【№1805】
こんな異様なIPOの初値予想なんて、できるのですか?
公募当選された方は、全国で100人もいないじゃろう。
今回の初値予想は、ムダのような気がするのじゃが!!
“INFORICH”(9338) の初値は?
ー 復習 -
スマートフォン向けの充電器貸し出しサービスが柱。2018年4月に同事業を開始し、料金体系は利用時間によって異なる。
会社四季報ONLINE
バッテリースタンドの設置箇所はコンビニや空港、鉄道駅構内などが人の集積する場所が中心。バッテリースタンドのサイネージ画面を枠として、広告収入も得る。原則、無償貸与し設置先の費用負担を軽減。海外では香港、台湾、中国本土、タイで同事業を展開。
モバイルバッテリーなどの研究開発は中国広東省の子会社が担い、生産は外部委託。今後は稼働率の高いエリアを中心に設置増に力点。当面は内部留保優先。
今2022年12月期は充電器の貸出件数が順調増。ただ、バッテリースタンド設置料や人件費負担が重く、営業赤字続く。
調達資金はモバイルバッテリーやバッテリースタンド取得などの設備資金に充当。
ー 業績予想 -
(会社四季報オンラインより)
※単位:百万円 | 2021年12月期(実績) | 2022年12月期(予想) | 前年同期比 |
営業収益 | 1,645 | 4,329 | +163.2% |
営業利益 | -1,937 | -1,548 | -% |
経常利益 | -1,946 | -1,199 | -% |
当期純利益 | -2,209 | -1,163 | -% |
ー 初値予想材料 -
・市場テーマ
シェアリング、キャッシュレス、スマートフォン
・調達金額
公開価格は、想定価格(4,400円)を上回る仮条件の上限(4,600円)で決定。
このため、調達金額は2.8億円→3.0億円へ増額。
・売り圧力
VC(22)。
2.0倍ロックアップ解除株: 927,815株。公開株数(64,500株)の約14.4倍
ロックアップなし: 0株
行使可能なストックオプション: 0株(実質)
・業績
売上は急激な右肩上がりだが、5期連続赤字での上場。問題は、黒字化時期がまったく見えないこと。
・同日上場
monoAI technology(5240)
・あてにならない管理人の初値予想(BB時)
公開株数(64,500株)は極少で、調達金額もたったの2.8億円。別にIPOする必要はあるのでしょうか。上場は、黒字化する時期に合わせすべきなんでしょうが、VCが多すぎますね。
ロックアップ解除株(927,815株)は、公開株数の約14倍もありますが、ロックアップ解除は公募の1.5倍でなく、2.0倍です。なお、ロックアップなし株は実質ゼロ。
なお、同日上場に “monoAI technology”(5340)があります。
以上から、公開価格が仮条件の上限(4,600円)として、初値は6,900円~9,200円(公募の1.5倍~2.0倍)くらいにしておきましょう。
しかし、今回の初値予想は、”INFORICH” のスペックが異様すぎてなんとも言えません。
需給から考えれば、初値の高騰まちがいなし。業績から考えれば、まったく黒字化が見えないIPOの初値は高騰するのでしょうか?
公募当選される方は、全国で100人もいません。初値予想なんて、考えるだけ無駄に思えます。f(^^;)
ー 大手直前初値予想 -
(参考まで)
大手予想 | 株価 | 備考 |
10,580円 | 上限値段 (2.3倍) | |
初値予想 | 7,000円 | |
初値予想 | 7,000円 | |
初値予想 | 5,500円 | |
4,600円 | 公開価格 | |
4,232円 | 引受価格 |
赤は、比較的よく当たるところ。緑は、けっこう?な予想をするところ。青は、某新聞。
では、また(^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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