【iQPS上場】人工衛星(愛称)の由来が面白い!!

【№1918】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

QPS研究所が上場したので人工衛星名の由来ですか?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

調べてみると、これが面白いのじゃ!!

社名ならぬ人工衛星名の由来

 社名の由来・意味を管理人はブログのネタにしてきましたが、QPS研究所(5595)の上場にちなんで、今回は日本の人工衛星(愛称)の由来です。(^^) 

 日本の人工衛星でメジャーなのは、なんといっても小惑星探査機の「はやぶさ」でしょう。日本で「はやぶさ」を知らない方はいないと思いますが、名称の由来・命名の過程をご存じでしょうか。

「はやぶさ」は愛称で、正式名称は小型惑星探査機「MUSES-C」。「MUSES(ミューズ)」とは、「文芸、音楽、芸術、学問などをつかさどる女神」のこと。

当時、愛称をつけるにあたって候補がいくつか出ましたが、断トツで「アトム」でした。打ち上げの2003 年が鉄腕アトムの誕生年に当たっていたことや,地球からの操作が必要ない自律型の探査機であることなどから、「アトム」が最適な愛称だと思われていました。

そこで、鉄腕アトムの生みの親である手塚治虫氏に了解を求めたところ、「快諾」。ほぼ決まりだったのですが、名称選考役のある方が、『「アトム」とだと原子爆弾(Atomic Bomb)を連想しますね。』と一言。これで、「アトム」は ・・・ ムムム。f(^^;)

 ところで、「鉄腕アトム」の英語名は? 「アトム(Atom)」とは「原子」という意味なので、「Atom Boy」でも良かったのですが、「Astro Boy(アストロ・ボーイ」になりました。その理由は、アトムはアメリカのスラング(俗語)で「オナラ」を意味したからとのこと。
「Astro Boy(アストロ・ボーイ」 = 「宇宙の少年」ということになりますが、個人的にはピンときません。なぜなら、「アトム」はほとんど地球上で活躍していたので、宇宙といわれても ・・・ f(^^;)

 さて、「はやぶさ」に戻ります。
そこで、第二候補の「はやぶさ」が急浮上したわけです。。鳥のハヤブサのように、衛星イトカワにさっと寄って、ぱっと岩石を採集して帰ってくるその勇姿。また、惑星イトカワの名のもととなった糸川英夫は、太平洋戦争の時期に「隼」という飛行機を開発していたこと。さらには、かつての宇宙科学研究所の若手職員が、東京から鹿児島の内之浦のロケット打ち上げ台まで行くのに寝台特急「はやぶさ」を使っていたこと。これらのことから、最終的に「はやぶさ」で落ち着いたそうです。(^^)

日本の人工衛星の愛称

 気象衛星は「ひまわり」、通信衛星は「あやめ」・「さくら」、放送衛星は「ゆり」、電離層観測衛星「うめ」、測地実験衛星「あじさい」、海洋観測衛星「もも」 ・・・ 。なぜか、花の名前が多い。

1975年、宇宙開発事業団(現宇宙航空研究開発機構:JAXA)によって、宇宙開発事業団初の人工衛星が打ち上げられました。 このとき、「(日本の技術が)宇宙に花開け」という願いを込めて、愛称として花の名前である「きく」と名付けられました。「きく」と名付けられたのは、打ち上げ日が9月9日だったから。9月9日は、「重陽の節句」で、別名「菊の節句」ですね。

ここから、1977年打ち上げの気象衛星「ひまわり」も花の名前になっていくのですが、「気象といえば太陽」。「ひまわり」の英語は、「Sun Flower」なので、単純といえば単純です。

なお、毎年7月14日は「ひまわりの日」ですが、花の「ひまわり」とは関係なく、気象衛星「ひまわり(初号機)」が打ち上げられた日だったからです。

QPS研究所の衛星名は?

 日本の人工衛星の愛称は「花」「動物」等と可愛いものですが、QPS研究所の衛星名はすべて『神様』です。恐れ多いですね。神罰は怖くないのでしょうか? ・・・ f(^^;)

- QPS研究所の衛星名 -

号機 愛称 打上げ日時 打上げ場所 成果
8号機 2024年予定 ー 
7号機 2024年予定  ー
6号機 アマテル-Ⅲ 2023.06.13 アメリカ
5号機 ツクヨミ-Ⅰ 2023.12.13以降 ニュージーランド  
4号機 アマテル-Ⅱ 2022.10.12 日本(内之浦) ×
3号機 アマテル-Ⅰ 2022.10.12 日本(内之浦) ×
2号機 イザナミ 2021.01.15 アメリカ
初号機 イザナギ 2019.12.11 インド

 人工衛星の愛称が神様なのは、古事記において『イザナギ』と『イザナミ』は日本を作った神様とされており、QPS研究所の衛星が「日本発」の衛星であること。社名(institute for Q-Shu Pioneers of Space)の一部である「九州(Q-shu)」の高千穂が天孫降臨の地であることなどが由来とのことです。

- 今後の衛星名は? -

 QPS研究所(QPS-SARプロジェクト)では、最終的に36基の小型SAR衛星によるコンステレーション構築を目指していますので、まだまだ衛星は増えます。同社は衛星ごとではなく軌道ごとに愛称をつけているそうですが、愛称は『神様』シリーズでしょう。ならば、新たな愛称は何になるのでしょうか?

 「イザナギ」は、男神、「イザナミ」は女神で、二人は夫婦神。高天原の神々から「アメノヌボコ」という矛(ホコ)を授かり、共に世界を作ったわけです。

「アマテル(アマテラス)」は太陽を神格化した女神ですが、『岩戸隠れ』でひきこもりの先駆者として有名。
「ツクヨミ」は月を神格化した男神ですが、古事記に登場する回数が少ない影の薄い神様。

「アマテル」「ツクヨミ」は「イザナギ」の禊(みそぎ)で生まれたのですが、下に弟がいます。※神様の子孫は夫婦間で産まれるものだけでなく、一人でも作ってしまいます。
これが、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を倒した勇者「スサノウ」。でも、嵐を神格化した男神「スサノウ」はかなり乱暴な方のようで、お姉さんの「アマテル」がひきこもったのは、「スサノウ」が原因です。超有名ですが、衛星名の候補になるのでしょうか。微妙です。f(^^;) 

管理人の独り言

 出てきた人工衛星の愛称は、すべて「ひらがな」「カタカナ」で漢字がありません。JRの特急列車の愛称も昔は漢字でしたが、近年は「ひらがな」です。これは、現代日本の傾向なのかもしれません。

まぁ、「伊邪那岐」「伊邪那美」「天照」「月読」では、読み方がわからない方も出てきそうですが ・・・ 。(^^)

 さて、6日に上場したQPS研究所の初値は、860円と公開価格(390円)の2.2倍。ところが、引けはストップ安。2日目はストップ高。IPOの株価が上場後に乱高下するのはお約束ですが、すごいですね。

次回の打ち上げ日は決定していない(12月13日以降)のですが、決定すれば(日程次第で)株価は大きく動きそうです。ぱっとしたIPOもないので、QPS研究所に注目したいものです。


では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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