【承認】10月度IPO “FIXER”の難易度と売り圧力!!

【№1520】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

なんかスゴイ社名ですが、大丈夫でしょうか?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

割と良いIPOのようじゃ!!

 当ブログ承認記事のポイントは、以下の3点です。
 ◆社名由来・意味 ⇦ 管理人の趣味です。f(^^;)
 ◆難易度 ⇦ 承認時点の主幹事抽選枠予想から当選難易度を考察
 ◆売り圧力 ⇦ VCの有無と上場初日に売出可能な株式の算出

社名由来・意味

 フィクサー(英: fixer)と言えば、「政治・行政や企業の営利活動における意思決定の際に、正規の手続きを経ずに決定に対して影響を与える手段・人脈を持つ人物」を指しますが、普通の人はそんな人物にお知り合いはいませんね。f(^^;)

FIXは「固定する・決定する」といった意味がありますが、日本のビジネス用語では「最終決定」という意味で使われます。これかな?と思いましたが、株式会社 FIXERはちょっと違いました。

同社の企業理念は、「Technology to FIX your challenges. あなたのチャレンジをテクノロジーで成就する」。つまり、「FIXは成就する」ということのようです。(^^)

IPO Outline

会社名 株式会社 FIXER [5129]
本店所在地 東京都港区
上場市場 グロース市場
設立年月日 2008年9月4日
業種別分類 情報通信
事業概要 クラウド環境で動作するシステム開発、クラウド環境の設計や
運用・保守、監視サービス等
規模 中型(時価総額182.6億円、吸収金額29.4億円)※想定価格ベース
幹事会社 野村、みずほ、SMBC日興SBI、マネックス、松井
BB期間 9月16日 ~ 9月26日
抽選発表 9月27日
上場予定日 10月6日
同日上場 なし
発行株数 13,633,200 株
公開株数 2,300,000 株
公募: 600,000 株 + 売出: 1,400,000 株 + OA: 300,000 株
(公募内訳:新規株式発行 600,000 株、自己株式処分 – 株)
売出比率,OR 売出: 60.9 % OR: 16.1 %
想定価格 1,280 円
海外向け販売 なし
難易度 主幹事(野村)の割当株数を85%とすると、予想抽選枠は約1,564本。
抽選枠は1,000本以上ですが、難攻不落の野村だけに厳しいですね。f(^^;)

事業内容

 同社は、クラウドネイティブなエンタープライズシステム構築に強みを持つ、Microsoft Azureに特化したクラウドインテグレータです。
エンタープライズシステムの最大の特徴はデータの永続性が求められることにあり、具体的には信頼性・可用性・保守性・保全性・機密性といった要件の充足が求められます。
ここでいうクラウドインテグレータとは、クラウドに特化して情報システムの設計・構築・運用等の全工程を一貫して請け負う事業を意味します。

※クラウドネイティブ
 はじめからクラウドを利用する想定で設計されたシステムが登場しはじめたことで、従来のシステムやサービスとの区別をするために「クラウドネイティブ」という言葉が用いられるようになりました。
※エンタープライズシステム
 顧客管理・販売管理・在庫管理・営業支援・経理処理等の企業の基幹システムのこと。

業 績

回次 第8期 第9期 第10期 第11期 第12期
決算年月 2017/8 2018/8 2019/8 2020/8 2021/8
売上高(百万円) 1,153 2,012 2,551 2,961 3,606
経常利益(百万円) 75 90 59 328 315
当期純利益(百万円) 23 24 31 143 196

※同社は、連結財務諸表を作成しておりません

経常利益とは、企業が通常行っている業務の中で得た利益のこと。
当期純利益とは、一会計期間(通常は1年間)に会社が活動した結果の全収益から、全ての費用・法人税等を差し引いた利益のこと。

手取金の使途

充当先(予定) 金額
cloud.configの開発費用
※Microsoft  Azureを導入する企業を対象に提供するマネージドサービス
600,000 千円
マーケティング費用 300,000 千円
人員体制強化費用 100,000 千円
50,840 千円
1,050,840 千円

売出株放出元

株主 関係他 売出株数
松岡 清一 代表取締役社長 1,000,000 株
北村 健   400,000 株
  1,400,000 株

VCの有無

VC : 2

売り圧力

発行済株数 13,663,200 株
売出株数 1,400,000 株
残(株主保有株) 12,263,200 株
・180日ロックアップ 372,300 株
・90日ロックアップ 11,890,900 株
・1.5倍ロックアップ解除① 0 株
・ロックアップなし② 0 株
上場初日に売却可能性のある株数(①+②) 0 株

ストックオプション(新株引受権)

・ストックオプション(行使可能) 1,336,200 株(1,336,200 株)

※行使可能なストックオプションが1,336,200株ありますが、内391,200株は第三者割当増資のため継続保有。残り945,000株は、ロックアップ期間中(90日間)、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、普通株式の売却等を行わない旨合意しております。
残り945,000株が微妙ですが、おそらく上場日に売却可能な株式は実質ゼロでしょう。 f(^^;)


では、また (^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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