【№1695】
社名にこだわる会社とは、
どこでわかるのですか?
社名由来・意味を調べていくと、
こだわり度合いがわかるのじゃ!!
当ブログ承認記事のポイントは、以下の3点です。 ◆社名由来・意味 ⇦ 管理人の趣味です。f(^^;) ◆難易度 ⇦ 承認時点の主幹事抽選枠予想から当選難易度を考察 ◆売り圧力 ⇦ VCの有無と上場初日に売出可能な株式の算出 |
社名由来・意味
当ブログに社名由来・意味を書き始めてから、どれくらい経つのでしょうか。今回上場承認された “トリドリ” を調べていて、「社名にとことんこだわる会社もあるものだ!!」と感じました。f(^^;)
「株式会社 トリドリ」の設立時(2016年6月)の社名は、「株式会社 アップロント」。アップフロントの社名由来は、「ad」と「pronto」。「ad」は広告。「pronto」とはイタリア語で「準備が出来た」という意味の言葉です。集まった初期メンバーが広告業界出身者が多かったこともあり、「広告(ad)業界をひっくり返す準備が出来た!」という意味のようです。
ところが、アップフロントは、「ap」+「pront」。あれれ ・・・ ?
つまり、広告(ad)の「d」をひっくり返して「p」にしたということです。実に、面白いですね。
2017年7月 株式会社アップロント設立から1年あまり経った頃、社名と同名称の主力サービス『アップロント(現・toridori ad)』以外の新事業も続々立ち上がってきたこともあり、社名を「株式会社 コラボテクノロジー」に変更。コラボテクノロジーは、”インフルエンサーマーケティングを軸に様々なテクノロジーをコラボレーションさせて新しい事業や価値を生み出す”という意味が込められていたそうです。
2020年8月 2度目の社名変更で「株式会社トリドリ」に変更。同社の事業は、インフルエンサーマーケティング事業で色とりどりなサービスを提供しています。また、社員は、WEB業界出身者だけでなく、出版社、建設業界、人材業界出身者などバックグラウンドも多種多様で、社名の由来通り、色”toridori”な会社とのことです。
ー ネーミング手法 -
余談ですが、「ひっくり返す」というネーミング手法は昔からあります。1980年代後半のIT業界のお話ですが、富士通(Fujitu)と日本電気(NEC)の戦略プロジェクト名が笑えます。
当時、富士通はNECの客様を富士通に切り替える(リプレース)する営業活動をしていました。プロジェクト名は「Z作戦」。「Z」とはNECの「N」を倒すと「Z」になることから名付けられました。
その後、NECは負けじと富士通のお客様をNECに切り替える営業活動を展開。プロジェクト名は「マル秘作戦」。ところが「マル秘」の文字は、「○」に「ヒ(カタナナ)」でした。
これ意味がわかりますか?
つまり、富士通の「F」を上下にひっくり返して、さらに裏表もひっくり返すと「ヒ」になるということです。
スーパーコンピュータ(富岳)の富士通も、パソコン(PC98シリーズ)で名を馳せた日本電気も大企業ですが、ネーミングのセンスは ・・・ あらら f(^^;) ですね。かなり昔の話ですし、IT業界という狭い世界のことですが、これ本当にあったネーミング(営業戦略名)なのです。笑えるでしょ!! (^^)
IPO Outline
会社名 | 株式会社 トリドリ [9337] |
本店所在地 | 東京都渋谷区 |
上場市場 | グロース市場 |
設立年月日 | 2016年 6月 1日 |
業種別分類 | サービス |
事業概要 | インフルエンサーと企業をマッチングするマーケティングプラットフォームサービス「toridori base」をはじめとしたインフルエンサーマーケティングサービスの開発・提供 |
規模 | 小型(時価総額45.5億円、吸収金額7.3億円)※想定価格ベース |
親子上場 | なし |
幹事会社(主) | 大和、SBI、みずほ、SMBC日興、楽天、松井、マネックス、あかつき |
BB期間 | 12月 2日 ~ 12月 8日 |
抽選発表 | 12月 9日 |
上場予定日 | 12月 19日 |
同日上場 | なし |
発行株数 | 2,813,400 株 |
公開株数 | 496,800 株 公募: 238,000 株 + 売出: 149,000 株 + OA: 64,800 株 (公募内訳:新規株式発行 238,000 株、自己株式処分 – 株) |
売出比率,OR | 売出: 30.0 % OR: 16.0 % |
想定価格 | 1,470 円 |
海外向け販売 | なし |
難易度 | 主幹事(大和)の割当株数を85%とすると、予想抽選枠は 319本。 はっきり言って当選はムリです。f(^^;) |
事業内容
