【№1148】
7社同日上場です。
資金の分散は避けられないと思いますが、
どの銘柄に集中したのでしょうか?
初値騰落率と初値売却率、および売買代金の
相関性を分析してみるか!!
はじめに
本日の上場は6社ですが、昨日寄らなかった1社を含めて、実質の同時上場は7社。同日上場がこんなにあるケースは稀なので、資金がどう集中・分散したかをまとめてみました。
また、管理人は、初値売りについて時間をかけて分析しています。目的は、IPO投資では「公募当選したら、初値売りが基本」という考えもありますが、本当にベストなのかを検証したいからです。
初値売り(買い)の状況
ー 初値売却率から見た初値売り状況 -
順位 | 銘柄 | 初値騰落率 | 公開株数 | 出来高(初値) | 初値売却率 |
1 | ラバブルマーケティンググループ | +284.5% | 363,800株 | 318,100株 | 87.4% |
2 | サクシード | +7.1% | 862,500株 | 377,300株 | 43.7% |
3 | 網屋 | +6.6% | 1,184,000株 | 494,400株 | 41.8% |
4 | THECOO | ▲15.3% | 575,800株 | 164,700株 | 28.6% |
5 | サインド | ▲8.0% | 1,541,000株 | 273,100株 | 17.7% |
6 | Finatextホールディングス | ▲23.3% | 17,796,900株 | 2,889,700株 | 16.2% |
7 | リニューアブル・ジャパン | ▲7,6% | 5,256,600株 | 513,800株 | 9.8% |
人には儲けたい心理、損をしたくない心理が働くのでしょう。「公募<初値」だったら、初値売り。しかし、本当はもっと儲けたい。
★”ラバブルマーケティンググループ”に公募当選され初値売りをされた読者の皆様は、おめでとうございます。終値がストップ安であったことも含め、初値売りは最高の形でしたね。!(^^)!
心理面として、ここまで初値が高騰したので、初値売りで十分。株価が更に高騰するより、下落するリスクを感じられた結果と考えます。なんと、初値売却率87.4%です。
★”サクシード”、”網屋”の初値は微妙でした。もっと儲けたいという心理が働いたのでしょうか? 結果論で言えば、”サクシード”の終値は、初値から▲15.7%で公募割れ。”網屋”の終値は初値から▲5.3%で、公募割れは免れましたが、利益はほとんどなくなってしまいました。(>_<)
「初値売りをしておけば良かった!!」と思われた方は、かなりいることでしょう。f(^^;)
★初値が公募割れしそうな気配値の場合は、損切り覚悟で初値売りをすべきか悩みます。初値が公募割れした、”THECOO”、”サインド”、”Finatextホールディングス”、”リニューアブル・ジャパン”の初値売却率にその行動心理が見て取れます。
なんとか公募まで戻って欲しい(リカバリーしたい)という思いがあるのでしょうか? 結果は、ほとんどの方が初値売りをしていません。
しかし、”THECOO”・”Finatextホールディングス”の終値はストップ安と無残な結果に終わりました。あ~!! 損切りになっても、初値売りを断行しておけば ・・・。ですね。f(^^;)
★読めなかったのは、”リニューアブル・ジャパン”の終値で、なんとストップ高です。このIPOは逆に、最も初値売りがされなかった銘柄です。初値売りしなくて、良かったですね。(^^)
初値売りの良し悪しは、初値騰落率と初値売却率からは分析できそうもありませんが、この売却率からIPO投資家の行動心理が見えるような気がします。(^^)
なお、「初値売りは、初値買い」でもあります。初値時の出来高が最大なのは、Finatextホールディングスの2,889,700株。初値の騰落率も最低だったので、上がると考え初値買いをしてみたものの、終値はストップ安。あれ~!!
逆に、初値が公募割しながらもストップ高で終わったリニューアブル・ジャパン。あれ~!!
やはり、セカンダリーは難しいですね。
ちなみに、管理人は今回の実質7社同日上場に何が起こるかまったく見えなかった(恐ろしかった)ので、いっさいセカンダリーには参戦していません。f(^^;)
どのIPOに資金が流れたのか?
ー 売買代金一覧 -
初値 | 終日 | ||||
銘柄 | 公開株数 | 出来高 | 売買代金 | 出来高 | 売買代金 |
Finatext | 17,796,900株 | 2,889,700株 | 28.6億円① | 6,371,200株 | 60.1億円② |
ラバブルマーケティング | 1,181,300株 | 318,100株 | 15.4億円② | 369,700株 | 17.8億円⑦ |
網屋 | 1,184,000株 | 494,400株 | 10.4億円③ | 3,083,300株 | 64.3億円① |
THECOO | 585,800株 | 164,700株 | 10.0億円④ | 642,000株 | 36.9億円④ |
リニューアブル | 5,256,600株 | 513,800株 | 8.5億円⑤ | 2,512,100株 | 46.3億円③ |
サインド | 1,541,000株 | 273,100株 | 8.2億円⑥ | 1,107,400株 | 33.6億円⑤ |
サクシード | 862,500株 | 377,300株 | 6.3億円⑦ | 1,663,200株 | 25.6億円⑥ |
★初値で最も勢いがあったのは、”Finatextホールディングス”。安く入ったので、買いが集まりましたね。初値後に売り買いが錯綜し、終日の売買代金も2位の60.1億円。終値はストップ安ですが ・・・。
★初値時は大人しかったのですが、終日を通して売買されたのは、”網屋”。初値後に53.9億円も売買されています。これは、公開株数と出来高(終日)との比較からもわかります。”網屋”が、いかに売買されたのかがわかります。売買代金・出来高が良かったのに、株価は冴えませんでしたね。f(^^;)
★意外なのは、”リニューアブル・ジャパン”。公開株数はけっこうあります。需給から言えば、ストップ高になるような銘柄ではなかったのですが、・・・ わからないものです。f(^^;)
管理人の独り言
資金の集中度合、初値騰落率、初値売却率に何か相関性が見えるかと思いましたが、何も見えてきません。毎回、分析で結果が出るものでもないのですが、… あらら f(^^;)
次回、24日(7社同日上場)のデータを集め、比較してみることにしましょう。(^^)
では、また(^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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