特徴
このニッソウは、 TOKYO PRO Marke上場企業です。(2018年2月26日上場) いわゆる市場変更で、TOKYO PRO Marketからの市場変更は、過去にglobal bridge HOLDINGS(2019年12月)、歯愛メディカル(2017年12月)がありました。両社とも変更先はマザーズ・ジャスダックと異なりますが公募割れすることなく、まずますの結果でした。(^^)
しかし、 本社は都内なのになぜ地方の新興市場へ上場?ですよね。 過去の前田代表のインタビュー記事には、”今は東京プロマーケットに上場していますが、段階を踏んで上の市場を目指し、最終的には東証一部上場を目指していきます”と力強いことが書いてありました。そうなると、ステップアップのため、あえてジャスダックやマザーズ市場を避け、地方新興市場を狙ったと考えるのが自然ですね。名証セントレックスが地方新興市場の中ではダントツに上場数が多いのも事実。
さて、事業は”不動産物件のリフォーム工事”ですが、調べるとこれがなかなか面白い。このリフォーム工事は、賃貸原状回復工事及び賃貸入居中修繕工事で、超小規模・短納期。特殊なケースとして、孤独死したお部屋のリフォームや夜逃げ現場の片付けなどもあるわけです。さすがに、大手が参入しづらく、個人経営の内装業者さん、町の工務店さんを除いては、専業企業がほとんどないのがこの市場の現状。大手の不動産会社なら自前で何とかするのでしょうが、小規模の不動産会社では対応できません。ニッソウのお客様は、この小規模不動産会社というわけです。ニッチな市場でニッチなビジネスの展開という特徴があるわけです。大手が参入しづらく、ノウハウが必要となると、業績の大幅アップは難しいものの、けっこう安定したビジネスのように思えます。事実、規模は小さいですが、業績(売上・利益)は右肩上がりです。このへんから、3,750円の想定価格になったのかもしれません。
会社の特徴ではありませんが、面白いことがもうひとつ。代表である前田 浩氏の経歴が異色です。事業を始める8年前(1980年)は、ピアニストとしてタレント活動をされていたそうです。あらら(^^;)
社名由来
創業は、前身となるクリエイティブリフォームオフィスマエダ(1987年1月)。ニッソウは、1988年9月設立となるわけですが、その際【日本一の業績を誇る改装会社(リフォーム会社)】に成長させようとの決意を込めて名付けたとのことです。
新規上場会社概要
コード:社名 | 1444 株式会社ニッソウ |
英文社名 | Nissou Co.,Ltd. |
会社URL | https://reform-nisso.co.jp/ |
上場承認日 | 2020年2月25日(金) |
上場予定日 | 2020年3月30日(月) |
上場市場 | 名証セントレックス |
設立 | 1988年9月1日 |
事業内容 | 不動産物件のリフォーム工事 |
業種 | 建設 |
業績 | 業績(売上・利益)は右肩上がり。小規模でもキラリと光る黒字上場 |
発行済株式総数 | 400,000株(2020年2月25日現在) |
仮条件決定日 | 3月10日(火) |
BB期間 | 3月12日(木)~3月18日(水) |
公開価格決定日 | 3月19日(木) |
公募株数 | 60,000株 |
売出株数 | 15,000株(売出比率:20.0%) |
OA | 11,200株 |
売出放出元 | 株主:前田 供子氏より15,000株(100%) |
VC | VCなし |
ロックアップ | 株主全員に180日のロックアップ。全員といっても3名ですが・・・(^^;) |
OR | 18.7% ※3年平均(2016-18) 27.5% |
想定価格 | 3,750円 |
吸収金額 | 約3.2億円(想定価格ベース) |
手取金の使途 | 人材確保に伴う人件費及び採用に係る諸費用等。当社の知名度を向上させ、新規顧客の開拓を容易にするための広告宣伝費用等。業務の効率化のため、販売管理に関するシステム構築費。業務エリア拡大のための費用及び運転資金。 |
取扱証券会社 | 主幹事:岡三 平幹事:SBI、むさし、藍澤、エイチ・エス、エース、水戸 委託幹事:岡三オンライン |
IPOスケジュール(全体)
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