【№1844】
何なんですか、このポイント単価は?
信じられないじゃろ!!
ポイント単価といえば?
2022年のIPOで初値騰落率トップは、2022年11月30日に東証グロースへ上場した “ウェルプレイド・ライゼスト”。しかし、初値騰落率が+429.9%にもかかわらず、ポイント単価は1,000円にも達しません。
ウェルプレイド・ライゼスト(9565)
公募 | 初値 | 利益 | 配分株数 | 必要ポイント | ポイント単価 |
1,170円 | 6,200円 | 503,000円 | 100株 | 660P | 762円 |
ポイント単価といえば、2018年3月27日に東証マザーズへ上場した “RPAホールディング” を思い浮かべる読者様も多いと思います。
RPAホールディング(6572)
公募 | 初値 | 利益 | 配分株数 | 必要ポイント | ポイント単価 |
3,570円 | 14,280円 | 3,123,000円 | 300株 | 336P | 9,563円 |
最近のポイント単価は、低迷しています。低迷している背景は、初値売りで+100万円というような初値が高騰するIPOが少なくなったこともありますが、最たるものはSBI証券のIPOチャレンジポイント使用時の複数配分がなくなっためです。これは、”RPAホールディング” の初値騰落率は、300.0%。その騰落率以上の “ウェルプレイド・ライゼスト” のポイント単価が圧倒的に低いことでわかります。
ポイント単価の最高額は?
過去に上場したIPOすべてを調べたわけではありませんが、とんでもないポイント単価のIPOを見つけました。
アドバンスト・メディア(3773)
公募 | 初値 | 利益 | 配分株数 | 必要ポイント | ポイント単価 |
160,000円 | 700,000円 | 540,000円 | 1株 | 12P | 45,000円 |
にわかには信じられないポイント単価ですが、有名な某IPOサイトに当選画像が掲載されているので信じざるを得ません。f(^^;)
この “アドバンスト・メディア” は、2005年6月6日に東証マザーズへ上場したIPOですが、約18年も前のIPOなので、多少補足します。
IPOチャレンジポイントでの配分なのですが、証券会社はイー・トレード証券(SBI証券の前身)。また、現在の株式売買単位は100株に統一されていますが、当時はバラバラで1株単位もありました。
何といっても、驚異的なのは必要ポイントが12Pだったことですね。これは、12回の落選でポイント配分が受けられたことになります。
しかし、たった12PでIPOが配分されたなんて、実に不思議です。分析大好きな管理人としては、興味津々でちょっと調べてみました。
SBI証券のIPOチャレンジポイントは、1999年度から始まっています。 “アドバンスト・メディア” は、6年後のIPOですが、当時はIPO投資をされている方は少なかった。当然、IPOチャレンジポイントを貯めているIPO愛好家も少なかったことが想像できますが、それでも12Pは驚異的すぎます。
2005年に上場したIPOは、160社(リート・投資法人は除く)。そのうち26社が、初値売り利益+100万円超えの状況。そして、 “アドバンスト・メディア” の主幹事は野村證券で、SBI証券でなかったのです。割当株数は、野村證券:10,800株、SBI証券:3,150株。
以上から、『IPO投資家から、ポイントで狙うべきIPOとは思われずスルーされてしまった』のではないかと推測します。現在のIPO、およびチャレンジポイント状況からは、『えっ!! そんなことって!!』ですよね。f(^^;)
管理人の独り言
17年~18年も前のIPO。昔話すぎて、ポイント単価(45,000円)といわれてもピンとこない読者様もいらしゃるでしょうね。 管理人も当時は、44歳の働き盛り。投資なんて考える余裕もなく、仕事漬けの日々を過ごしていました。今更、こんなIPOの昔話を調べても、管理人自身『だから …』です。
まぁ、IPO投資にはこういう時代もあったということです。『昔のIPOは良かった』みたいなフレーズをネットで見ることがありますが、『なるほど!! こういうことか!!』と思います。f(^^;) 今回はIPOの閑散期ですので、過去をいろいろ調べてアップしてみました。
では、また(^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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