【分析】これだから分析がやめられない!! 分析・解析次第で見方が変わる!! “続”2022年度大手初値予想精度の詳細分析

【№1838】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

分析・解析次第で見方が変わっては困るのでは?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

分析とはそういうものじゃ!! だから、面白いのじゃ!!

大手初値予想の詳細分析・結果

 今回は、1月6日にアップした【2022年度大手初値予想 “精度”の詳細分析】の続編になります。前回の分析結果は、以下の通りです。

IPOの初値を予想している大手

略称名称内容
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ー 分析前提条件 -

・2022年に上場したIPO(91社)を対象とする。
・初値予想は、T・F・Kの直前初値予想(上場前日予想)とする。
・予想精度は、予測誤差の小さいものを上位とする。
・比較は、誤差率の平均値と中央値とし小数点以下1位までとする。

ー 分析結果 -

初値予想精度
誤差率平均値

 1位2位3位
大手
誤差率平均値1.0%2.3%

初値予想精度
誤差率中央値

 1位2位3位
大手
誤差率中央値0.1%0.9%1.2%

今回の分析

 前述の分析は、平均値と中央値を算出してみました。平均値は異常値の数が少ない通常の数値配分のときに、中央値は一般的に歪んだ数値配分を中心的な傾向に戻すときに用いられます。初値予想が大きく外れることもあるかと考えて、平均値と中央値を使いましたが順位には変化はありませんでした。

結果、最小誤差の「K」が、最も初値予想の精度が高いということになります。しかし、2022年上場91社すべてを対象にしたトータルの結果です。今回は、ちょっと別角度から分析してみましょう。(^^)

別角度で分析すると?(その1)

初値予想的中率

 1位2位3位
大手
的中回数4回1回
的中率4.4%1.1%

 的中率は、初値予想91回で的中した比率です。的中とは「初値予想=初値」ではなく、誤差0.0%を的中としました。予想(1,000円)初値(1,001円)の誤差は、0.1%。予想(2,000円)初値(2,001円)の誤差は、0.0%。と厳しくしました。

3社同一予想の誤差率

上場銘柄コード予想初値誤差率
2月Casy92152,000円2,001円0.0%
4月モイ5031700円902円22.4%
8月日本ビジネスシステムズ50362,000円1,827円9.5%
11月ティムス4891800円919円12.9%
12月note5243500円521円4.0%
12月アップコン50751,280円1,000円28.0%
誤差率平均値0.3%誤差率中央値2.0%

 2022年は、91社で6回の同一予想がありました。大手3社の直前初値予想が同じ!! これは、予想精度はかなり高いのでは? と思っていたのですが、・・・ あらら f(^^;)

誤差の平均値こそ低いのですが、中央値は大きい。的中もあれば、大外しもあってブレが大きい。大手3社の直前初値予想が同じでも、あてになりませんね。f(^^;)

別角度で分析すると?(その2)

 ここから「これだから分析がやめられない!! 分析・解析次第で見方が変わる?」になります。まず、上場91社を3分類して、個別に分析してみます。

初値はいつ公募割れの有無社数グループ
初値は上場2日目以降公募割れなし9社
初値は上場初日公募割れなし64社
公募割れ18社C

ー グループ「A」-

初値は上場2日目以降の予想精度

 1位2位3位
大手
的中回数6回3回
的中率66.6%33.3%

 初値が公募の2.3倍以上の予想(初値が上場2日目以降になる予想)が当たったことを的中とする。

ー グループ「B」-

誤差率平均値

 1位2位3位
大手
誤差率平均値5.0%5.3%5.9%

 トータル91社での順位と同じです。しかし、1位~3位の幅は、91社【1.3%】、64社【0.9%】と縮まっています。上場初日に初値(初値>公募)がついたIPOの初値予想に絞ると、3社ともそこそこの精度ですね。f(^^;)

誤差率中央値

 1位2位3位
大手
誤差率中央値4.0%6.1%

 逆に誤差率中央値では、トータル91社と順位が変わって「T」が2位です。「F」より予想のブレがあったのでしょう。f(^^;)

ー グループ「C」-

公募割れ予想(その1)

 1位2位3位
大手
的中回数7回2回0回
的中率38.9%11.1%0.0%

 上記(その1)は、「初値予想<公募」と明確に予想した的中回数と的中率です。初値が公募割れするとはっきり言い切る「T」はすごいですね。f(^^;)

公募割れ予想(その2)

 1位2位3位
大手
的中回数14回9回8回
的中率77.8%50.0%44.4%

 上記(その2)は、その1がちょっと厳しすぎるので、公募割れのリスクが高いという意味で「初値予想 = 公募」+「初値>公募」で集計したものです。それでも「T」の公募割れ予想は断トツに良いです。

公募割れ予想精度
(誤差率平均値)

 1位2位3位
大手
誤差率平均値10.4%17.9%20.2%

公募割れ予想精度
(誤差率中央値)

 1位2位3位
大手
誤差率中央値4.8%14.4%15.1%

 公募割れ予想精度(誤差率平均値・中央値)は、2022年公募割れIPO(18社)の集計です。順位は、公募割れ予想的中率とリンクします。しかし、的中回数・的中率以上に「T」の精度(誤差が少ない)が秀逸です。

管理人の独り言

 大手3社の2022年IPOの初値予想精度をいろいろと分析してみました。読者様のご感想はいかがでしょうか? トータルでは「K」の予想精度が高いのですが、角度を変えて分析・解析すると違ったものに見えてきて面白いですね。「これだから分析がやめられない!!」が、わかっていただけたかと思います。(^^)

しかし、ポイントは、「この大手初値予想の精度分析が、誰の役に立つのか?、何の役に立つのか?」です。大手の初値予想と言っても、直前予想(上場日前日)です。IPO抽選に落選された方には無用でしょう。となると、大手の初値予想を有効活用できる方は、公募割れするかもしれないIPOに当選・購入してしまった方でしょうか。

ブログ読者様分析では、40代~60代が多い。つまり、仕事の都合で「上場初日に初値の気配値・合致点を確認しながら売り注文が出せない方」が多そうです。

当選IPOを初値売りで注文し公募割れした場合は、損失確定です。では、指値売りの注文の方が良いのか? 指値は公募 or 公募+手数料分? それとも ・・・ ?

この「当選IPOを初値売りをするかしないか」が、1月3日にアップした「初値売りは正しいか? 2022年IPOで分析すると!!」につながるわけです。記事の最後で、『「その2」をお楽しみに!!』と書きましたよね。f(^^;)

 今回の分析結果は、IPOの初値予想の精度は全体では「K」が高い!! しかし、公募割れでは「T」が高い!! あくまで2022年の結果ですが、読者様の2023年IPO投資の参考になれば幸いです。(^^)

できれば、BB時の初値予想の精度分析の方が良いことはわかっています。しかし、大手のBB時の初値予想は、上場日まで期間があるため、けっこう誤差が大きくて精度分析のデータに使い難いのです。 まぁ、BB時の初値予想は大手も難しいということです。(>_<)


では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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