【№1914】
『VCの出口案件』と思われるIPOは、人気が出ません。
確かに初値は期待できませんが、『上場中止』とは大げさすぎませんか?
BBがちょっとまずいのじゃ!!
はじめに
SMBC日興証券が主幹事の場合、管理人はよく締切間際に申し込んで申込受付番号から抽選倍率・当選確率の推測記事をアップするのですが、今回は別の分析をしてみましょう。(^^)
SMBC日興証券の申込受付番号は、申込順に採番されます。ということは、締切時刻に申し込んだ際の受付番号はBBの参加者数になります。ただし、この申込受付番号には申込キャンセル分も含まれています。
”アウトルックコンサルティング” のBB状況
QPS研究所 | アウトルックコンサルティング | |
申込受付番号 | 56178 | 11142 |
割当株数(SMBC日興証券) | 8,294,900 株 | 1,862,800株 |
SMBC日興証券が主幹事のIPOが連続しましたので、比較してみました。
2社とも上記割当株数(OA含まず)には、海外向け販売・親引けが含まれていますが、公開株数が大きく異なるIPOです。
割当株数は約4.5倍もの差です。申込受付番号も約5倍の差なので、比率(申込受付番号 ÷ 割当株数)で考えると「当然の結果!!」 ・・・ ってそんなわけありません。(>_<)
何事もなければ、”アウトルックコンサルティング” のBB参加者(申込受付番号)は “QPS研究所” 同等になってよいはずです。「VCの出口案件 = 初値が上がりにくい」が影響していると思われますが、”アウトルックコンサルティング” がいかに不人気なのかがこの申込受付番号でわかります。・・・ 申し込んでキャンセルした方も “QPS研究所” より多いことでしょう。f(^^;)
管理人の独り言
面白いもので、ペナルティがない証券会社ならば、それなりの申込受付番号(BB参加者数)になったことでしょう。ペナルティのあるSMBC日興証券での申込は真剣勝負というか実にリアルです。(^^)
しかし、ここまで申し込みが少ないIPOの公開価格はどうなるのでしょうか?
10月1日以降の株式のIPO(新規公開)について、公開価格の設定プロセスが一部変更となりました。具体的には、『仮条件の範囲外で公開価格が設定されたり、公開価格の設定と同時に売出株式数が変更されたりする可能性がある』という内容です。
公開価格は、抽選発表のある12月4日(月)に決定します。10月1日以降に上場したIPOのうち、公開価格が仮条件の範囲外になったものはありませんが、どうなるのか興味津々です。(^^)
更に推測します。
主幹事(SMBC日興証券)には、公開株式の90%以上割当があります。これで海外向け販売が振るわないと、国内向けが増えます。この申込状況だと抽選枠が余ってしまい、全プレですか?
いやいや、平幹事のBB状況は見えませんが、主幹事のBBが積み上がらないので最悪、上場中止(延期)の可能性も ・・・ ? 大げさですか? ならば、公開株式(売出株式)が縮小される可能性はどうでしょうか?
売出株式の放出元はVC1社。・・・ というか、株主のうちVCは1社だけで全体の97.21%(3,520,000株)も保有しています。売出株数の1,812,800株は、保有株の51.5%。これを縮小してくるかどうか?
このVCにはロックアップがかかっていますが、初値の1.5倍で解除されます。つまり、売出株式を縮小してもロックアップ解除後に売却可能な株式が増えるだけ。
公募割れするかなんて現時点ではわかりません(公開価格が未決定 = 情報不足)が、お先真っ暗なIPOであることは変わりませんね。(>_<)
圧倒的株主であるVC(AG2号投資事業有限責任組合)の考えで方向性が決まることでしょう。そう考えれば、『あながち上場中止(延期)という可能性もないとは言えない』と考えた次第です。読者様は、どのように思われますか?(^^)
IPO投資は当選しなければ始まりません。当選のコツは、コツコツと申込続けること。『継続は力なり』ではありませんが、それしか方法はないのでしょう。しかし、コツコツ申込は『申込~当落確認の機械的作業』をしているだけで、申し込んでもそのほとんどが落選します。どこが面白いのでしょうか。
今回の “アウトルックコンサルティング” は多くのIPO愛好家がスルーしそうなIPOですが、管理人にはある意味「注目のIPO」。今回の記事は愚にもつかない分析ですが、管理人なりの『IPO投資の楽しみ方』なのです。まぁ、ブログのネタにもなります。アハハ ・・・ f(^^;)
では、また(^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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