【№1904】
「IPO投資家の思惑」ってなんのことですか?
読んでみてのお楽しみじゃ!!
はじめに
公募価格の発表が15時になかったので、もしかしたら? ・・・ と、思っていたら、本日 “ノイルイミューン・バイオテック” が上場中止・延期を発表しました。中止・延期の理由は、現時点(17時00分)では不明ですが、BB状況が思わしくなかった可能性があります。
公開価格決定日に上場中止をするとは思いませんでしたので、記事には “ノイルイミューン・バイオテック” が出てきますが、そのままお読みください。
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『BB参加率 = BB参加者 ÷ 口座数』。しかし、証券会社はBB参加者数(抽選申込数)を公開してくれませんので、実際のところBB参加率は、わかりません。
さて、本日(3/20)、”住信SBIネット銀行”(7163)、”AnyMind Group”(5027)、”ビズメイツ”(9345)、”ノイルイミューン・バイオテック”(4893)の抽選結果発表があります。逆に言えば、この4社のBB締切は先週の金曜日(3/17)でした。
この4社を取り扱っている証券会社は、SMBC日興証券です。ここで、当ブログを良く読まれていらっしゃる読者様は、『はっは~ん!!』と思われたことでしょう。そうです、今回の分析記事は、同日同時刻にBB締切を迎えた4社の申込受付番号の比較から、BB参加状況を考察するという試みです。
分析
規模と時価総額・吸収金額
公開株数 | 海外向け販売 | 時価総額 | 吸収金額 | |
住信SBIネット銀行 | 47,688,600株 | あり | 1,900.0億円 | 600.9億円 |
AnyMind Group | 3,092,900株 | あり | 552.8億円 | 30.0億円 |
ビズメイツ | 483,000株 | なし | 49.0億円 | 15.0億円 |
ノイルイミューン・バイオテック | 9,027,500株 | あり | 341.5億円 | 65.0億円 |
※時価総額・吸収価格は、想定価格で計算
IPOの初値は、需給の影響を受けます。吸収金額が多いほど、初値は上がりません。ここから考えると、住信SBIネット銀行が最も微妙なIPOになります。
仮条件と公募価格
想定価格 | 仮条件 | 公募価格 | 独自評価 | |
住信SBIネット銀行 | 1,260円 | 1,200円 ~ 1,260円 | 1,200円 | D |
AnyMind Group | 970円 | 970円 ~ 1,000円 | 1,000円 | D |
ビズメイツ | 3,100円 | 3,100円 ~ 3,250円 | 3,250円 | B |
ノイルイミューン・バイオテック | 720円 | 720円 ~ 800円 | 中止のため不明 | D |
弱気な仮条件を付けたのは、”住信SBIネット銀行” だけ。事業内容以前に規模が規模ですから、機関投資家の意見も厳しいものがあったと思います。
そして、“住信SBIネット銀行” の公開価格(売出価格)は、仮条件の下限。う~ん f(^^;) 雲行きが怪しくなってきました。
まぁ、BB時点での大手予想も、1,200円・1,300円と良くなかったのですが ・・・ 。ただし、大手初値予想といえども、BB時の初値予想はあてになりません。
SMBC日興証券の予想抽選枠と予想倍率・予想参加率
予想抽選枠 | 申込受付番号 | 申込時刻 | 予想倍率 | 予想参加率 | |
住信SBIネット銀行 | 142本 | 6695 | 16:55 | 約47倍 | 約0.2% |
AnyMind Group | 16本 | 9720 | 16:57 | 約602倍 | 約0.4% |
ビズメイツ | 2本 | 27673 | 16:58 | 約16,472倍 | 約0.0% |
ノイルイミューン・バイオテック | 402本 | 16265 | 17:00 | 約40.4倍 | 約0.6% |
管理人の独り言
ラッシュ時の抽選申込は、いろいろと考えてしまいますね。
・申込資金
SMBC日興証券のIPO抽選申込には個々の前受金が必要になるため、4社に申し込むと605,000円が必要。
・抽選枠
抽選枠が多いのは主幹事。しかし、SMBC日興証券の主幹事はノイルイミューン・バイオテックだけ。
・初値期待度 or 公募割れリスク
ビズメイツ以外はすべてD評価。残り3社には、公募割れリスクもあります。
ラッシュ時には、資金配分も気にしなければなりません。基本的に最も当選確率が高いのが主幹事です。資金がショートしそうなら、平幹事の申込はパスされる方も多いことでしょう。でも、初値が高騰しそうなIPOには申し込みですか。当然、公募割れリスクを感じるIPOはパスですですよね。
4社同時締切での申込受付番号(BB参加者数)の比較ですが、4社も並べるとちょっと面白いですね。付番号を見ると見事にバラバラというか、かなり差があります。ここに、IPO投資家の行動心理というか、思惑が見えてきます。
SMBC日興証券の申込受付番号は、申込の度に1ずつ加算されていきます。ならば、締切時刻直前は申込者総数ということになります。ただし、この番号は申込取消分も含んでいますし、店頭口座のお客様の申込も含まれていますので、『申込受付番号 = BB参加者数』にはなりません。まぁ、目安と考えてください。
人気のない(BB参加者が少ない)”住信SBIネット銀行” ですが、それでも倍率は約47倍です。簡単に当選する倍率でもありません。仮に当選した場合、『申し込んだけれどやっぱりやめた!!(申込取消)』が、大量に出たと思っても間違いではないでしょう。
しかし、”住信SBIネット銀行” の公開価格(売出価格)は、仮条件の下限で決定。なんか、ヤバそうな雰囲気です。
実は、”住信SBIネット銀行” は申込受付番号を確認後に申込取消をしました。『君子危うきに近寄らず』で、当選後に購入辞退してもペナルティのないところしか申し込みませんでした。当然、松井証券でも申し込んでいません。
なお、”ノイルイミューン・バイオテック” の上場中止・延期ですが、公募価格決定日に中止発表は最悪です。でも、今回は上場ラッシュが少しでも緩和されるので良しとしましょう。申込取消が多くて、BBが思わしくなかった = BBが積みあがらなかったかもですね。中止理由がわからないと、勝手な妄想をしてしまいます。f(^^;)
では、また(^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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