【№1828】
「無体」ってなんですか?
乱暴、暴行、無法なさまなどについて言う表現じゃ!!
(時代劇で)お殿様が乱暴なことをするシーンの御女中の台詞じゃな!!
「あれ~!! お殿様 そんなご無体な仕打ちは ・・・」みたいな。
はじめに
12月16日(金)に、2023年に上場するIPO第1号 “テクノロジーズ”(5248)が承認されました。『新年第1号IPOの初値は高騰する』というアノマリーがありますので、真っ先に主幹事を確認された読者様もいらっしゃることでしょう。
まぁ、10年以上続いたこのアノマリーも、2022年第1号IPOの “Recovery International”(9214)が公募割れしたので、もはやアノマリーとは言えないかもしれませんね。f(^^;)
ー 新年 第1号IPOの主幹事は? -
既に読者様もご周知のとおり、”テクノロジーズ” の主幹事は「東洋証券」。『東洋証券が新年第1号IPOの主幹事だなんてやめてくれ~!!』と思われた読者様は少なからずいたことでしょう。なぜならば、東洋証券の取り扱うIPOはネット申込不可。
もしかしたら、ネット申込があるかも?
しかし、管理人は「もしかしたら、ネット申込があるかも?」と思ったのです。
(1)新規公開株の場合
東洋証券 募集等に係る株券等の顧客への配分に係る基本方針
新規公開株の個人のお客さま(*)への配分は、配分の機会を公平に提供するため、原則として一定割合について抽選により配分先を決定いたします。
(*)個人のお客さま・・・対面営業店舗に口座をお持ちの個人および法人(機関投資家等を除く)を対象とします。
インターネット取引での取扱いは原則行っておりません。
上記の通り、「募集等に係る株券等の顧客への配分に係る基本方針」にIPO抽選のネット申込は不可と書かれていますが、「原則」とは?
東洋証券のホームトレード口座(ネット口座)の開設案内には、このように書かれています。
ここにも、「原則、新規公開株(IPO)の取扱はございません」と書かれていますが、「※当社が主幹事となる新規公開株(IPO)について取扱う場合もあります」の記載もあります。
東洋証券がIPOの主幹事になったのは、5年間(2017年~2021年)でたったの2回しかありません。”メディア総研” はネット取扱なし。でも、”シャノン” は取扱あり。
東洋証券 IPO主幹事実績
上場 | 銘柄 | 公募 | 初値 | 騰落率 | 初値売り利益 |
2021年9月 | メディア総研 | 2,900円 | 3,105円 | +7.1% | 20,500円 |
2017年1月 | シャノン | 1,500円 | 6,310円 | +320.7% | 481,000円 |
ポイントは、”シャノン” が2017年第1号IPOだったこと。東洋証券がネットで “テクノロジーズ” を取り扱う可能性は低いと思いましたが、『もしかしたら ・・・ ?』の淡い期待です。 f(^^;)
週明けの19日(月)に、東洋証券から「”テクノロジーズ”の取扱いについて」の正式発表がありました。
あれ~!! 東洋証券様 そんなご無体な仕打ちは ・・・
別に東洋証券にクレームをつける気はありません。でも、『IPOの主幹事を務める証券会社で、ネット申込を受け付けないのは東洋証券だけ』なんですよね。(>_<)
東洋証券にまつわる過去の出来事
今回、東洋証券の記事を書いていて、東洋証券にまつわる過去の出来事を思い出しました。
ブログのランキングサイトに登録されている、ベテランIPOブロガーさんの過去の記事(2021年1月)です。このような内容でした。
・年末に普段使わない通帳の記帳をしてみたら、東洋証券から入金があった。
・出金依頼の記憶がないので不思議に思い、証券口座にログインしたら「できない」!!
・自動的に証券口座が閉鎖(解約)凍結されたとが考えられるが、通知をもらった記憶がない。
・投資仲間に聞いていみると東洋証券で似たようなことが起きている事が判明。
東洋証券のホームトレード口座(ネット口座)は、もともと一定期間アクセスがないと、ロックがかかりました。
しかし、IPOブロガーさんの口座には残高がありましたが、通知もなく閉鎖(解約)or 凍結して、残高を振り込んでくるとは ・・・ 。なかなかすごいことをしてきますね。
あれ~!! 東洋証券様 そんなご無体な仕打ちは ・・・
分析・解析
― 東洋証券 口座数(各年3月)-
東洋証券の口座数(推移)を調べてみました。特徴的なのは、2020年3月から2021年3月にかけて大幅に口座数が減少しています。
総合口座は、▲25,520口座(▲13.2%)。ネット口座は、なんと▲14,340口座(▲40.0%)も減少しています。
前述のIPOブロガーさんのネット口座の記事は、2021年1月。ぴったり、口座大幅減少の期間です。閉鎖(解約)or 凍結?でしたが、おそらく解約されたのでしょう。
また、これだけネット口座が減少したのですから、多くのIPO愛好家の東洋証券ネット口座も解約されたと考えられます。
実は、不思議なことがあります。
第 23 条 【本サービス利用の停止および本口座の廃止】
東洋証券 ホームトレード取扱規定
当社は、次のいずれかに該当する場合、お客さまによる本サービスの利用の停止または本口座の廃止をすることがあります。
(4) お客さまの本口座にお預り残高が無く、1年以上お取引が無い状態が継続された場合。
管理人は、東洋証券のホームトレード口座を開設しています。そして、上記の「お客さまの本口座にお預り残高が無く、1年以上お取引が無い状態が継続された場合」に該当します。
しかし、管理人のホームトレード口座にログインができます。解約されていない ・・・ ?
管理人が東洋証券にホームトレード口座を開設したのは、2018年1月。前述のIPOブロガーさんが買い座開設したのは、2021年1月時点で10年以上前とのこと。
証券会社の取引とは、売買実績のこと。IPOの抽選申込は、取引には該当しません。また、売買注文を出しても、不成立の場合は売買したことにはなりません。
以上から、口座残高にかかわらず、かなり長期間お取引がないお客様の証券口座を対象に、東証証券は強制的に口座を解約したと考えられます。
管理人の独り言
IPOブログを運営していると、IPOを取り扱っている証券会社を調べることがあります。そうすると、IPOルールの変更 ・・・ いや改悪か!! ・・・ もありますが、証券会社のやり方というか、性格・性質が見えてきます。
東洋証券について、IPO主幹事でもネット申込不可、過去の強制口座解約の記事を書き終え、最後にタイトルを付けました。
あれ~!! 東洋証券様 そんなご無体な仕打ちは ・・・
証券各社は、生き残るために死力を尽くしているのでしょう。
わかっています。
タイトルは、あくまで管理人の独り言です。f(^^;)
では、また(^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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