【明日上場】”ソシオネクスト” の初値は？

【№1623】

“ソシオネクスト”（6526） の初値は？

ー　ポイント　－

2014年9月に設立されたファブレスの半導体ベンダー。富士通とパナソニック（現パナソニックホールディングス）のSoC事業を統合し、2015年3月より事業を開始。

装置やシステムの動作に必要な機能を1つのチップ（半導体）に実装したSoCのうち、特定顧客向けの「カスタムSoC」が主力。当社はアーキテクチャ設計などの工程を顧客とともに行うため、上流設計を行う能力がない顧客にも製品の提供が可能。

車載向けや通信基地局向けなどで開発実績。アメリカ、ドイツ、中国などに連結子会社を有する。連結配当性向40％程度を目安。

2023年3月期は半導体不足を背景に顧客の需要が依然衰え知らず。案件の一部が開発から量産段階へ移行し、製品売り上げが急拡大。研究開発費などの増加を軽くこなし、営業大幅増益。

会社四季報ONLINE

ー　業績予想　－
（ソシオネクスト社の発表より）

※単位：百万円	2022年3月期（実績）	2023年3月期（予想）	前年同期比
売上高	117,009	170,000	+45.3%
営業利益	8,463	17,000	+100.9%
経常利益	9,050	17,000	+87.8%
当期純利益	7,480	13,000	+73.8%

ー　初値予想材料　－

・市場テーマ
　半導体設計、半導体、IC関連

・調達金額が大幅に増加!!
　追加売り出しが要因ですが、売出株数（OA含む）は国内向けだけで 4,165,100株も増加。市場からの吸収金額は、事前想定の472億円から768億円に増加。

・売り圧力は小さいが ･･･
　株主にVCは、いない。1.5倍ロックアップ解除株・ロックアップなし株もゼロ。
　行使可能なストックオプションは、2,560,400株。

・業績はマル
　売上・営業利益・経常利益・純利益ともに好調で、来期の業績予想は大幅アップ。

・同日上場
　なし

・管理人のBB時の予想
　プライム市場の大型IPOは、公募割れが心配です。公募割れしなくとも、初値が高騰するとはとても考えられません。リスクを取ってまで、無理に狙う必要はないと考えます。
公開価格は通常、仮条件の上限で決定することが多いのですが、今回は読めません。
以上から、仮条件の上限で決定した場合は、「初値 = 公開価格」。上限で決定しなかった場合は、公募割れリスクがさらに高まったと考え、「初値 ≦ 公募」としておきます。

ここまでが、BB時の予想　f(^^;)

　管理人の分析は過去データの分析・解析がメインです。
SMBC日興証券の申込受付番号（15791）から解析すれば、初値は公募割れ、しなくとも初値近辺。
楽天証券の倍率（4倍）から解析すれば、3倍・5倍は公募割れしたので、公募割れ濃厚。
しかし、
過去5年間（2017年～）、の東証一部上場IPOの「想定価格・仮条件・公募価格」から解析すると、「”ソシオネクスト” は、公募割れしないはず」になるのです。

初値予想を難しくしているのは、「機関投資家の評価は高いのだろうが、個人投資家の人気は低く、温度差が大きい」。これですね!!

う～ん f(^^;)

以上から、管理人の直前初値予想は、BB時点の「初値 = 公開価格」としておきます。

★しかし、初値予想が難しいとはいえ、大手の予想は「いかがなものか」と感じます。BB時点の初値予想は、4,000円以上。直前予想は以下の通り下げてきました。Ｋ紙は、BB時点での初値予想は出していません。

ー　大手直前初値予想　－
（参考まで）

大手予想	株価	備考
	8,400円	上限値段 （2.3倍）
初値予想（Ｋ紙）	4,000円
初値予想（Ｔ）	3,800円
初値予想（Ｆ）	3,650円
	3,650円	公開価格
	3,476.62円	引受価格

では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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