【承認】MITホールディングス

社名由来

 MITと聞けば、マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology)を思い出す方が多いでしょうか。この大学は私立の工科大学ですが、全米屈指のエリート名門校として有名ですね。大学の通称(MIT)は、「エム・アイ・ティー」。MITホールディングスのMITは「ミット」と読みます。

 さて、同社のMITは!? 同社の公式サイトに「MOTE IMPRESSIVE TECHNOLOGY」とあり、IT企業ですので「最も印象的な技術(直訳)」。なるほど!!・・・ですね。(^^)

余談ですが・・・。
社名を調べていたら「株式会社 M.I.T ホールディングス」という会社が出てきました。こちらは、 ヘアーサロンや介護美容サロンからまつげエクステサロンにいたるまで多様な美容サロンを展開している会社。今回上場するMITホールディングスとは、まったく関係ありません。・・・あらら(^^;)

会社概要

 同社は、従業員が14名しかいない「持ち株会社」です。(2020年9月30日現在)
持株会社である同社と連結子会社3社(株式会社システムイオ、株式会社NetValue、株式会社ビーガル)、非連結子会社1社(Vision Links Myanmar Co.,Ltd.)で構成されています。
ソフトウエア開発を事業の中核に、ソリューションサービスとして、CADソリューションサービス、認証ソリューションサービス、デジタルマーケティングサービスや、Web上でのコンテンツサービス、ドローンサービス等の他、社会貢献型総合IT関連教育事業を提供しています。

 同社の設立は2009年12月ですが、これは持ち株会社が設立された年であって、実質は1990年1月に設立された株式会社システムイオが出発点。新興市場といえば、マザーズ・JASDAQ。このようなIT系の会社は、マザーズ上場が多いのですが、システムイオからカウントすれば、設立31年目の会社です。マザーズではなく、JASDAQというのはここですかね!?

 同社の事業は「システムインテグレーションサービス」と「ソリューションサービス」の2つ。

システムインテグレーションサービス
システムインテグレーション
 企業活動を営む上で必要となるシステム・アプリの設計・開発から導入・運用保守までをワンス
 トップで提供。また、官公庁や大手企業の業務に特化したシステム構築をオンサイト形式で行っ
 ている。
サーバ/ネットワーク設計構築
 金融系や中央省庁のセキュリティネットワークや携帯・スマートフォン等の基地局インフラの設
 計・構築。
システム運用・保守サービス等
 システムの安定的な運用を監視し、システムトラブルに対する原因究明、再発防止のための対処
 を実施。
プロジェクトマネジメント
 プロジェクトの問題点を客観的視点でとらえ、体制見直しのアドバイスや効率化のためのツール
 導入等トラブルを解決するためのサポート。

ソリューションサービス
CADソリューションサービス
 高機能で幅広い互換性を持つ2次元汎用CADである「DynaCAD」シリーズの開発・販売や自
 治体の電子化に伴うコンサルティング、図面電子化サービスを行っている。
認証ソリューションサービス
 3D顔認証システムの販売や顔認証以外の生体認証機器のコンサルティングを行っていて、
 銀行・証券等の金融機関での本人であるかどうかの認証や原子力関連施設や医療関係施設でのセ
 キュリティの強化等に幅広く利用されています。また、モバイル認証や非接触型ICカード入退
 管理システム等の提案により最近では生体認証機器の販売だけでなく、総合的に認証に関するソ
 リューションを提供。
デジタルマーケティングサービス
 当社グループが開発・販売する「Wisebook」は、誰でも簡単にデジタルブックが制作・配信で
 きるシステムサービスです。月額制のクラウドサービスまたは、オンプレミスにより提供してい
 ており、限定公開/一般公開、リッチコンテンツ設定、閲覧データ解析など多くの機能を実装。
その他サービス
 Drone International Associationを設立し、操縦技術講習等を実施するドローンソリューション
 サービスを行っており、2018年5月には国土交通省の定める公認講習団体に認定。また、小中
 学生を対象とした無料のプログラミング教室の運営によるエデュケーションサービスも行ってい
 ます。

 事業の中で興味を引かれるのは、「Wisebook」。
「Wisebook」とは、電子出版やデジタルでの教材制作や配信システム、電子カタログソリューションを展開するサービスであり、連結子会社(株式会社ビーガル)の登録商標。
近年のデジタル化に伴う紙媒体の電子化サービスとして、電子書籍化サービス、社内文書管理サービス、教育現場での電子教科書への対応など、将来的に様々なビジネスセグメントで大きな需要が見込まれるマーケットにおいて高い評価を受けているとのことですので、
今後成長性が見込める事業ですね。

しかし、同社グループにおける事業の中核は「システムインテグレーション」です。

事業別 売上高・比率
会計年度(2018.12.1日~2019.11.30)

  売上高(千円) 比率
システムインテグレーション 3,470,770 90.3%
ソリューションサービス 374,416 9.7%
3,845,187  

管理人の独り言

 JASDAQ上場の小型案件(想定時価総額12.1億円、吸収金額3.4億円)。
「主幹事がSBI証券」、「吸収金額3.4億円」、「想定価格610円」とくれば、初値の高騰を期待してしまいます。気になるのは、IPOチャレンジポイントのボーダーライン!?・・・ムムム(^^;)
しかし、着目するのはここではないと考えます。

