【考察】SBI証券主幹事IPOは、なぜ幹事が多いのか?

【№1373】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

確かに多いのですが、理由があるのですか?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

わからないが、過去実績を調べてみだぞ!!

はじめに

 先週の木曜日(5/26)に、上場承認された”株式会社 マイクロアド”をチェックしたら、主幹事はSBI証券で、引受証券(幹事会社)は12社といつものように多い。f(^^;)
IPO愛好家の間では、半ば「SBI証券が主幹事IPOは幹事が多い」お約束になっています。今回のタイトル「SBI証券主幹事IPOは、なぜ幹事が多いのか?」は、管理人の素朴な疑問です。

幹事が多いのは、SBI証券のIPO事業方針だとは思いますが、明確な理由なんてわかりません。わかりませんが、いつから多いのか? 最初から? 最初っていつ? ・・・ と、気になりましたので調べてみました。

SBI証券主幹事IPOの平均幹事数は?

年度別 SBI証券・主幹事数と平均幹事数

年度 主幹事数 平均幹事数   年度 主幹事数 平均幹事数
2022年 5社 10.2社   2015年 8社 7.9社
2021年 18社 11.2社   2014年 5社 6.8社
2020年 13社 10.5社   2013年 6社 6.8社
2019年 6社 12.7社   2012年 3社 4.3社
2018年 9社 9.3社   2010年 1社 7.0社
2017年 8社 8.4社   2007年 2社 6.5社
2016年 13社 8.3社   2006年 1社 7.0社

※主幹事数 : SBI証券が「単独」主幹事の回数
※平均幹事数 : SBI証券主幹事を含む、引受証券会社数の平均(委託幹事を含まない)
※2022年は、上場予定のマイクロアドまでを対象とする
※2001年~2005年、2008年~2009年、2011年は、SBI証券の主幹事IPOはありません。

調査結果

 年度別のすべてのIPOの平均幹事数は、調べてはいません。個人的な感覚ですが、平均7社ぐらいと思っています。

今回、SBI証券の単独主幹事数と平均幹事数を、過去実績から抽出し年度別にまとめてみました。
毎回、SBI証券が主幹事のIPOがあるとその幹事数の多さ(シンジケート団の規模)にあきれますが、平均10社を超えたのは2019年から。平均7社を超えたのは、2015年から。2015年以前は平均的な幹事数で、8年前はSBI証券も、他の証券会社と変わらなかったということです。f(^^;)

管理人の独り言

 SBI証券がIPOの取扱を開始したのは、前身のイートレード証券の業務開始年の1999年です。
SBI証券が主幹事を務めた第一号IPOは、2006年11月16日に大阪証券取引所ヘラクレス市場へ上場した、”株式会社 アイレップ”(設立:1997年11月)。※2014年9月に東証第二部に市場変更

 純広告(人を介する広告)を主とする広告業界では電通と博報堂の2大ガリバーが君臨していますが、インターネット広告業界大手4社と言えば、2017年頃の売上高で見ると、サイバーエージェント(4751)が3,000億円を超える規模で独走し、オプト(現:デジタルホールディングス:2389)、セプテーニ(現:セプテーニ・ホールディングス:4293)、アイレップ(2016年9月上場廃止)が、数百億円規模でそれに追従するという構図でした。

今回の記事(SBI証券の単独主幹事数と平均幹事数集計)は、マイクロアド(9553)の主幹事がSBI証券だったことがきっかけです。
サイバーエージェントの子会社である”マイクロアド”。SBI証券の主幹事第一号IPOを調べたら、同じネット広告の”アイレップ”につながりました。こんな偶然もあるのですね。(^^)

注)SBI証券のIPOの取扱は、1999年から。過去のIPO主幹事実績をネットで調べましたが、2001年までしかわかりませんでした。”アイレップ”をSBI証券の主幹事第一号IPOとしましたが、間違っていたらご容赦願います。


では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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