【考察】大和証券が幹事を降りたこと

 ”さくらさくプラス”のBB開始日(4月9日)に、大和証券が幹事を降りたことについて考察してみます。

割当株数はどうなった?

さくらさくプラス[7097] 目論見書による各社割当株数

  訂正事項1(4/8) 訂正事項2(4/9)
SMBC日興証券 555,000株 93.5% 578,700株 97.5%
大和証券 23,700株 4.0% 取扱中止
SBI証券 5,900株 1.0% 1.0%
岩井コスモ証券 5,900株 1.0% 1.0%
マネックス証券 1,700株 0.3% 0.3%
エース証券 1,100株 0.2% 0.2%
合計 593,300株 100%   100%

 IPO引受時、シンジケート団は円滑な販売やリスク負担を分散する目的で組成されます。円滑な販売とは、売れ残らないように販売する。リスク負担とは、残った場合は引き受けた証券会社が引き取る(損失を被る)ことにより、負担するということですね。
大和証券の割当株数は決して多くないので、売れ残りのリスクはないのでは?・・・と思えます。
中止の理由はなんでしょう?
まぁ、それ以前に管理人は、幹事を降りた(降りられる)ことに驚いています。(^^;)

取扱中止をいつ発表したか?

【重要】株式会社さくらさくプラスの株式募集売出しの当社取扱い中止について

2020年4月9日
大和証券株式会社

平素は大和証券をご利用いただきまして誠にありがとうございます。

株式会社さくらさくプラス普通株式の東京証券取引所への上場に伴う募集株式発行及び株式売出しについて、本日(4月9日)、大和証券は同社株式の引受を行わないこととなりましたのでお知らせいたします。
なお、同銘柄でお申込みいただいたすべての抽選参加申込みは、無効となります。
お客さまには大変ご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

以上

大和証券公式サイトより抜粋

大和証券の発表を見る限り、4月9日の申込開始時刻以降のようです。申し込み分は、すべて無効になってしまいましたので、BB開始前には発表して欲しかったですね。個人投資家の立場は弱いものです。”あ~そうですか!”としか言えなく、なにもわかりません。
しかし、中止理由の説明がないのに「ご理解の程よろしくお願い申し上げます」です。どうやって理解しろというのでしょうか! 不思議な文面ですね。(^^;)

まとめ

 幹事を降りたことなど聞いたこともありませんので、調べてみました。
ミクロン精密[6159]で、副幹事の野村證券が幹事を降りたような記事を見つけました。しかし、シンジケート団に野村證券が入っていたようですが、2005年6月上場IPOとかなり古く、本当に幹事を降りたかどうかまでは、確認できませんでした。
普通では考えられないことが、今回起こったと考えるべきでしょう。

なんにせよ、コロナ禍で公募割れ・上場中止の連発です。IPO市場はもう無茶苦茶。前代未聞続きで、証券会社もパニック状態なのかもしれません。
ふと、”幹事を降りる”ということも、電子会議で決定したのかな?と考えてしまいます。真面目な話です。コロナの影響で証券ビジネスに多大なる損失が出ている現状を、目の当たりにしているのかもしれません。
前述では、中止理由にクレームを申しましたが、IPOを含め一刻も早い証券ビジネスの正常化を願うばかりです。

では、また(^^)/~~

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
読者の皆様もコロナに感染しないよう細心の注意をお願いいたします。

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