【分析】IPO 当選確率と初値売却益の相関関係

 上場中止・延期の続発でIPOもありません。セカンダリーも見事な乱高下。ひぇ~!やっぱり手を出さないで良かった~!・・・です。・・・ムムム(^^;)
このような状況なので、ブログは開店休業。コロナ自粛もあり、管理人はネタ探しでブログ名の通り分析ばかりやっています。
 さて、”継続は力なり”とはよくいったもので、SMBC日興証券の抽選申込番号の情報も2年分たまりました。今回、その情報を使いIPOの当選確率と初値売却益の相関関係の分析にチャレンジしてみます。

SMBC日興証券 当選確率・初値売却益の分布

 2018年~2019年の日興証券主幹事で上場したIPOを対象としていますが、18年のアクリート、アルテリア・ネットワークス(データ取忘れ)、HEROZ(初値売却益が4,450,000円とデカすぎて表に入らない)、ソフトバンク(全プレ?)は除き、プロットしたIPOは【36社】です。
なお、今回は全体像を見るため各IPOの社名は掲載しませんが、右端はWelby 1,283,000円 0.25%で、左端上部はSREホールディングス -17,500円 14.9%です。

グラフ軸は、縦軸:当選確率、横軸:初値売却益です。(^^)  

グラフ1 分析結果

 グラフ化しなくとも、初値が高騰し儲かるIPOは当選確率は低く、公募割れするようなIPOの当選確率は高いと思いますよね。でも、グラフ化するとまた違った見え方になります。
Aは、公募割れIPOです。当選確率は高いですね~。特に14%以上は、当初から公募割れリスクが高かったIPOです。Bは、初値>公募だったIPO。IPOの人気は圧倒的な勝率(80%以上)ですが、当選確率はあらら・・・というほど低いことがわかります。
A・Bに属さないIPOは、当初の事前評価が悪かったが公募割れしなかったものです。意外と当選確率が高いです。良い方に裏切ったというパターンですが、予想は難しいです。
 とにかく、グラフからわかるように、当選確率と初値売却益の相関関係は、確率が高ければ利益は低い(またその逆)であり、”初値>公募”と”公募割れ”の当選確率は両極端で、中間がまったくないなんと空白のエリアが広いこと!・・・ムムム(^^;)
数値のデータで分析していると、数値=そこにあるものを分析するわけです。グラフの空白のエリアは、そこにないものです。グラフ分析で、”ないもの”が見えてきます。面白いですね!(^^)

グラフ2 分析結果

 グラフ2は、グラフ1のBを拡大したものです。
集中しているエリアで3つに分かれます。日興証券のネット申込の抽選は、平等抽選です。つまり当選は運ですが、3つのエリアの当選確率と分布数を考えると、当りやすさは、C→D→Eと低くなっていくことになりますね。(^^;)

まとめ

 これが5年分のデータならば、もっと精度は良くなるとは思いますが、相関関係は変わらないため、データ数が増えてもA・B・C・D・Eのグラフ上の位置に変化はない、分布の形は変わらないと想定されます。
これは管理人の推察ですが、SBI証券を除いた他の証券会社が主幹事の場合も、ネット申込の抽選は平等抽選なので、各エリアに多少の位置のズレはあったとしても、だいたいの形は同じではないかと考えます。
となると・・・

 あくまで推論ですが、ひとつの真実にたどり着きます。
IPOは、”ローリスク・ハイリターン”といわれます。”ローリスク”はその通りですが、”ハイリターン”は”当選すれば・・・ハイリターン”が正確なところ。
しかし、今回の分析では、当選してもC(10万円以下)→D(20~30万円)→E(50万円以上)の順になりやすいということから、ハイリターンがいくらなのかは個人の感覚ですが、IPOとは・・・

”ローリスクだが、当選してもローリターンが多い”・・・ですよね!(^^;)

IPOを愛する読者の皆様すみませ~ん。赤裸々分析になってしまいました。薄々わかっていたことですが、グラフ化の分析でIPOの実態が見えちゃいましたね!・・・ムムム(^^;)

次回予告 暇なので、宝くじとの比較分析にチャレンジです! COMING SOON

では、また(^^)/~~

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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