『「個の時代」の、担い手に。』というミッションをかかげており、多様なインフルエンサー(InstagramやYouTubeなどSNS上で活動している個人)の支援サービス提供。色トリドリの社名のごとく、いろいろな支援サービスを展開しています。 ・「toridori base」[インフルエンサーマーケティングプラットフォームサービス] 顧客企業がインフルエンサーに直接PR投稿を依頼できるマーケティングプラットフォーム。 ・「toridori ad」[成果報酬型広告サービス] マイクロ~ミドルを中心に幅広い層のインフルエンサーに特化した成果報酬型(アフィリエイト)広告サービスであり、顧客企業が登録インフルエンサーに直接案件を掲載・募集できるマーケティングプラットフォーム。 ・「toridori promotion」[タイアップ広告サービス] インフルエンサーに特化したタイアップ広告サービスです。タイアップ広告とは、顧客企業が投稿に応じた固定報酬を支払うことで、インフルエンサーに対してPR投稿を依頼する方法。 ・「toridori made」[ブランド運営支援] 様々なジャンルでファンを魅了する世界観を持ったインフルエンサーの、自身のブランドを立ち上げ、商品を販売したいというニーズにお応えするサービス。 ・「toridori studio」[SNSコンサルティングサービス] YouTubeの企画や映像制作、その他各種SNSに関わる一連の業務を当社グループで受託し、インフルエンサーの活動を支援。個人のインフルエンサーの映像制作のサポートから企業のSNS運営のサポートまで、幅広いお客様をサポート。収益モデルとしては、YouTubeの動画再生回数に連動してインフルエンサーが受け取るアドセンス収益の一部を当社グループが受け取るレベニューシェア型と、依頼者からYouTube動画制作の支援を受託し、報酬を受け取る受託型の二種類がある。 |
業 績
(単独決算→連結決算)
回次 | 第2期 | 第3期 | 第4期 | 第5期 | 第6期 |
決算年月 | 2017/12 | 2018/12 | 2019/12 | 2020/12 | 2021/12 |
売上高(百万円) | 232 | 279 | 378 | 564 | 1,058 |
経常利益(百万円) | 17 | 17 | △40 | △180 | △404 |
当期純利益(百万円) | 13 | 11 | △56 | △180 | △436 |
※第5期まで単独決算、第6期から連結決算
経常利益とは、企業が通常行っている業務の中で得た利益のこと。
当期純利益とは、一会計期間(通常は1年間)に会社が活動した結果の全収益から、全ての費用・法人税等を差し引いた利益のこと。
手取金の使途
充当先(予定) | 金額 |
toridori baseの開発、営業、カスタマーサポートに係る人件費 | 207,010 千円 |
toridori baseの広告宣伝費/販売促進費 | 200,000 千円 |
計 | 407,010 千円 |
売出株放出元
株主 | 関係他 | 売出株数 |
樹神 秀和 | 取締役 | 85,600 株 |
中山 貴之 | 代表取締役 | 34,000 株 |
金子 心 | 子会社の代表取締役 | 16,000 株 |
イーストベンチャーズ 3 号投資事業有限責任組合 | VC | 7,700 株 |
吉田 輝 | 子会社の取締役 | 57,000 株 |
計 | 149,000 株 |
VCの有無
VC : 14 |
売り圧力
発行済株数 | 2,813,400 株 |
売出株数 | 149,000 株 |
残(株主保有株) | 2,664,200 株 |
・180日ロックアップ | 1,651,280 株 |
・90日ロックアップ & 2.0倍ロックアップ解除① | 549,460 株 |
・第三者割当増資② | 392,840 株 |
・ロックアップなし③ | 423,780 株 |
・第三者割当増資④ | 322,780 株 |
上場初日に売却可能性のある株数(①-②+③-④) | 257,620 株 |
ストックオプション(新株引受権)
・ストックオプション(行使可能) | 303,220 株(303,220 株) |
※株予約権を保有する株主はコタエル信託株式会社のみであり、主幹事会社に対しロックアップ期間中は主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社新株予約権及び新株予約権の行使により取得した当社普通株式の売却等を行わない旨を合意しています。このため、行使可能なストックオプションは実質ゼロと考えます。
では、また (^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
新型コロナウイルスは、完全には終息しません。
日々基本的な感染防止に努めましょう!!
2つのブログランキングに登録しています。
記事が面白かったら、応援の意味で下記の
「バナー」をクリックしてくださいね。(^^)