【考察】前向きに考えると、みずほ証券の”IPO抽選ルール”変更は「マシ」なのでは?

【№1316】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

今回の変更には、賛否両論があると思いますが?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

確かにそうじゃが、前向きに考えると ・・・。

みずほ証券 “IPO抽選ルール”変更!!

 読者の皆様もご存知の通り、みずほ証券のIPO抽選に関するルールが、2022年7月19日(AM6:00)から変更になります。
変更内容に賛否両論があると思いますが、今回は管理人の考えを述べたいと思います。

変更内容

  変更前 変更後
資金の必要タイミング 申込時に必要 購入時に必要
当落の表示 補欠 補欠当選
抽選結果の発表時間 抽選日の翌日6:00(土は7:00) 抽選日の翌日6:00に統一
繰上当選の発表時間 購入申込最終日の15:45頃 購入申込最終日の翌日7:00頃

※7月16日AM1:00~19日AM6:00は、サービス停止

気になる変更は、「資金の必要タイミング」。具体的には、申込時に前受金が必須だったのが、不要になります。
「BB参加者が増えて当選しにくくなる」ということで、「バッドな変更」と思われた読者様も多いかと思います確かに管理人も「嫌な変更だな」と感じましまたが、前向きに考えると「悪くもないどちらかと言えばマシな変更」と考えました。なぜなら ・・・。

・IPOの抽選申込会社は、主幹事への申込が必須。説明は不要ですね。f(^^;)
・主幹事になる回数が多いのは、大手総合証券会社
・昔は野村證券の主幹事が断トツだったが、最近はみずほ証券の主幹事が増加して、拮抗している

つまり、IPO愛好家は既にみずほ証券へ口座開設済で、普通にIPO抽選に申し込んでる。今回の前受金不要で、口座開設数が急激に増加(BB参加者が増加)するとは、考えにくい。

管理人はIPO投資を開始して6年目ですが、大手総合証券会社(野村證券・みずほ証券・大和証券・SMBC日興証券)で当選しています。
前受金不要だけに、野村證券はBB参加者が多く(倍率が高く)なりがちで、難攻不落の証券会社と言われてもしかたがないですね。確かに、管理人もそうと思いますが、口座残高ゼロの野村證券と残高50万のみずほ証券のどちらが当選回数が多いかと言えば、五十歩百歩というか団栗の背比べというか、どちらも大して変わらなく当選しません。年に1度当選すれば、上出来といった感じです。読者様の中には、野村證券・みずほ証券で頻繁に当選されている方もいらっしゃることでしょう。それは、管理人より運をお持ちの方だと思っています。

みずほ証券が前受金不要になって、BB参加者が多少増えたとしても当選しずらい証券会社には変わらないので、大勢に影響なしということです。これは、かなりネガティブな考えかもしれません。f(^^;)

ちなみに、主幹事の多い大手総合証券会社では大和証券の当選回数が最も多いのですが、それは大和にチャンス抽選があったからで、なくなってしまった現在ではさっぱりです。(>_<)

むしろ、今回の変更はマシなのでは?

 IPO投資の成果は、何で評価したら良いのでしょうか? 最もわかりやすいのは、当選回数です。IPOの初値は、80%以上が公募以上になります。「当選したら80%以上儲かったも同然」になるため、当選回数が多いほどIPO投資は稼げるわけです。言い換えれば、これはIPOの成果を利益額の多寡で評価したもの。

逆に、「投資収益率」「投資利益率」つまり、ROI(Return On Investment)で評価すると、利益額は少なくても、投資額(BB参加資金)が低ければ低いほど、収益率・利益率は上がります。
ある意味、IPOの成果はROIで考えるべきかもしれません。数億円の資産(現金)がある方が、SBI証券でIPO抽選に申し込むとしましょう。ポイント取りで100株しか申し込まない方とどちらが当選するかと言えば、 ・・・ ですね。しかし、収益率・利益率で考えれば、お金持ちはIPO投資よりもっと稼げる投資を行うべきかもしれません。

 さて、IPO投資資金(BB参加資金)は、いくら準備したら良いのか? 2021年に上場したIPO(125社)で見てみましょう。

IPO投資資金 該当IPO カバー率
50万円あれば 122社 97.6%
40万円あれば 118社 94.4%
30万円あれば 108社 86.4%
20万円あれば 75社 60.0%
10万円あれば 14社 11.2%

※125社中、50万円以上の申込資金が必要だったIPOは3社(2.4%)


昨年のIPO抽選申込額(仮条件の上限)から考えると、証券会社あたり50万円を入金しておけば良いのですが、30万~40万円ぐらいで足りない場合に資金移動すれば良いと考えます。

運次第では平幹事にも当選しますが、概ね大手総合証券会社が主幹事のIPOぐらいしか当選しませんし、また主幹事の回数(年に10回以上の主幹事)を考慮すると、野村證券・みずほ証券・大和証券・SMBC日興証券、ポイント取りでSBI証券(計5社)が主な抽選の申込先になります。
野村證券は前受金不要ですから、最も効果的なIPO投資の準備資金は、実質4社で「トータル120万円~200万円+α」といったところでしょうか。
みずほ証券が前受金不要になれば30万円~40万円助かりますので、今回のIPO抽選ルールの変更を前向きにROIで考えるとけっこうマシな変更と考えた次第です。言い換えれば、「IPO投資は、当選しなければ始まらなく、滅多に当選しないという運任せの不効率な投資」なので、投資資金は少ない方が良い。それに、資金額にかかわらず、当選する時は当選しますからね。(^^)

 なお、資金移動をマメにすればもっと少ない資金で済むでしょう。しかし、管理人は「証券口座の資金移動は不足した場合を除き、極力資金移動をしない方が良い」と考えています。
IPO当選のコツはコツコツと継続するだけ。いかに継続させるかといえば、余分な手間をかけないことではないでしょうか。IPOのスケジュールチェック・BB参加の検討・申込・抽選結果の確認と、IPO投資にもそれなりに手間がかかりますが、手間の割に当選しなく儲かりません。楽して稼ぎたい方には、IPO投資(の継続)は合わないのかもしれません。

資金移動の手間はない方が良いと考えて、管理人は不足した場合を除き資金移動をしません。「こうやって資金移動しても、今回も落選だよな~?」と思いながらの資金移動は、継続を阻害する一因ではないかと思っています。
「資金が少ない読者様に、IPO投資はやらない方が良い」と言っている意味ではないので、あしからず。IPOの投資法・考え方もいろいろです。f(^^;)


では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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