【上場承認】”オープンワーク” 上場前に創業者は大金持ち?(概要・難易度・売り圧力)

【№1693】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

上場前に大金持ちって?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

いろいろなケースがあるのじゃ!!

 当ブログ承認記事のポイントは、以下の3点です。
 ◆社名由来・意味 ⇦ 管理人の趣味です。f(^^;)
 ◆難易度 ⇦ 承認時点の主幹事抽選枠予想から当選難易度を考察
 ◆売り圧力 ⇦ VCの有無と上場初日に売出可能な株式の算出

社名由来・意味

 設立時(2007年6月)の社名は、株式会社 ヴォーカーズ(Vorkers)。転職・就職のための情報プラットフォームとして社員クチコミサイト「Vorkers(現:「OpenWork」)」を開設。
社名変更して、現社名 “オープンワーク 株式会社” になりました(2019年5月23日)。
「OpenWork」という名称には、「より透明性の高い(Open)、仕事(Work)選びを提供する」という想いを込めています。

親会社の “株式会社 リンクアンドモチベーション”(2170)は、現在東証プライム市場へ上場していますが、2007年12月27日に東証二部に新規上場したIPOでした。

上場前に創業者は大金持ち?

 ”オープンワーク” は、2020年1月に同社役員が保有していた株式の一部(オープンワークの発行済み株式数の約36%にあたる16万3000株)を “リンクアンドモチベーション” に譲渡する契約に合意し、”リンクアンドモチベーション” の連結子会社になりました。

“リンクアンドモチベーション” は株式の取得元は明らかにしていませんが、譲渡額は40億7500万円。オープンワークの創業者は、増井慎二郎 氏。株式取得元が増井氏である可能性は高いですね。f(^^;)

 起業して、IPOして大金持ちになる創業者もいます。今回は、上場する前に大金持ちになったケースなのでしょう。誤解されないように説明すると、増井氏は創業した会社を売却し、経営から退いたわけではありません。現在、取締役会長としてOpenWorkのプロダクト進化に集中して取り組んでいるとのことです。また、今回 増井氏は保有している157万株から54万株を売り出しますが、それでも保有株数第2位の大株主なのです。

IPO Outline

会社名 オープンワーク 株式会社 [5139]
本店所在地 東京都渋谷区
上場市場 グロース市場
設立年月日 2007年 6月 18日
業種別分類 情報通信
事業概要 転職・就職のための情報プラットフォーム「OpenWork」の
開発・運用業務を含むワーキングデータプラットフォーム事業
規模 中型(時価総額150.1億円、吸収金額37.8億円)※想定価格ベース
親子上場 親会社 リンクアンドモチベーション(2170)東証プライム
幹事会社 野村SBI、マネックス、アイザワ、岩井コスモ、岡三、松井、丸三
BB期間 12月 1日 ~ 12月 7日
抽選発表 12月 8日
上場予定日 12月 16日
同日上場 フーディソン(7114)、Rebase(5138)
発行株数 4,640,000 株
公開株数 1,295,900 株
公募: 500,000 株 + 売出: 626,900 株 + OA: 169,000 株
(公募内訳:新規株式発行 500,000 株、自己株式処分 – 株)
売出比率,OR 売出: 48.4 % OR: 25.2 %
想定価格 2,920 円
海外向け販売 なし
難易度 主幹事(野村)の割当株数を85%とすると、予想抽選枠は 881本。
抽選枠が1,000本以下だと、かなり厳しいものがあります。f(^^;)

事業内容

 個人が自立してキャリアを築ける社会を目指すミッション達成への第一歩として、雇用市場の透明性を高め、個人と企業が対等な立場になるために情報の非対称性を解消するべきであると考え、社員クチコミを中心とした転職・就職のための情報サイト「OpenWork」を運営。

 創業より、働く個人の声を蓄積、公開することで、ジョブマーケットの透明性向上を目指してきましたが、現在は社員クチコミだけに留まらず、求人情報や選考履歴など「働く」に関するあらゆる情報を網羅した、ワーキングデータプラットフォームの確立に注力しています。

業 績
(単独決算)

回次 第11期 第12期 第13期 第14期 第15期
決算年月 2017/12 2018/12 2019/12 2020/12 2021/12
売上高(百万円) 776 1,037 1,419 1,461 1,536
経常利益(百万円) 413 494 291 238 324
当期純利益(百万円) 311 321 180 167 232

第16期(2022/12)業績予想

  予定 前年同期比
営業収益(百万円) 1,970 +28.3%
営業利益(百万円) 570 +76.0%
経常利益(百万円) 549 +69.2%


経常利益とは、企業が通常行っている業務の中で得た利益のこと。
当期純利益とは、一会計期間(通常は1年間)に会社が活動した結果の全収益から、全ての費用・法人税等を差し引いた利益のこと。

手取金の使途

充当先(予定) 金額
事業拡大のための人件費及び採用費 1,462,278 千円
サービスの認知向上と収益拡大のための広告宣伝費 389,000 千円
1,751,278 千円

売出株放出元

株主 関係他 売出株数
増井 慎二郎 取締役会長 540,000 株
小倉 基弘   86,900 株
  626,900 株

VCの有無

VC : 0

売り圧力

発行済株数 4,640,000 株
売出株数 626,900 株
残(株主保有株) 4,013,100 株
・90日ロックアップ 4,013,100 株
・1.5倍ロックアップ解除① 0 株
・ロックアップなし② 0 株
上場初日に売却可能性のある株数(①+②) 0 株

ストックオプション(新株引受権)

・ストックオプション(行使可能) 151,480 株(50,760 株)

※ストックオプションには、90日ロックアップ、および場前の第三者割当等による募集株式等の割当等に関し、当社新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。これらを差し引くと、行使可能な 50,760株になると考えられます


では、また (^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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