【№1202】
年初IPOの”リカバリー”が公募割れです。
公募割れでも、初値売りですか?
成功・失敗でなく、初値売りの実態を”リカバリー”でチェックしてみよう。
年初IPOが公募割れ!!
本日(2/3)上場した”Recovery International”(9214)が、公募割れです。これで「年初IPOは高騰する」「公募割れなし」のアノマリーも消えてしまいました。
最終的には、「アノマリーも地合いの悪さには勝てない」ということかもしれませんが、初値が公募比▲13.7%とは酷い結果になったものです。
“Recovery International” の株価と公募比
初値 | 高値 | 安値 | 終値 |
2,640円 | 2,841円 | 2,472円 | 2,472円 |
▲420円(▲13.7%) | ▲219円(▲7.2%) | ▲588円(▲19.2%) | ▲588円(▲19.2%) |
※出来高: 1,930,000株、売買代金: 5,217,559千円
初値売りが正解?
初値は公募を▲13.7%も割ってしまいました。しかし、終値は▲19.2%まで下落。単純に初値と終値を比べるなら、公募割れしても(腹をくくって)初値売りした方が良かったことになります。
しかし、初値後の株価は初値以上の時間帯が長く、初値以上で売却できたチャンスは誰にもありました。結果を見てから、初値売りが正解だったかどうかをいうには無理があります。
さて、先般(1/31)、「IPOの初値売りは、本当にベストなのか?」という分析記事をアップし、その中で、「読者様の初値売りについて」アンケートを取りました。アンケート期間中ですが、100%初値売りが半数を占めています。
では、今回の”リカバリー”で初値売りした方が?%いたかというと、アンケートとは異なる初値売りの実態があるのです。
“リカバリー” 初値売りの実態は?
初値売りのできた株式
株主 | 株数 |
公開株数(公募当選・裁量配分)① | 629,600 株 |
既存株主(ロックアップなし)② | 72,000 株 |
既存株主(1.5倍ロックアップ解除)③ | 192,500 株 |
ストックオプション(行使可能)④ | 63,000 株 |
③は、初値が公募割れしているので100%ありません。④も行使したか不明です。初値売りできたのは①と②ですが、ほとんどが公募当選・裁量配分でゲットした①と考えられます。
出来高(初値時) | 公開株数比 |
206,300 株 | 32.8% |
アンケートでは100%初値売り派が半数いるのですが、今回のリカバリーでは約3割しかいません。どうしてこれほどの差になるのか、不思議です。… ムムム f(^^;)
分析「IPOの初値売りは、本当にベストなのか?」は、継続中です。収集したデータを分析しながら、この辺を解明してきたいものです。f(^^;)
なお、 「読者様の初値売りについて」は、まだアンケート期間中です。ご回答いただけなかった読者様にも、是非ともご参加いただけると助かります。
では、また(^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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