【分析】松井証券・マネックス証券の倍率!!

【№1354】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

そんなことが分析できるのですか?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

それは、ブログを読んでのお楽しみじゃ!!

はじめに

 松井証券・マネックス証券・楽天証券には、共通点があります。ネット証券であること、平幹事としてIPOを取扱が多いこと、IPOの抽選配分率が100%であること。
※松井証券の「募集等にかかる株券等のお客様への配分にかかる基本方針」では、「抽選配分率は70以上」となっていますが、取扱IPOのほとんどが100%抽選配分になっています。

IPOに平幹事の証券会社で当選するのは、主幹事以上に困難です。とは言え、資金に余裕があれば平幹事からも申し込んで、少しでも当選確率を上げたくなるものです。
平幹事の中でも、松井証券・マネックス証券・楽天証券の3社はIPOの抽選配分率が100%であることから、これら以外の平幹事より抽選枠が多くなりがちです。このため、読者の皆様も平幹事ではこの3社から申し込まれている方が多いことでしょう。

では、「松井証券・マネックス証券・楽天証券のどこが当選し易いか?」 これは、実に興味がそそられますね。管理人も是非とも知りたい。

と言うことで、今回はこの難問の解析にチャレンジしてみます。(^^) 

どうやって分析するの?

 松井証券・マネックス証券・楽天証券のどこが当選し易いか? 単純な話で、各社の倍率がわかれば優劣が付けられます。
しかし、楽天証券以外の倍率はわかりません。仮に倍率がわかっても、同一IPOでないと比較ができません。いろいろ問題ががありますが、意外となんとかなるものです。f(^^;)

入手可能・不可能な情報

  楽天証券 松井証券 マネックス証券
抽選配分数(抽選枠)
口座数 可(3ヶ月毎) 可(毎月) 可(毎月)
参加者(参加率) 計算可 条件付で計算可 条件付で計算可
倍率 条件付で計算可 条件付で計算可


松井証券・マネックス証券の倍率は公開されません。しかし、条件付で楽天証券の情報を基に計算が可能です。

2021年12月上場IPO

上場日 銘柄 公募 初値 騰落率 初値売却益
2021.12.16 True Data 2,220円 2,250円 1.4% 3,000円
2021.12.16 ブロードエンタープライズ 2,790円 3,005円 7.7% 21,500円
2021.12.22 Finatextホールディングス 1,290円 990円 ▲23.3% ▲30,000円
2021.12.22 THECOO 7,200円 6,100円 ▲15.3% ▲11,000円
2021.12.24 エフ・コート 2,020円 6,000円 197.0% 398,000円
2021.12.24 ニフティライフスタイル 2,000円 1,800円 ▲10.0% ▲20,000円
2021.12.27 アジアクエスト 2,430円 5,600円 130.5% 317,000円

※初値売却益は公募当選100株で、税金・手数料を考慮していません。

上記のIPO(7社)は、2021年12月上場したIPOの一部ですが、面白い共通点があります。すべてマザーズへ上場したIPOで、松井証券・マネックス証券・楽天証券の3社が平幹事として取り扱っています。

偶然とはいえ、松井証券・マネックス証券・楽天証券の3社すべてが取り扱ったIPOが同月に7社あれば、サンプルとしては十分ですね。(^^)

倍率を計算してみたら?

 ここで重要なのが同一IPOという点です。初値が高騰するにせよ、公募割れになるにせよ、同一IPOですからBBへの参加率は、松井証券・マネックス証券・楽天証券の口座数は異なりますが、同じようなものになると考えられます。
そこで、楽天証券のBB参加率から松井証券・マネックス証券倍率を計算すると ・・・。

  松井証券 マネックス証券 楽天証券
銘柄 抽選配分 倍率 抽選配分 倍率 抽選配分 倍率
True Data 212本 12倍 210本 18倍 212本 64倍
ブロードエンター 133本 40倍 133本 58倍 133本 207倍
Finatext 304本 7倍 256本 11倍 399本 26倍
THECOO 12本 166倍 14本 205倍 14本 737倍
エフ・コード 8本 978倍 22本 513倍 15本 2,705倍
ニフティライフ 96本 30倍 96本 43倍 96本 155倍
アジアクエスト 34本 199倍 34本 288倍 34本 1,034倍


