【IPO】再考 さくらさくプラスのBB

 4月27日にトビラシステムズ[4441]が、マザーズから東証一部へ市場変更します。上場後1年でのスピード昇格です。昨年のIPOですので、記憶に残っている方も多いかと存じます。振り込め詐欺を防止する迷惑電話フィルタの会社でした。
また、主幹事は大和証券で、通常抽選:857人チャンス抽選:571人の当選が出ましたので、ご当選された読者の皆様も多かったかと存じます。初値が高騰したので、初値売却益は30.2万円(税引前利益・手数料除く)と儲かりましたね!(^^)
しかし、その後どんどん高騰し、1.5ヶ月後には初値5,420円 (4/25) の2倍となる11,240円(6/6)の上場来最高値を付けてしまい、あ~!初値売りしなければ~!と思われた当選者も多かったのではないでしょうか?
管理人は落選してしまいましたが、”詐欺から老人を守る”という新興企業を応援したい気持ちがあり、株の購入で応援できないかと思いましたが、初値が5,420円(100株で54.2万円)でしたので、購入は見合わせました。う~ん(^^;) 応援しておけば・・・タラレバですね!

 さて、さくらさくプラスのBBは、この状況下では公募割れのリスクもあり、SBIのポイント取り申し込みだけでも十分かな?というBBスタンスの記事を先日書きましたが、リスクを承知で保育施設を運営する会社を応援できないものかと、再考してみました。

さくらさくプラス BBスタンスの再考

3月に上場した同じ保育施設の運営を事業とするキッズスマイルと比較してみます。
偶然ですが、施設数が同じなのです!・・・ムムム(^^;)

1.コロナの影響は事業にどこまで影響するか?

サクラサクみらい保育園(2020年4月1日現在)

施設数(計) 認可保育所 小規模保育所 エリア
60 59 1 東京54,埼玉2,千葉1,大阪3

キッズガーデン保育園(2020年4月1日現在)

施設数(計) 認可保育所 認可外保育所 エリア
60 55 5 東京53,神奈川5,愛知2

 東京23区では原則休園・自粛要請となっておりますが、内容に差があるわけではありません。
また、小池知事記者会見(4/10)では、「社会福祉施設等のうち、保育所、学童クラブなどにつきましては、必要な保育等を確保した上で、適切な感染防止対策の協力を要請・・・ なお、昨日、緊急事態宣言後の保育所の在り方、学童クラブなどの在り方、その対応について、例えば仕事を休んで家におられることが可能な保護者の皆様には、児童の登園などお控えいただくようにお願いしたところであります。 」でした。その他、厚労省もいろいろ言っています。
子供の親から言えば、通園させるのも、自宅で面倒見るのもいろいろと悩ましいことばかりです。

 以上のように、コロナ禍のもとで保育施設の運営は厳しそうですが、収益面で見るとそうでもありません。サクラサクみらいの保育園は、私立ではありますが、認可保育園なのです。この認可保育園の収入は、国や自治体からの補助金なのです。保育園運営コンサルによると「自治体によって補助金は多少異なりますが、しっかりとした経営プランのもとで誠実な運営を行っていれば、よっぽどのことがない限り経営難に陥ることはない」とこのとです。
長期化すれば違ってくるのでしょうが、今のところ認可保育園運営へのコロナの影響は軽微。 

2.仮条件がかなり下がった点

銘柄 想定 仮条件 公募 初値 株価(最安値)
キッズスマイル 2,260円 2,160~2,260円 2,260円 2,732円 1,280円(4/6)
さくらさくプラス 2,060円 1,150~1,430円  

 仮条件がかなり下がりましたので、一気に公募割れのリスクが高まりました。しかし、キッズスマイルの最安値から見ると、仮条件は妥当かな?とも思えます。
また、さくらさくプラスの公募価格は未定ですが、初値が公募割れしたとしても、キッズを見る限りそれほど下がらないような気がします。あくまで管理人の考えです。

3.財務分析

連結損益計算書

  キッズスマイル さくらさくプラス
当連結会計年度 2018.4.2~2019.3.31 2018.8.1~2019.7.31
売上総利益 737,768千円 689,991千円
営業利益 ▲132,707千円 45,464千円
経常利益 1,965,960千円 1,395,950千円

 管理人が気になったのは、本業(保育施設運営)の儲けを示す営業利益です。上場前年度の営業利益では、キッズスマイルが大きなマイナスを出しています。この点からいえば、さくらさくプラスがより健全な経営をしているように見えます。
※営業利益のマイナス原因は、分析していません。すいません。(^^;)

BBスタンス まとめ

 上場中止が相次ぎBBできるのは、さくらさくプラスだけの状態です。再検討する時間もたっぷりなので、柄にもない財務分析っぽいこともしてみました。
再検討しても、最終的には上場中止になるかもしれませんし、そもそも申し込んでも、落選かもしません。ただ、今回の主幹事はペナルティのあるSMBC日興証券ですので、申し込むかどうかを、いつもより考えてみたわけです。(^^;)

 応援という意味での株式投資ならば、別にIPO時に購入する必要はありません。
仮条件を思いっきり下げてきました。手取金の使途は、来年度の開設予定の13施設の設備資金。株主全員に180日のロックアップがかかっています。何が何でも上場する!という強い意思が感じられます。
管理人の分析では、リスクは限定的と考えました。それでも公募割れするかもしれません。まぁ、リスク分は、さくらさくプラスへの応援として、ペナルティのある主幹事へ申し込んでみようかなと思っている次第です。
当選した場合、上場日の地合い次第ですが、公募割れしそうだったら保有。初値が確実に上がりそうだったら、初値売却でいきましょうか?・・・あはは(^^;)

では、また(^^)/~~

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
読者の皆様もコロナに感染しないよう細心の注意をお願いいたします。

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