【分析】野村證券･みずほ証券は、IPO当選が難しい割に初値パフォーマンスが悪い!!

【№1662】

ー　サブタイトル　－

今年も、残り2ヶ月!!　2022年度IPOで、パフォーマンスが良い主幹事証券はどこ？

はじめに

　2022年度は、10月末までに61社が上場しました。IPO投資は、当選しなければ始まりません。12月度に上場するIPOがどれだけ出てくるのかわかりませんが、当選を願って黙々とBBに参加するだけですね。

　残り2ヶ月を前にして、10月までのIPOでパフォーマンスの良かった主幹事・共同主幹事を務めた証券会社を抽出してみました。さて、どんなランキングになるのでしょうか。f(^^;)

証券会社ランキング（その１）

ー　前提条件　－

・パフォーマンスが良いIPOとは、初値が高騰（初値倍率が1.5倍以上）したIPOとする。
・IPO投資は当選しなければ始まらないので、当選確度の高い主幹事（共同主幹事）を務めた証券会社を対象とする。
　※以上の条件で、初値が高騰したIPOの取扱数の多い証券会社の順位を出す。

証券会社ランキング
（初値倍率1.5倍以上のIPO数）

順位	証券会社（主・共同主幹事）	初値が高騰したIPO	比率
1位	SMBC日興証券	9	34.6%
2位	大和証券	7	26.9%
3位	SBI証券	3	11.5%
3位	みずほ証券	3	11.5%
5位	野村證券	2	7.7%
6位	三菱UFJモルガン･スタンレー証券	1	3.8%
6位	いちよし証券	1	3.8%
		26	100%

　今年は10月末までに 61社上場しましたが、初値が公募の1.5倍以上になったIPOは、26社（42.6%）。
「IPO投資で儲けたい!!」。しかし、それほど当選するわけでもありません。どうぜ当選するなら、初値が高騰するようなIPOに当選したいものですね。当選は運次第ですが ･･･。f(^^;)

　ランキングを見ると、主幹事（共同主幹事）を務めた証券会社の中では、SMBC日興証券・大和証券が他社を超える圧倒的なパフォーマンス（IPO数）であることがわかります。

証券会社ランキング（その２）

　前段のランキングは、初値が公募の1.5倍以上になったIPO数での順位です。今度は、視点を変えて見てみます。

ー　前提条件　－

・分子を、初値が公募の1.5倍以上になったIPO数。分母を、上場61社での各証券会社の主幹事・共同主幹事数とします。
・IPO投資は当選しなければ始まらないので、当選確度の高い主幹事（共同主幹事）を務めた証券会社を対象とする。
　※以上の条件で、パフォーマンスが良い証券会社の順位を出す。

証券会社ランキング
（パフォーマンスが良い証券会社）

順位	証券会社	比率	初値が高騰したIPO	主・共同主幹事
1位	大和証券	70.0%	7	10
2位	SMBC日興証券	60.0%	9	15
3位	いちよし証券	50.0%	1	2
4位	SBI証券	37.5%	3	8
5位	三菱UFJモルガンスタンレー証券	33.3%	1	3
6位	野村證券	22.2%	2	9
7位	みずほ証券	20.0%	3	15
			26	62

　大和証券・SMBC日興証券の1位・2位は変わりませんが、抽選枠が多いので当選し易いと言われる主幹事・共同主幹事を務めた回数を分母とした比率で見ると、前段のランキングと順位が大きく変わります。

野村證券・みずほ証券は前受金不要な証券会社なので、BB参加者が他社より多くIPO当選が難しいと言われます。しかし、初値パフォーマンスで見ると、当選が難しい割に初値が高騰したIPOが少ない。

う～ん f(^^;) ですが、けっこう面白い分析結果でしょ!!　(^^)

管理人の独り言

　2022年度も、残り2ヶ月。今年の傾向を見る限り、大和証券・SMBC日興証券のパフォーマンスが良いです。12月度に上場するIPOはまだ見えませんが、11月度上場のIPOは 5社。

2022年11月度上場　主幹事内訳

大和	SBI	日興	三菱	計
2	1	1	1	5

　どのIPOの初値が高騰するかなんて、地合いの影響もあり上場してみないとわかりません。
11月度IPOには大和証券主幹事の “POPER”・”tripla” ありますが、2社とも予想抽選枠は 1,000本未満です。さすがに当選は難しそうです。
まぁ、三菱UFJモルガン･スタンレー証券が主幹事の “ベースフード” は当選し易いと思いますが、初値パフォーマンスは悪いでしょうね。f(^^;)

では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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