【驚き!!】SMBC日興証券 “優遇抽選” 配分率の実態!!

【№1645】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

えー!! 驚きました。
優遇抽選の配分率って、こんなだったのですか?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

今回の分析データは信頼できるので、
本当の実態じゃな!!

はじめに

 SMBC日興証券の優遇抽選とは?
IPO愛好家の読者様にご説明するまでもありませんが、通常抽選の他に別の抽選があります。これは、「ダイレクトコースのIPO優遇特典」。
「IPO優遇特典」では、お客様のお預り資産残高等に応じて設定された4つの「ステージ」にて、当選確率が変動する「ステージ別抽選」を行います。
当選確率「ブロンズ < シルバー < ゴールド < プラチナ」は、周知の通り。
通常抽選(平等抽選)に落選したお客様が抽選対象となるため、ある意味 敗者復活抽選ですね。f(^^;)

この「ステージ別抽選」は、ダイレクトコースのお客様限定。つまり、総合コース(店頭口座)のお客様(裁量配分されるお客様)は、対象外です。⇦ ここ注目!! (^^)

SMBC日興証券の抽選配分率は?

 SMBC日興証券の「募集等に係る株式等のお客様への配分に係る基本方針」に以下のように記載されています。

★平等抽選
 ・対象: 総合コース・ダイレクトコースのお客様
 ・配分率: 一般投資家のお客様への配分する数量の10%
★優遇抽選
 ・対象: 当選されなかったダイレクトコースのお客様
 ・配分率: 一般投資家のお客様への配分する数量の最大5%
★特記事項
  以下の場合、優遇抽選を行わない・一部抽選に付す割合を下げる・一部抽選を中止する。
 ・抽選希望の数量が、当社が規定する一部抽選に付す数量に満たない場合
 ・システム障害等により一部抽選に付す事務処理を遂行することができない場合

ー 優遇抽選配分の最大5%って? -

 管理人の分析記事着目点は、意外と単純です。「平等抽選の配分率10%」は、お約束のようなものなのでOK。「優遇抽選の配分率は最大5%」とありますが、実に曖昧な記述です。実際に?%なのかを、調べてみたくなるというものです。(^^)

優遇抽選の配分状況は?

 SMBC日興証券の優遇抽選(ステージ別抽選)は、2019年2月25日から実施されました。実際に対象となったIPOは、2019年3月19日に東証マザーズへ上場した、”ミンカブ・ジ・インフォノイド”(4436)が第1号。BB期間は、3月1日~7日。でも、SMBC日興証券は平幹事でした。

平幹事の抽選枠はとても少ないので、当然 優遇抽選の抽選枠も極少、時に配分枠ゼロもあります。ここは、主幹事を調べなければ ・・・ 。

主幹事で、優遇抽選が実施されたIPO第1号は、2019年3月20日に東証マザーズへ上場した、”ギークス”(7060)。
今回は、この “ギークス” から、2022年7月28日上場の “unerry” (5034)までを対象に、優遇抽選の配分状況を調べてみました。

優遇抽選開始後、主幹事(共同主幹事含む)のIPO数

2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
18 16 26 9 69


ー 優遇抽選 配分率状況 -


 69社の優遇抽選配分率を調べたところ、5%未満が30社(43%)もあります。この30社を深掘りしたところ、11社は配分率0%。

優遇抽選の配分率が0%とは?
これは、全プレになったIPOです。「全プレ → 全員当選 → 落選なし → 敗者復活抽選(優遇抽選)の必要なし 」。優遇抽選が実施されないのですから、配分率は0%。当然と言えば、当然ですね。f(^^;)

そうなると、残りの19社は?%

19社の配分率は?%

優遇抽選(19社)配分率分布

  2019年 2020年 2021年 2022年 比率
4%台   1     1社 5.3%
3%台 1 1 2 1 5社 26.3%
2%台 1 2 1 3 7社 36.8%
1%台 1   5   6社 31.6%
3社 4社 8社 4社 19社  


ー 分析 -

配分率 平均(中央): 2.2%2.2%

 調べてみると、けっこう意外な配分率でした。最大5%ですが、半分(2.5%)未満が、19社中13社もあります。ちなみに、最低は1%でした。
このような配分率になるロジックは不明ですが、個人への配分総数が、10,000本を超えるIPO = 大型IPOは、必ず低い配分率になります。

 仮に読者様が、プラチナステージだとします。大型IPOに申し込んで、平等抽選・優遇抽選で落選。「プラチナでも、当選は難しいものだ!!
 仮に読者様が、SMBC日興証券の主幹事IPO。それも、大型IPOの承認を機に口座開設したとします。
平等抽選・優遇抽選で落選。「ブロンズでは、当選はムリか!!
・・・ と、思われるかもしれません。

しかし、思っていたほど優遇抽選の枠がなかったのです。上記19社が仮に5%の配分枠があった場合、どれぼどの方が優遇抽選で当選できたかと言うと、+12,017人(本)

結果論で言うのもなんですが、”ソシオネクスト” (6526)は公募割れしませんでした。SMBC日興証券の総配分枠は、34,250本はあったと推測します。優遇抽選で最大5%あったら、さらに当選者が出たことでしょう。?%だったかは、来年の1月にならないとわかりませんが ・・・ 。f(^^;)

管理人の独り言

 分析するともう一つ面白い点があります。19社中9社(47.4%)が公募割れをしているのです。見方を変えれば、優遇抽選の権利をお持ちの読者様は、「あー!! 落選して良かった!!」と思われるかもしれませんね。

 さて、管理人が今回の分析で最も面白いと感じたことは ・・・ 。
前述の通り、最大5%あったら、さらに12,017人の方が当選したわけです。この12,017本がどこへ行ったのかと言えば、裁量配分に回されました。

この優遇抽選 = ステージ別抽選は、ダイレクトコースのお客様限定。つまり、総合コース(店頭口座)のお客様(裁量配分されるお客様)は、対象外」と前段で説明しました。

優遇抽選の優遇とは、誰を優遇しているのでしょうか?

 
今回の記事で管理人が言いたかったことは、それでも優遇抽選があるとないとでは、SMBC日興証券での当選確率が変わります。あるに越したことはないのですが、「大型IPOではあまり優遇当選を期待しない方が良いかも?」ということです。

 最後に ・・・。
「優遇抽選の配分率は、最大5%」と、SMBC日興証券は言っているので嘘はついていません。
しかし、「最大5%」と曖昧なことを言っているわりに、実際に?%であるかは、SMBC日興証券からは発表されません。
今回の優遇抽選の配分率は、日本証券業協会の「新規公開に際して行う株券の個人顧客への配分状況」のデータを抽出し計算した結果なので、優遇抽選配分率の実態です。
物好きなIPOブロガーが記事にして、「白日の下に晒(さら)さした」ようなものですかね。f(^^;)

 読者の皆様へ
 いかがでしたか? できれば、忌憚のないご意見をお聞かせください。そういえば、IPOブログ「独身投資家の資産運用ブログ IPO新規公開株式当選へ全資金投入!」を運営されているブロガーの独身投資家様は、SMBC日興証券で店頭配分狙いだったはず。これは、ご意見を聞いてみなければ!!


では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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