【№1944】
リスキーなIPOというのは?
今回はバイオ系IPOの “Veritas In Sirico” じゃな。
公開価格は、800円
創薬系・バイオ系IPOは初値の公募割れもあり、一般的にリスキーな銘柄として見られます。昨年10月17日にグロース市場へ上場した創薬系の “ケイファーマ(4896)”は、想定価格(1,040円)→仮条件(900円~1,040円)→公開価格(950円)→初値(875円)と公募割れしてしまいました。
本日、バイオ系IPOの “Veritas In Sirico” の公開価格が発表されました。仮条件が想定価格から下離れしたので、公開価格がいくらになるのか気になっていましたが、仮条件の上限(800円)で決定しました。
想定価格 | 1,120 円 | ①仮条件下限 > 想定価格 ②仮条件下限 = 想定価格 ③仮条件上限 > 想定価格 > 仮条件下限 ④仮条件上限 = 想定価格 ⑤仮条件上限 < 想定価格 |
仮条件 | 800 円 ~ 1,000 円 | |
ステータス | ⑤ | |
公開価格レンジ | 800 円 ~ 1,000 円 | 仮条件の下限の80%以上かつ上限の120%以下 適用外 |
訂正有価証券届出書でBB状況を確認すると、
①申告された総需要株式数は、公開株式数を十分に上回る状況であったこと。
②申告された総需要件数が多数にわたっていたこと。
③申告された需要の価格毎の分布状況は、仮条件の上限価格に集中していたこと。
IPO “Veritas In Sirico” は人気がなさそうなので上記の③がないのでは? と思っていましたが、、それなりのBB参加(抽選申込)があったようです。・・・ というか、公募株式(800,000株)は、最終的に国内向け(483,800株)・海外向け(316,200株)で決定。たったの 483,800株しかないため、申込が少なくてもそれなりの需要になったと考えるべきかもしれません。f(^^;)
抽選枠予想と管理人の申込
予想抽選枠は、総合証券ならば「割当株数×10%」、ネット証券(楽天等)は「×100%」と考えれば良いのですが、実際にはそうなりません。個人顧客への抽選配分・店頭配分の前に、機関投資家などへ配分される(差し引かれている)からです。大した差ではありませんが、管理人はそこを過去のデータを基にちょっとだけシビアに計算しています。f(^^;) |
証券会社 | 割当株数 | 比率 | 予想抽選枠 | 難易度 | 申込 | 結果 |
みずほ | 746,000 株 | 93.3% | 686 本 | 厳しい | 〇 | × |
日興 | 16,000 株 | 2.0% | 13 本 | ムリ | ー | ー |
・ステージ | 7 本 | |||||
三菱 | 16,000 株 | 2.0% | 15 本 | ムリ | ー | ー |
楽天 | 9,000 株 | 1.1% | 81 本 | ムリ | ○ | |
松井 | 9,000 株 | 1.1% | 81 本 | ムリ | ー | ー |
あかつき | 4,000 株 | 0.5% | ? 本 | 口座なし | ー | ー |
auカブコム | – 株 | -% | 7 本 | ムリ | ー | ー |
マネックス | – 株 | -% | ? 本 | ムリ | ○ | × |
計 | 800,000 株 |
※その他にOAが、[120.000株]あります。
国内向けは上記の60%になるので、みずほ証券の抽選枠は、415本くらいになってしまいそうです。f(^^;)
バイオ系IPOに申し込む勇猛果敢な個人投資家
今回の “Veritas In Sirico” の平幹事には、ペナルティのあるSMBC日興証券と三菱UFJモルガンスタンレー証券がいます。
リスキーなバイオ系IPOで、ペナルティのある証券会社から申し込むIPO愛好家はどれくらいいるのだろうか? ちょっと興味が湧きましたので、いつも通り締切時刻ギリギリで申し込んで番号を確認してみました。
SMBC日興証券 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | |
申込受付番号 = 参加数 | 6,770 人 | 1,716 人 |
締切(申込時刻) | 1/30(17時) | 1/30(11時) |
ペナルティのある証券会社であることを踏まえると、リスキーなIPOに申し込む勇猛果敢なIPO愛好家数の目安がこれでわかるのではないでしょうか。逆に言えば、想定価格から下離れした仮条件を見ても『公募割れはない』と考えている方々ともいえますね。
SMBC日興証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券の参加数の差は、口座開設率の差と考えています。なお、SMBC日興証券の申込受付番号は申込後取消された方(管理人のその一人)も含んでいるため、100%参加者数とは言い切れません。
管理人の独り言
管理人は、ペナルティのない “みずほ証券” と “マネックス証券” から申し込んでみました。『公開価格が仮条件の上限で決定しない場合 = 公募割れ』と考え、辞退してもペナルティのないところから申し込んだということです。
抽選枠が少ないので、主幹事の “みずほ証券” でも落選だと思っています。『補欠当選』を乱発してくる可能性もありますが ・・・ 。
“みずほ証券”の抽選発表は明日の早朝です。仮に当選したら ・・・ う~ん f(^^;) とりあえず、当選記事をアップしてからどうするか考えましょう。
では、また (^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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