あくまで、3社のBB参加率が同じならば、当選確率は「楽天<マネックス<松井」ですね。(^^)
“エフ・コード”はマネックス証券の倍率が最低ですが、1本当りに換算すれば、松井が最低になります。

ー 倍率の信憑性は? -

管理人自ら倍率を計算しておいてなんですが、True Dataの松井(12倍)、Finatextホールディングス松井(7倍)・マネックス(11倍)などは、申し込んだら当選しそうな倍率です。
しかし、管理人は、すべて落選。この倍率で落選とは、運がないだけなのか、倍率計算が誤っているのでしょうか?
管理人に運がないとしても、BB参加率が同じというのには、ちょっと無理があるかもしれません。

ならば、BB参加率をいろいろと変えてみましょう。これぞ、シュミレーション分析です。(^^)

BB参加率を変更してみたら

証券会社 IPO抽選ルール
松井証券 前受金不要。キャンセルしてもペナルティなし
※2022年2月28日よりペナルティが付きましたが、昨年まではなし。
マネックス証券 前受金は必須で資金拘束される。同一資金での重複申込は不可
楽天証券 後期型のため、購入申込=購入辞退不可。ペナルティの概念がない。
申込時に前受金が必要となるが、同一資金での重複申込可。
前受金は拘束されないので、申込後出金可。
購入申込時に資金が必要になる。同一資金での重複購入申込は不可


各社のIPO抽選ルールを考慮したBB参加率に変更してみます。
松井証券のBB参加率は、楽天証券の3倍と想定
※前受金不要・ペナルティなしなので、そりゃ申込は殺到すると考えられますね。
※ペナルティありになったので、2022年は倍率に変化があるかもしれません。
マネックス証券のBB参加率は、楽天証券の2倍と想定
※IPOが重なった場合は、申込時に資金が最も必要になりますが、ペナルティがないぶん楽天証券より参加率は高いと考えました。
楽天証券のBB参加率は、そのまま(1倍)とする

  松井証券 マネックス証券 楽天証券
銘柄 抽選配分 倍率 抽選配分 倍率 抽選配分 倍率
True Data 212本 37倍 210本 36倍 212本 64倍
ブロードエンター 133本 120倍 133本 115倍 133本 207倍
Finatext 304本 20倍 256本 23倍 399本 26倍
THECOO 12本 497倍 14本 410倍 14本 737倍
エフ・コード 8本 2,934倍 22本 1,026倍 15本 2,705倍
ニフティライフ 96本 90倍 96本 86倍 96本 155倍
アジアクエスト 34本 598倍 34本 575倍 34本 1,034倍


BB参加率を松井証券(3倍)・マネックス証券(2倍)にしてみましたが、まだ松井証券・マネックス証券の方が楽天証券より当選し易そうです。

管理人の独り言

 松井証券・マネックス証券のBB参加率は、読者様ご自身の感覚でシュミレーションしてみてください。読者様が一番納得できる倍率で比較するのが、ベストですね。(^^)

数字は嘘をつかない。それで管理人は毎回、根拠のある数値データで分析をしています。松井証券・マネックス証券のBB参加率は不明ですが、それでも楽天証券より倍率は低いのではないかと考えます

どんなにシュミレーションしても、松井証券・マネックス証券の正確な倍率はわかりませんが、今回分析していて、正確な倍率はわからなくてもとも良いのではないかと思いました。なぜなら、IPO投資においては、証券各社の当選確度の優劣がわかれば、申込時に優先付けができます。それはある意味、効率的・効果的なIPO投資術と言えます。

ちなみに、管理人は過去にマネックス証券でしか当選したことがありません。この分析が正しければ、松井証券で当選しても良さそうな気もします。
松井証券・マネックス証券・楽天証券の優先付けができても、簡単に当選できる倍率ではないということなのでしょう。f(^^;)

ー 読者様へ -

 今後、松井証券・マネックス証券・楽天証券の3社から申し込めるIPOで、読者様がどこかで当選されたら、ご一報いただきたいものです。分析が正しければ、楽天証券での当選より松井証券・マネックス証券での当選が報告が多くなるはずなのですが ・・・。さてさて ・・・。f(^^;)

では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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