” の株主には、90日ロックアップがしっかりかかっていました。また、VCもいなく1.5倍ロックアップ解除株はなく、ロックアップなし株もなし。
ストックオプション(行使可能)は、301,800 株(245,800 株)。
※行使可能株の考察
ストックオプションの内、269,600株は第三者割当増資のため当社新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っております。32,200株が残りますが、株主は同社取締役なので直ぐには売却しないでしょう。以上から、上場初日に売却可能性のあるストックオプションは実質0株と考えます。
以上から、株主からの初値売却はなかったと考えられるので、初値売却率はすべて公募ゲット組ですね。
ー 初値売りは正解? -
来週以降の株価は知りませんが、株価を見る限り上場初日は、「初値売りが正解」だったようです。
反面、初値売りをされなかった株が、76.6%もあります。「やっと当選したIPO。これっぽっちの初値で売れるものか!! 最近のIPOは、初値形成後しばらく上値を追い、下落する。そこがチャンス!!。失敗しても、傷は浅い!!」とばかりに、初値売りをされなかったのかもしれません。管理人の勝手な妄想です。f(^^;)
「公募でゲットしたIPOは、初値売り」と言われます。ケース・バイ・ケースで、IPOの初値売りは、正解・不正解とも言えません。この初値売却率を計算するたびに、IPO投資家の心の内が見えるようです。(^^)
初値後5分間の攻防!!
初値売りが、386,200株。初値買いが同数あったわけです。買ったのは、セカンダリー組。初値(2,190円)以上、つまり 2,191円以上で売買された出来高を調べたところ、832,300株ありました。これ、初値時出来高の倍以上あります。
832,300株の売りの内訳はわかりませんが、セカンダリー組だけでなく、公募ゲット組の売りもあるでしょう。
総論として、「”キューブ” は、初売りが正解」としましたが、少しでも高く売却しようとする公募ゲット組 = 初値売りしない派が、ここにいます。
少しでも多くの利益を得たい。「欲望」と言ってしまえばそれまでですが、IPOの上場初日にはドラマがあります。
実際は、欲望と言うのも大げさで、「売却手数料分は、高く売りたい」という心理もあると思います。
“キューブ” の主幹事は野村證券。当然、野村證券で当選された方が多くなります。100株の売却手数料は、ネットで330円。「初値+4円」でいいのです。f(^^;)
では、また(^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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