【№1864】
立会外分売の分析ですか?
IPOが承認されないので、たまには分売もいいじゃろ!!
“NaITO” の分売株数がすごい!!
一昨日(2/9)、『株式会社 NaITO』の立会外分売が発表されました。分売株数(分売枚数)は、1,784,600株(17,846枚)。いやはや、ものすごい売出ですね。IPOでも、170万株を超える銘柄は多くありません。
『NaITO』は、老舗の機械工具専門商社です。超硬工具や特殊鋼工具などの切削工具では取扱数量で国内トップ。
一時期は経営不振に陥り、2004年に金融機関から債務株式化など金融支援を受け、2005年に名古屋の鉄鋼・機械の老舗商社である岡谷鋼機(7485)の子会社になりました。
ちなみに、『NaITO』は『ないとう』と読むのですが、社名は『株式会社 内藤商店』設立(1953年)→『株式会社 内藤』に商号変更(1964年)→『株式会社 NaITO』に商号変更(2008年)と変化しています。
分売株数の多い立会外分売は、どうなるのか?
さて、分売株数が100万株を超えるような立会外分売は、どれくらいあるのでしょうか? 過去5年間(2018年~2022年)を調べてみたら、100万株の立会外分売は、毎年1割もありません。
分売株数100万株超えの立会外分売
2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
分売実施 | 128 | 106 | 87 | 93 | 72 |
100万株超 | 8 | 1 | 3 | 2 | 4 |
比率 | 6.3% | 0.9% | 3.4% | 2.2% | 5.6% |
IPOの場合、公開株数が多いと抽選枠も多くなります。しかし、多すぎると公募割れリスクも高まり、BB参加率が下がり当選しやすくなります。その逆もしかりですね。
立会外分売もIPOと似ている点があり、人気のある(利益が出そうな)分売は抽選に申し込んでもなかなか当選しません。100万株以上の分売(売出)があれば、かなり当選しやすいと考えられますが、ポイントは利益がでるかどうかです。f(^^;)
100万株以上の立会外分売!! その勝率は?
100万株以上の立会外分売の勝率を、分売価格と分売実施日の始値と終値で計算してみます。勝ち(分売価格より高い)・負け(分売価格より安い)引分(分売価格と同じ)で、『勝率 = 勝ち ÷ 分売数』です。
立会外分売・勝率(100万株以上の分売)
年度 | 始値 | 終値 |
2022年 | 25.0%(1÷4) | 25.0%(1÷4) |
2021年 | 100%(2÷2) | 100%(2÷2) |
2020年 | 33.3%(1÷3) | 0%(0÷3) |
2019年 | 0%(0÷1) | 0%(0÷1) |
2018年 | 75.0%(6÷8) | 62.5%(5÷8) |
立会外分売は、SBI証券・SBIネオトレード証券・岡三オンライン・野村証券・松井証券・マネックス証券・楽天証券の7社からネット経由で参加できます。
そのうち、売却時手数料が無料なのは、SBI証券・SBIネオトレード証券・岡三オンライン・松井証券・楽天証券の5社。
勝率は分売価格より、始値・終値が1円以上高く売却できれば勝ちにしていますが、引分(分売価格=始値・終値)の場合、売却手数料が発生する野村証券・マネックス証券だと僅かですが実質マイナスになります。手数料が0円には証券各社にいろいろな設定がありますが、100株程度の売却ならば手数料はかからないだろうが前提です。
管理人の独り言
『NaITO』の立会外分売は、おそらく2月16日に実施されると思いますが、今回の分売は2回目です。
前回は、昨年の10月11日に実施されました。分売予定株式(1,600,000 株)に対して、分売されたのは1,324,300株。つまり、申し込んだら全プレだったようです。では、損益は?
NaITO 株価(分売価格:157円)
始値 | 高値 | 安値 | 終値 | |
株価(2022.10.11) | 157円 | 158円 | 155円 | 155 |
100株当たりの損益 | 0円 | 100円 | -200円 | -200円 |
前回の『NaITO』の立会外分売は冴えません。また、100株以上の分売は勝率も良くありません。
今回の『NaITO』の立会外分売はどうなのか? 分売株数の規模だけで判断するのもなんですが、管理人だったら不参加でしょうか。
IPOが承認されないので、たまには立会外分売の分析でも ・・・ 。稚拙な分析ですみません。f(^^;)
では、また(^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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