管理人は医療関係者でもなければ、医学・生物学系の者でもありません。このため、知識のない者が新型コロナウイルスについてブログで何かを書くことは、避けていました。
今回、コロナについてコメントするのは、” 新型コロナウイルス・厚生労働省クラスター対策班 西浦博教授インタビュー”記事をネットで見たからです。
”なるほど! とても理論的だ!” と、うなづき記事にしました。(^^;)
なぜ接触60%減ではダメなのか?
なぜ6割減ではダメで、8割減なのか? 要点のみを言います。
世界中にコロナが蔓延しましたが、複数の国で1人あたりが生み出す 二次感染者数の平均値を推定すると、だいたい1人あたり2人~3人ぐらいの二次感染者を生み出している。中央値をとるとドイツが2.5人ぐらいとのことです。
1人あたりが、2.5人の2次感染者数を生み出す場合、そのうちの0.6、つまり60%の接触しなくとも残りの40%分の接触だけで流行が起こる。1人あたりが生み出す二次感染者数の2.5に0.4を掛けるとちょうど1になります。
つまり60%の接触が減っても、1人あたりが1人の二次感染者を生み出しているということで、感染者は減りません。
対策として、政府が最低7割、極力8割の人との接触を減らすよう再三にわたり呼びかけているのは、この計算に基づいているわけですね。
接触の削減で二次感染者はどれくらい減るか 接触60%削減 2.5人 × 接触40% = 1.0人 ←減らない! 接触70%削減 2.5人 × 接触30% = 0.75人 ←ちょっと減る! 接触80%削減 2.5人 × 接触20% = 0.5人 ←半分になる! |
接触80%削減は可能か?
例として、オフィスに勤務されている方は週に5日出勤なので、8割減は”5日×20%=1日”。つまり、出勤は週に1日しかしてはいけないことになります。もはや個人では対応ができません。 会社がなんとかしてくれないと不可能です。とはいっても、いきなり対応しろといわれても、テレワークなど先の先と考えていたところがほとんでしょう。現場に行かないと仕事にならない、人と会わなければ仕事にならない方も多いでしょう。現実的に達成は、とても難しいと言わざるを得ません。
西浦博教授は言います。もし何も対策を取らなかった場合、流行が収まるまでに人工呼吸器などが必要な重症患者はおよそ85万人、死者42万人(85万人×49%)。理論的な先生ですから、それなりの根拠があっての発言でしょう。
接触80%削減は可能かどうか?ではなく、できないと・・・。
感染者は減らない、重症患者は増える、受け入れるベットはない、医師・看護師は感染し現場にいない(足りない)、人工呼吸器・体外式膜型人工肺(ECMO)もつけられない(機器が足りても医療従事者が足りない)、患者は死んでいく、火葬が間に合わない、安置所も足りない、冷凍倉庫にはマグロの代わりに遺体が並ぶ。
※管理人の勝手なイメージ(妄想)です。お気を悪くされたら、ご容赦願います。
医療従事者を応援するということ
話は変わりますが、医療従事者を応援するというニュース・記事が、ネットで溢れています。応援その通りですが、個人ででできることは多くありません。最低限だが最大に効果がある応援は、自分が感染しないことで医療従事者に負担をかけないこと。もっと言えば、病医院に行かないようにすること。インフルエンザもダメ、風邪をひいてもダメ。
相手はウイルスです、ワクチンができるまで真の沈静化はないでしょう。長期化は必至。もはや持久戦です。集団免疫で沈静化するという意見もありますが、やはり前向きに行動すべきでしょう。自分がどこまで自粛に耐えられるか、気を緩めず人との接触を含め予防を継続できるか試されているような気がします。
では、感染したら悪なのか? 違います。コロナウイルスが悪いので、感染者が悪いのではありません。人は追い込まれると、外に理由を求める傾向があります。コロナが原因とわかっていても、わかりやすいもの(敵=悪など)を作り上げます。肉体は健康でも、精神的にコロナダメージを受けた結果かもしれません。ですが、そういう意味で心も試されている気がします。
では、また(^^)/~~
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
読者の皆様もコロナに感染しないよう細心の注意をお願いいたします。
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