【考察】IPOの新アノマリー? “IPO”と”ハロウィン”

【№1632】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

IPOとハロウィンに何か関係が?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

「IPOのアノマリーを探せ!!」じゃな!!

はじめに

― ハロウィン効果を知っていますか? -

 アノマリー(経験的に規則性があるものの、合理的に説明ができないこと)のひとつに、「ハロウィン効果」があります。
これは、毎年10月のハロウィンの時期に株価が安くなり、その後、春にかけて株価が上昇する傾向にある、というもので、世界108市場のうち81もの市場で明白に見られるという報告もあります。
ヘッジファンドの換金売りが10月に出やすい、秋になり夜が長くなるにつれて人々の気持ちが不安定になり、リスク回避的になりやすいなど、理由には諸説ありますが、明確な根拠はありません。

 同様のアノマリー? 相場格言?に、「5月に売れ!! = Sell in May」があります。
この全文は、「Sell in May, and go away. Don’t come back until St Leger day. 」
「5月に株を売って市場から去れ、そしてセントレジャーデーまで戻ってくるな」。セントレジャーデーとは、イギリスで毎年9月の第2土曜日に行われる競馬の大レースを表しています。

5月に売って、いつ買うのか?
ハロウィン効果は、「Sell in May」の対局にあるアノマリーのように感じます。

🎃ハロウィンって?

 管理人にとってハロウィンは、「各地で開催されるお祭りで、大人の仮装大会」なのですが ・・・ 。f(^^;)

 ハロウィンは、古代ケルトのドゥルイド教で行われていたサウィン祭が起源といわれています。
古代ケルトの暦では、11月1日が新年とされ、大晦日にあたる10月31日の夜に先祖の霊が戻ってくると信じられていました。しかし、悪霊・悪魔・魔女も一緒にやって来て、作物に悪い影響を与えたり、子どもをさらったり、現世の人間たちに悪いことをするといわれていました。そこで人々は、身を守るために仮面や仮装をして仲間に見せかけたり、魔除けの焚き火を行ったりしたといわれます。

やがて、ケルト人が自然崇拝からキリスト教へと移る過程で、ケルトの祭りと合わせて「諸聖人の日」ができたといわれていますが、宗教行事としてハロウィンを行うことはなく、キリスト教会ではハロウィンの習俗の解釈や賛否がわかれてるとのこと。

現在のような形になったのは19世紀の後半で、移民とともにアメリカに伝わったハロウィンを子どもが大変怖がったため、子どもでも楽しめるイベントに変化したということです。

まぁ、ハロウィンでは先祖の霊が戻ってくるのですから、日本のお盆のようなもの。日本では、子供より大人が楽しむ仮装大会になってしまいましたね。f(^^;)

IPOとハロウィン

 ハロウィン = 10月31日 ではない!!

ハロウィンの正確な期間は、10月31日~11月2日
10月31日のハロウィン(Helloween)は、11月1日にキリスト教の諸聖人に祈りを捧げる祝日「諸聖人の日」「万聖節」(All Hallo)の前夜祭(All Hallo Eve)。11月2日は、後夜祭ですか?

 ハロウィン効果があるならば、ハロウィン期間のIPOにも何かしらの傾向が、あるやもしれません。

ハロウィン期間中に上場したIPO

年度 上場日 銘柄 市場 初値倍率 騰落率
2021年 11月01日 フロンティア 福証Q 1.03倍 +3.0%
2019年 11月01日 ダブルエー マザーズ 1.00倍 ▲0.2%
2017年 10月31日 Casa 東証二部 1.03倍 +2.7%
2016年 11月01日 岐阜造園 名証二部 1.04倍 +3.6%
11月01日 バロックロミテッドジャパン 東証一部 0.95倍 ▲5.0%


 過去10年遡ってみましたが、ハロウィン期間(3日間)に上場したIPOは多くありません。しかし、少ないながらも、すべてショボい初値になっています。面白いものですね。やはり、悪霊・悪魔・魔女が悪さをするのでしょうか?

今年のハロウィン期間に上場するIPOはありません。あれば、初値予想に使えそうですが、ショボい初値予想ではIPOが盛り上がりません。なくて、良かったです。f(^^;)

管理人の独り言

 それなりに面白い傾向が見られましたが、IPOのアノマリーとするには、ちょっとIPOが少なすぎます。また、別のアノマリーでも探してみましょう。(^^)

 話をハロウィンに戻します。
ハロウィンと言えば、あのオレンジ色したかぼちゃのランタン(照明器具)。目と口と鼻をくり抜いて中にキャンドルを灯したかぼちゃのランタンですが、このランタンには、「ジャック・オー・ランタン」という名前が付いています。

その昔、ケチで乱暴者で人をだましてばかりいたジャックという男がいました。ジャックはあるハロウィンの夜、魂を取りに来た悪魔に遭遇します。しかし、ずる賢いジャックは、悪魔を騙して魂を取らないことを約束させます。

その後、ジャックは寿命で死にますが、生前に悪いことばかりしていたせいで天国に行くことができず、地獄の門へと向かいます。しかし、門に立っていたのはハロウィンの夜に遭遇した悪魔。悪魔はジャックの魂を取らないと約束してしまったため、ジャックは天国にも地獄にも行けなくなってしまいました。

元の場所に戻るように言われたジャックは仕方なく来た道を引き返すも、道は真っ暗で風もひどく吹いていました。そこで悪魔に明かりが欲しいと頼み、情けで地獄の火をひとつもらいます。しかし、ランタンを持っていなかったジャックは、転がっていた蕪(カブ)をくりぬいてランタンの代わりにしました。そしてジャックはそのランタンを手に、永遠にこの世とあの世を彷徨い続けることになりました。

・・・ ということで、ジャックの持つランタンは死者の魂のシンボルとなり、「Jack-O’-Lantern(ジャック・オー・ランタン)」と呼ばれようように ・・・ 。そして、魔除けの道具として戸口に飾られるようになったのです。

ハロウィンの文化がアメリカに渡ると、豊富に採れて加工もしやすかったかぼちゃが使われるようになり、現在ではかぼちゃのランタンが一般的になりました。

ちなみに、ハロウィン発祥の地であるアイルランドやスコットランドでは、いまだに蕪(カブ)を使う地域もあるそうです。(^^)

 さて、このジャック・オー・ランタンの話で、💡ピンとこられた読者様もいらっしゃるかもしれません。

当初、「ハロウィンってそろそろだよなー?」 ・・・ と、ハロウィンを調べたところ、このジャックさんが出てきました。
かぼちゃではなく、実は蕪(カブ)だった。「蕪 → カブ → 株」ですよ。「おー!! ハロウィンは株式投資に縁かあるのでは?」 ・・・ で、ハロウィン効果を発見。ここまでくれば、「IPOとハロウィン」ですよね。最終的には、「ハロウィン期間に上場したIPOの初値」まで調べてしまいました。(^^)

ー IPO投資という狭い範囲で、記事のネタをどのようにして見つけるのか? -

このように、IPOと一見まったく関係のないことを調べていたら、IPO記事になってしまうこともあります。まぁ、ボツになる記事も少なくありませんが、・・・ あらら f(^^;)


では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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