同社の最大の強みは「当社グループの売上を占める顧客が大手企業」であること。

顧客別 売上高・比率
会計年度(2018.12.1日~2019.11.30)

  売上高(千円) 総売上高に対する比率
日立社会情報サービス 568,866 14.8%
富士通 434,087 11.3%
NTTデータ・アイ 414,550 10.8%
1,417,503 36.9%

 同社の最大の強みは「顧客が大手企業」。ここでピン💡ときた読者様は鋭い!! (^^)

管理人が何が言いたいかというと・・・。

8月7日にマザーズへ上場した「ティアンドエス」を覚えていらっしゃるでしょうか!?
公募【2,800円】、初値【7,010円】。初値は公募の【2.5倍】。初値は驚くほどではなかったのですが、初値(上場2日目)後が、もの凄かった。翌日から5営業日の間に、4回のストップ高。5営業部目の高値は、【17,700円(ストップ高)】。

ティアンドエスは、マザーズ上場の小型IPO(想定時価総額46.4億円、吸収金額7.3億円)。
事業は、「大手企業及び半導体工場向けシステム開発・運用保守・インフラ構築、AI 関連のソフトウエア開発」。
ソリューションをメインにしているところは、今回のMITホールディングスと同じ。
そして、ティアンドエスの「お客様は、大手企業。キオクシアグループ、東芝グループ、日立グループ等など」。アナリストのコメントによると、初値後の急騰は「お客様=大手企業=経営安定」が評価されただったと記憶しています。

さて、MITホールディングスはどうなるでしょうか!? (^^;)
売上・利益とも横ばいなんですよね~!! 安定しているという見方も・・・。

落選でもセカンダリーが狙えたりして!!
堅実な読者の皆様を地獄に落とす悪魔(管理人)の囁き・・・あはは(^^;)

「株式投資は経験値」といわれます。「あの時は〇〇だった!! ならば今回は!?」
株価には再現性があので、この経験値とは記憶力と応用力ですね。(^^;)

ティアンドエスの承認記事

新規上場会社概要

社名 [コード] MIT[ミット]ホールディングス株式会社 [4016]
銘柄略称 J-MITHD
英文社名 MIT Holdings CO.,LTD.
会社URL https://mit-hd.co.jp/
上場予定日 2020年11月25日 上場承認日 2020年10月19日
上場市場[業種] JASDAQ[情報通信] 設立 2009年12月1日
事業内容 システムインテグレーションサービス(開発、運用保守、インフラ構
築等)及びソリューションサービス(デジタルブック、CAD、顔認証等)
業績(直近) 売上・利益とも横ばいですが、安定しているともいえます。
仮条件決定日 11月4日 BB期間 11月6日~12日
公開価格決定日 11月13日 購入申込期間 11月16日~19日
想定価格 610円    
発行済株式総数  1,741,600 株(承認時) 吸収金額(承認時) 約3.4億円
発行済株式総数  1,991,600 株(上場時) 時価総額(承認時) 約12.1億円
公募(新株発行) 250,000 株 公開株数 550,000 株
公募(自己処分) – 株
売出 300,000 株
OA – 株
売出株比率 54.5 % OR 27.6 %
売出放出元
VC:太文字
ちば新産業育成投資事業有限責任組合 250,000 株
鈴木浩 30,000 株
増田典久 10,000 株
沼倉巧和 10,000 株
 株主構成
ロックアップ
 [株主上位10名]
180日ロックアップ 計:1,878,400 株
鈴木浩(同社代表取締役)
 357,400 株[18.53%](内、30,000 株は売出へ)
7ベルティーピー株式会社
(役員等により総株主等の議決権の過半数を所有されている会社)
 240,000 株[12.44%]
朝日生命保険相互会社 128,000 株[6.33%]
MITホールディングス従業員持株会 968,000 株[5.02%]
中森将雄(同社取締役) 87,600 株[4.54%]
増田典久(同社取締役)
 82,200 株[4.26%](内、10,000 株は売出へ)
沼倉巧和(同社監査役)
 65,200 株[3.38%](内、10,000 株は売出へ)

ロックアップなし 計:74,000 株
ちば新産業育成投資事業有限責任組合
 250,000 株[12.96%](内、250,000 株は売出へ)
高梨 政彦(同社従業員) 38,000 株[1.97%]
TDCソフト株式会社 36,000 株[1.87%]
手取金の使途 ①社内基幹システムの刷新
②人材採用・育成費用等
③3DCADソフトウエアの開発費
④新規ビジネスへの投資・研究開発費 に充当する予定
取扱証券会社 主幹事 : SBI
平幹事 : みずほ、岡三、ちばぎん、東洋、水戸、岩井コスモ、
      極東、マネックス、エース、丸三、楽天

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コロナに過敏になりすぎず、日々基本的な感染防止に努めましょう!!

手洗いは有効ですね!!

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