【№1437】
2022年前半は、公募割れが11社もありました。
後半は大丈夫でしょうか?
調べてみると、2022年前半のパフォーマンスは、
過去10年間で最低なのじゃ!!
2022年IPO 前半の勝率は、過去最悪!!
IPOの勝率とは、「初値>公募」数 ÷ 上場数」を言います。
IPOの勝率は80%以上と言われますので、ここから「IPOは当選したら(高確率で)儲かる」ということで、IPO投資は短期間で大きな利益を狙うことができる投資手法になったのでしょう。
ただし、期待するほど当選しないのも事実ですが ・・・。f(^^;)
しかし、2022年前半のIPOの勝率は70.3%(26社 ÷ 37社)なのですが、これはかなり低い。どれくらい低いのか、過去10年間(2012年~2021年)と比較してみましょう。
年度 | 上場 | 勝ち | 負け | 引分 | 勝率 |
2022年度 | 37社 | 26社 | 11社 | 0社 | 70.3% |
2021年度 | 125社 | 103社 | 20社 | 2社 | 82.4% |
2020年度 | 93社 | 69社 | 23社 | 1社 | 74.2% |
2019年度 | 86社 | 76社 | 9社 | 1社 | 88.4% |
2018年度 | 90社 | 79社 | 9社 | 2社 | 87.8% |
2017年度 | 90社 | 82社 | 8社 | 0社 | 91.1% |
2016年度 | 83社 | 68社 | 14社 | 1社 | 81.9% |
2015年度 | 92社 | 82社 | 8社 | 2社 | 89.1% |
2014年度 | 77社 | 59社 | 15社 | 3社 | 76.6% |
2013年度 | 54社 | 52社 | 1社 | 1社 | 96.3% |
2012年度 | 46社 | 37社 | 9社 | 0社 | 80.4% |
勝ち:初値>公募 負け:初値<公募 引分:初値=公募
過去10年間(2012年~2021年)の平均勝率は、84.8%。低い年もありましたが、IPOの勝率は80%以上と言い切って良いでしょう。
過去10年間で勝率が最低の年度は、74.2%の2020年。新型コロナウイルス禍で市況が悪化しましたのでしかたがないとしても、2022年前半はこれを下回る最悪の状況ということがわかります。(>_<)
後半の公募割れは何社?
2022年に上場するIPOがどれくらいなのかは不明ですが、過去10年間の後半に上場した比率(平均)は、59.2%。ここから計算すると ・・・ 。※直近5年間の平均も58.9%と、あまり変わりません。
2022年後半(7月~12月)に上場見込は、55社(年間トータル:92社)
後半も勝率70.3%ならば、公募割れは16社。
勝率の予測なんて、できるはずありません。ただ、年間の勝率が80%まで盛り返した場合、後半の公募割れは7社に減ります。
しかし、年間勝率が80%になるためには、後半の勝率は87%なければいけません。この市況で後半の勝率が87%というのは、ちょっと難しかも ・・・ 。
今回、後半の上場見込数・公募割れ数は、前半戦のデータから機械的に計算しただけです。自分で言うのもなんですが、公募割れ16社はかなり適当な予想です。f(^^;)
しかし、2022年前半戦のIPOパフォーマンス(勝率)が、最低最悪であることは間違いのない事実。気づかずに、公募割れ地雷を踏んでしまうかもしれません。BB参加は、慎重に行きましょう。
公募割れになる原因はいろいろですが、一つの要因として公開価格がIPO投資家(個人投資家)にどう評価(割高or割安)されるかです。公開価格の過小値付けが問題にされましたが、後半の公開価格はどんな値付けになるのでしょうか。注視したいですね。(^^)
では、また(^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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