【新規上場】”クリアル” 難易度と売り圧力

【№1294】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

“CREAL”とは不動産投資クラウドファンディングのことです。
ところで、”クラウド”ってあのインターネットの”クラウド”ですよね?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

確かにインターネットで資金調達をしておる。
意味が通じるのでそう思いがちじゃが、これが違うのじゃ!!

  当ブログ承認記事のポイントは、以下の3点です。
   ◆社名由来・意味 ⇦ 管理人の趣味です。f(^^;)
   ◆難易度 ⇦ 承認時点の主幹事抽選枠予想から当選難易度を考察
   ◆売り圧力 ⇦ VCの有無と上場初日に売出可能な株式の算出

社名由来・意味

 ”クリアル 株式会社”の設立は2011年5月であり、設立時の社名は”株式会社 ブリッジ・シー”。その後(2017年10月)、株式会社 ブリッジ・シー・キャピタルに変更され、昨年3月に現社名(商号)に変更されました。
旧社名の”ブリッジ・シー”も趣のある社名です。海に橋を架ける。「海とは人生。荒波の海を渡る橋(資産運用)」のような意味があったのかもしれません。そう言えば、ユーロ紙幣のデザインは、表面は窓や門が描かれているのに対して、裏面は橋が描かれています。どこにかかる橋なのでしょうか?

現社名への変更は上場を意識したものと考えられますが、同社は2018年11月に”CREAL”のブランド名でインターネットを利用した不動産ファンドオンラインマーケットサービスを開始していますので、サービス名を社名に適用したパターンですね。(^^)

さて、この”CREAL”ですが、同社の公式サイト等を検索してもいまいち意味がわかりません。f(^^;)

ー ”CREAL”とは? -

 ”CREAL”とは、1万円から不動産投資が始められる不動産投資クラウドファンディングサービス。契約や不動産管理など面倒な実務をインターネットで簡略化し、不動産投資において必要な情報を明確(クリア)にした、本物(リアル)の不動産投資クラウドファンディングサイトです。投資家のみなさまから集めた資金で物件を購入し、一定期間運用した後に売却します。運用期間中の利益を出資額に応じて投資家の皆様に配当し、売却後に元本を返す仕組みです。

上記に”CREAL”のヒントがあるとすると、クリアClear)・リアルReal)・不動産投資Real Estate Investment)・クラウドファンディングCrowdfunding)が、キーワード? どれかを組み合わせた造語っぽいですね。

ー クラウドファンディングのクラウドとは? -

 たいへんお恥ずかしい話ですが、「クラウドファンディングはインターネットで資金調達しているので、クラウドってインターネットでのクラウド(雲)」と思っていました。
そもそも、クラウドファンディングとは「群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語」です。雲の英語は、Cloud。ありゃりゃ、スペルが違いました。f(^^;)

IPO Outline

会社名 クリアル 株式会社 [2998]
本店所在地 東京都台東区
上場市場 グロース市場
設立年月日 2011年5月11日
業種別分類 不動産
事業概要 資産運用プラットフォーム事業、ワンルームマンション投資、
富裕層・機関投資家向け資産運用
規模 中型(時価総額45.1億円、吸収金額10.4億円) ※想定価格ベース
上場予定日 4月28日
幹事会社 SBI、SMBC日興、みずほI、大和、岡三、
楽天、岩井コスモ、東洋、松井、マネックス
BB期間 4月13日~4月19日
抽選発表 4月20日
発行済株数 4,272,000 株
公開株数 1,152,300 株
公募: 743,000 株 + 売出: 259,000 株 + OA: 150,300 株
(公募内訳:新規株式発行 743,000 株、自己株式処分 – 株)
売出比率,OR 売出: 22.5 % OR: 23,0 %
想定価格 900 円
海外向け販売 なし
難易度 SBI証券(主幹事)の予想抽選枠は、3,833本(現時点)。
チャレンジポイントを使用すると、300株配分かも?(^^)

事業の内容

 同社グループは、連結子会社(クリアルパートナーズ株式会社、合同会社RLSプロジェクト、合同会社RLSプロパティ)の計4社で構成されており、「不動産投資を変え、社会を変える」というグループミッションを実現すべく、DXを活用した資産運用プラットフォーム事業を展開。
展開する資産運用プラットフォーム事業は不動産への投資、資金調達、物件仕入れ、運用、売却といった不動産投資運用にかかる一連のフローのDXを推進しており、ITの活用により効率的に運営される新しい資産運用プラットフォームです。

「CREAL」、「CREAL Partners」、「CREAL Pro」の3つのサービスにより構成されています。
①「CREAL」
 同社が展開する、1万円から資産運用が可能なサービスである「CREAL」では、保育園などESG不動産からレジデンスに至るまで多様な不動産へ投資ができる不動産ファンドオンラインマーケット。
②「CREAL Partners」
 連結子会社であるクリアルパートナーズ株式会社が展開する、1,000万円からの資産運用が可能な「CREAL Partners」は、ITを活用し効率的に実物不動産(主に首都圏の中古区分レジデンス)に投資ができる個人投資家向けの資産運用サービス。
③「CREAL Pro」同社が展開する、1億円からの資産運用となる「CREAL Pro」は、機関投資家・超富裕層(注1)向けの大型不動産への投資を通じた資産運用サービス。

なかでも、「CREAL」及び「CREAL Partners」はDXを大きく活用したサービスであり、同社の主軸成長事業。

業 績

回次 第6期 第7期 第8期 第9期 第10期
決算年月 2017/3 2018/3 2019/3 2020/3 2021/3
売上高(百万円) 74 194 356 3,777 7,141
経常利益(百万円) 1 99 160 215 106
当期純利益(百万円) 1 64 144 152 50

※第8期まで単独決算。第9期から連結決算。


経常利益とは、企業が通常行っている業務の中で得た利益のこと。
当期純利益とは、一会計期間(通常は1年間)に会社が活動した結果の全収益から、全ての費用・法人税等を差し引いた利益のこと。

手取金の使途

充当先(予定) 金額
金利負担軽減を目的として既存社債の償還資金 583,000 千円
新規のクラウドファンディング案件の劣後出資資金 17,000 千円
600,000 千円

売出株放出元

株主 関係他 売出株数
徳山 明成 取締役会長 77,000 株
古屋 和子 役員の二親等内血族 39,000 株
徳山 一晃 役員の二親等内血族 39,000 株
徳山 順子 役員の二親等内血族 39,000 株
徳山 仙吉 役員の二親等内血族 39,000 株
澁谷 賢一 子会社の取締役 26,000 株
  259,000 株

VCの有無

VC : 2

売り圧力

発行済株数 4,272,000 株
売出株数 259,000 株
残(株主保有株) 4,013,000 株
・180日ロックアップ 3,693,800 株
・1.5倍等解除① 0 株
・ロックアップなし② 319,200 株
・第三者割当増資③ 319,200 株
上場初日に売却可能性のある株数(①+②-③) 0 株

ストックオプション(新株引受権)

・ストックオプション(行使可能) 484,800 株(389,400 株)

※行使してくるかは不明です。f(^^;)


では、また (^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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