【№1292】
“ノバック”の初値は、そんなに悪いのですか?
過去5年間の東証二部上場IPOと比べると ・・・。
“ノバック” 上場初日
ノバック 上場初日の株価チャート
四本値・公募比・含み損
(公募:3,000円)
初値 | 高値 | 安値 | 終値 | 出来高 |
2,630 円 | 2,680 円 | 2,450 円 | 2,511 円 | 259,600 株 |
▲12.3 % | ▲10.7 % | ▲18.3 % | ▲16.3% | ⇦ 公募比 |
▲37,000 円 | ▲32,000 円 | ▲55,000 円 | ▲48,900 円 | ⇦ 含み損 |
※含み損は100株当りで計算
売買比率
(出来高÷公開株数)
公開株数 | 出来高 | 売買比率 |
920,000 株 | 46,100 株(初値) | 5.0 % |
259,600 株(終日) | 28.2 % |
※当ブログでは、「出来高(初値)÷ 公開株数」 を初値売却率としています。
公募割れリスクが高いとは思っていましたが、▲12.3%もの公募割れになるとは予測できませんでした。
9時前の気配値は、公募割れ。さすがに、損失覚悟で初値売りをされた方は少ないですね。。というか、新規上場のIPOとはとても思えない上場初日の出来高(率)です。
“ノバック”の上場初日の売買比率は、今年上場したIPO(15社)の中で最低なのです。ちなみに、公募割れした東証一部上場の”ビーウイズ”の方が、上場初日の取引は多いのです。
ビーウイズ 売買比率
公開株数 | 出来高 | 売買比率 |
6,095,000 株 | 450,100 株(初値) | 7.4 % |
2,024,700 株(終日) | 33.2 % |
さらに不名誉な記録
過去5年間(2017年~2021年)で、東証二部に上場したIPOは41社。2022年は3社。計44社で、公募割れは16社なのですが ・・・。
東証二部 初値ワースト5
(2017年~2022年3月上場)
上場日 | 銘柄 | 公募 | 初値 | 騰落率 | 初値売り損益 |
2020.03.24 | リバーホールディングス | 960円 | 720円 | ▲25.0% | ▲24,000円 |
2020.03.13 | 木村工機 | 2,400円 | 2,050円 | ▲14.6% | ▲35,000円 |
2022.03.31 | ノバック | 3,000円 | 2,630円 | ▲12.3% | ▲37,000円 |
2020.12.24 | 長栄 | 1,800円 | 1,656円 | ▲8.0% | ▲14,400円 |
2020.03.19 | 日本インシュレーション | 940円 | 869円 | ▲7.6% | ▲7,100円 |
“ノバック”の初値騰落率はワースト3位、初値売り損益ではワースト1位です。東証二部上場として、また市場再編前のラストIPOでしたが、なんとも不名誉な初値(記録)になってしまいました。
上記5社の上場日を見ると、新型コロナウイルス元年(2020年)3月上場が、3社あります。市況は常に変化しますが、過去5年間と比較すると現在のIPOを取り巻く状況がいかにマズイかがわかりますね。f(^^;)
“ノバック” 今後の株価は?
素人の管理人に、今後の株価なんてわかりません。ただ、本日 東証経由で発表された”ノバック”の業績予想は以下の通りです。
2021年4月期(実績) | 2022年4月期(予想) | 前年同期比 | |
売上高(百万円) | 30,551 | 32,923 | +7.8% |
営業利益(百万円) | 2,673 | 2,718 | +1.6% |
経常利益(百万円) | 2,504 | 2,662 | +6.3% |
当期純利益(百万円) | 1,712 | 1,937 | +13.1% |
1株当りの配当金 | 20円 | 100円 |
“ノバック”の出来高から、売却せずにホールドされている方が大半のように思えます。
大きくはありませんが、業績は伸びています。そして、同社は4月決算なので来月の権利確定日までホールドすれば、10,000円(100株)の配当金が予定されています。来月の1ヶ月間で、どこまで株価は戻るでしょうか? う~ん f(^^;)
では、また(^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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